習慣でハマるしかけを作る
使われ続けるサービスを作るために、ユーザーにサービスを使うことを習慣づけさせる仕掛け、フックモデルについて紹介します。
参考図書は以下です。
フックモデルとは?
フックモデルとは4つのプロセスを踏むことで人間の行動を習慣づけさせる仕組みです。
Trigger
ユーザーに行動を起こさせるきっかけです。「内的トリガー」と「外的トリガー」に大別されます。「内的トリガー」は心の中から起こるトリガーで、コロナ禍で寂しくてInstagramのストーリーをみるようなものです。対して「外的トリガー」はLINEの通知などの外的に与えられるきっかけを指します。
Action
リワード(報酬)を期待して、ユーザーに行ってもらう単純な作業を刺す。単純であればあるほど習慣化しやすくなります。
Variable Reward
ユーザーが行動して得られた報酬のことを指します。
リワードが不規則に獲得できる方が脳の欲求はより刺激されます。
ソシャゲのガチャなどがこれに当たります。
Investment
ユーザーがサービスに対して行うなんらかの改善行動や労力のことです。例えば、Apple Musicで好きな音楽にLikeをつけることは次におすすめにくる音楽の推定精度が高まっているでしょうし、LINEで誰かにメッセージを送ると返信を期待できます。こういった次のトリガーを誘うような行動のことを指します。
習慣化がサービスに与える影響
ユーザーの自発的な行動を促す
習慣化はユーザーの自発的なサービスの利用を促します。例えば電車に乗っている時ほとんどの人はスマホの画面と睨めっこしていると思いますが、あれは誰かに強制されてやっている訳でもないでしょうし、強い意識もないことが多いでしょう。習慣化することで電車に乗っている間はスマホを触るようになってしまっているのです。
サービスの生涯における価値を高める
習慣化すると、自ずとプロダクトを利用する期間は長くなりますので、サービスがそのユーザーに生涯で与える価値は大きくなっていきます。
価格設定の自由度が上がる
ユーザーがサービスを習慣的に利用するようになると、サービスに対する信頼感が向上し、価格設定の自由度が上がります。Evernoteなどの基本無料で使用できるが課金もできるようなサービスは正にこの信頼度の向上による課金を狙っています。
拡散力が上がる
ユーザーは習慣的に利用しているサービスを宣伝したくなるため、拡散力が上がります。
まとめ
ユーザーに習慣化を促すことでサービスの価値を上げるフックモデルを紹介しました。
習慣化はユーザーを掴んで離さない強い力があります。サービス検討の際にこのモデルを検討しても良いかもしれません。
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