データアーキテクチャとは?
みなさんこんにちは!
今回は、データアーキテクチャについて非常に簡単な内容にはなりますが、ご説明したいと思います!
データがビジネスの新たな石油と見なされる現代において、データアーキテクチャの重要性は日増しに高まっています。しかし、多くの人々が「データアーキテクチャ」という言葉を聞いても、その実態や意義を理解するのは容易ではありません。
今回は、データアーキテクチャとは何か?その目的は?どのような成果物を作成するのか?という視点で解説します。
データアーキテクチャとは何か?
データアーキテクチャとは、組織内のシステムを支える構成要素を体系的に配置することを指します。
ここで言う体系的に配置するというのは、データの構造、配置、経路を整理整頓するという意味です。
データアーキテクチャの目的
主な目的は、データを効率的かつ効果的に管理し、組織のビジネス戦略と目標の達成を支援することです。これにより、データの価値を最大限に引き出し、組織全体の意思決定プロセスを強化します。
データアーキテクチャの成果物
データアーキテクチャの成果物としては主に以下の2つが挙げられます。
エンタープライズデータモデル: 全社レベルでのデータの配置やそれぞれの関係性を可視化する。それを基に、企業全体で矛盾や重複のないデータ配置や、最適なデータ構造を目指す。
データフロー図: システム間のデータ連携経路を可視化し、最適なデータ連携を目指す。
各成果物の補足
それぞれの成果物は、以下のようなイメージになります。
エンタープライズデータモデル:
エンタープライズデータモデルも、サブジェクトエリアモデル(以下※1)と、概念/論理ビュー(以下※2)に分かれる。
サブジェクトエリアモデルで、全社のデータ配置の最適化を目指し、概念/論理ビューで配置ごとのデータ構造の最適化を図ります。
データフロー図
データフロー図(以下※3)は、一種のデータリネージのドキュメントであり、データがビジネスプロセスやシステムをどのように移動するかを示します。
最後に
データアーキテクチャは、ただの技術的枠組みではなく、組織のデータ資産を効果的に活用し、持続的なビジネス価値を創出するための戦略的アプローチです。このように、データアーキテクチャは組織にとって不可欠な要素であり、その構築と維持はビジネスの成功に直結しています。
昨今では、データ統合基盤のアーキテクチャを考えることをデータアーキテクチャと考える人も多いですが、全社的なデータの配置・構造・経路を考えることがDMBOKで語られるデータアーキテクチャだという点は理解しておいた方が良いかもしれません。
かなり概念的でややこしいのがデータアーキテクチャですが、データマネジメントを進める上で覚えておきたい概念ですので、この機会にぜひ一度深掘りして学んでみてはいかがでしょうか?
それでは!
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