第9章 2020年6月初旬(術後1週間〜)帰国後のリハビリ

日本に帰ってきたのは6月6日。帰国後にまず受けたのは空港でのPCR検査です。鼻の奥に綿棒を突っ込まれぐりぐりされました。我々にはすでに親族の迎えの車が来ていて、公共交通機関を使う必要がなかったので、比較的スムーズに空港を出ることができました。空港を出たとき、夏の匂いがしたのを覚えています。
そして向かったのは郊外にある叔母の別荘です。2週間の隔離生活をそこで過ごしました。数日後にはLINEで厚生労働省から連絡が来てPCR検査の結果が陰性であることもわかりました。

別荘でのリハビリ生活は、主にソファで過ごして横になって過ごしていましたが、手すりなどを使って体を起こすこと、床にあるものを慎重に拾うことが難しかったです。そのためAmazonで、人工股関節置換術を受ける人が使うソックスエイド(靴下履きサポート)やつかみ棒を買いました。なかなか便利でした!おすすめです。

具体的に別荘でどんなリハビリをしていたかと言うと、かなりシンプルで、歩くだけです。家の周りを10分から15分間のインターバルで歩くだけです。1回だけ、張り切りすぎて片道30分ぐらいあるコンビニまで歩いてきましたが、術後3週間にも満たない自分には遠すぎたらしく帰り道を歩く頃には腰がすごく痛くなっていました。
他には、ドイツで教わった足をスイングするエクササイズなどもしていましたが、基本的には一日を通してゆっくり家の周りを散歩することがほぼ唯一のリハビリでした。

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