刈安染めの実験レポート
みなさんこんにちは。
今回は、2月12日(日)に行った刈安染めの実験の様子をレポートします。
昨年末にプロジェクトが始動してからはや2か月。
遂に実際に刈安染めを実践する日がやってまいりました。
現在の利府町には刈安が自生していない様なので、やむなくネットで2kg購入、媒染材にはミョウバンを用意しました。
その他道具類や、染めてみたいものを各自持ち寄り、実験スタート。
※本来の利府の刈安染めは椿の灰を使用します
まずは鍋で刈安を煮て染液をつくります。
刈安をじっくり煮出してできた染液がこちら。
濃い茶色で、ここから鮮やかな黄色に染まるとはとても思えませんね。
出来た染液を温めながら、布を投入。
この時点でうっすら黄色?になっています。
布を染めている間に媒染液づくり。
ぬるま湯にミョウバンを入れて準備完了です。
本来の利府の刈安染めは椿の枝葉を燃やして出た灰から作りますが、灰と水を混ぜて上澄み液(媒染液)がとれるようになるまで3日ほどかかるとのことで、今回は断念。
20分ほど布を染液で煮出したら、しっかり染液を絞って、媒染液へ投入。
ここで見覚えのある鮮やかな黄色が出てきました!
最後に水でしっかり洗い流して、刈安染め完成です!
果たして出来栄えは・・・?
それでは出来上がった実験結果を見てみましょう。
どれも鮮やかな黄色、刈安色?をしていますね。
当初2時間の予定が、ついつい盛り上がって3時間経ってしまうほど、あっという間な実験でした。
今回は最初の実験ということで、これまでお話を聞いたり、染め物工房の現場を見せていただいたりしてきた知見が生かされていたように思います。
実験結果を基に、次回は染め実験の振り返りと、できた刈安染めをどの様な作品にするかのアイデア出しを行う予定です。
どんどん形になっていく様子がワクワクしますね。
翌日、メンバーから実験で使用した刈安の2番液で染めてみた結果の写真が送られてきました。
綸子の白生地を染めたものだそうですが、1番液は鮮やかな黄色になっているのと対照的に、2番液ではうっすら色がついたかどうか・・・という程度になっていました。
こんな実験も面白いですね。
それではまた次回!