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緊急事態宣言からの "進"マネジメント論(前半)

今回二回目となる緊急事態宣言が発令された。

正直に言いたい。多くの企業から

「不安だ」「どうしたらいいのか」

そんな声が多く寄せられています。
DM、SNSなどなどで。

それは、
新しいフェーズに入ってきたからだ。


前回の緊急事態宣言では
はじめての経験ということもとあり、
多くの企業、リーダー/マネージャーたちが
混乱したのではないかと思います。

これはもちろん当社もそうだし、
私自身も何をすべきか悩みました。

あらゆる企業がその急な変化に対応するのに
精一杯で、その後、様々なことに日々対応しつつも、
すべての課題が根本解決されることなく、
イマを迎えてしまっている企業も多いのではないかと思います。

今日は、
上記のような企業やリーダー/マネージャーたちに私自身、多くの企業を支援している中で

これまでの経験で蓄積したことを書いていきたい。

コロナ後のリモートを中心とした働き方の中で
管理職やリーダーが知っておくべき考えについて整理したい。

私ができることを探したいなぁと。

いま私が世の中にできることは少ないのですが、私がこのコロナ禍でうまくいったマネジメントノウハウをただ漏れでシェアするので、少しでもなにか誰かのためになれば、幸いです。

※ちなみに私はリモート(北海道在住)で
東京在住のメンバーを現在もマネジメントしています。

たくさんの企業にとり、
たくさんのリーダーたちにとり、
なにか力になればとおもうばかりです。

コロナによって変化した働き方

まず大事なことを言いたい。

これまでのコロナ影響からのマネージャーとしてのアクションと、
これからのアクションが違うということ
だ。

これまではリモートワークを中心に
ただ新しい働き方や新しいチャレンジがが求められた。

多くの企業でこんなことを言われるようになった。

・コロナ対策で何をしたらいいかはもう聞いた
・コロナ後対策ウェビナーはもう飽きた
・あれこれやったけどうまくいかないことがたくさんあった
・取り急ぎはやったけど、これからはどうしたらいいのか

そう、これからはコロナ後の働き方に慣れるのではなく、
コロナ後の働き方の「続け方」が重要になるからだ。

今回の二回目の緊急事態宣言でわかりきったことだが、この流れは続く。
長く続くことをベースに事業計画やマネジメントをしていく必要があるんです。

さて、その内容を整理していきたい。

先立ってコロナ後のマネジメントやリーダーに
必要なことは以下の内容です。

・ITに疎いとマネジメントできない
・VISIONやゴールを明確に指し示すこと
・テキストコミュニケーションの工夫
・無用の用のマネジメント
・グループ内外の情報共有が必須
・上司としての動きをする
・時代の潮流を理解することは
・その手があったかをひねり出せるか

これまでもマネージャーとして
やるべきことですが

・さらに必要になった
・重要性が増した
・やらないといけなくなった

ということを列挙してみました。

下記にて、詳細を整理していきます
ちょっと多いので、前編・後編にわけて
UPしていきます。


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ITに疎いとマネジメントできない

これはこれからのマネージャー、リーダーにとって必須スキルともいえます。

Slack、ChatWork触れない、
SalesforceなどのCRM構造がわからない
TableauなどのBIも触ったことがない
WEB会議は音が変になっても自分で直せない

こういう基礎ITスキルが不足している事前で
リモートワークを中心とした
生産性向上やマネジメントは難しい。

ITスキルはもうコロナ以降、
当たり前のマネジメントスキルになりました

Salesforceで自分でレポート作れない、
みたいものが自分で出せない、

こんなかんじだと
・上司である自分が意思決定する要素不足
・部下からの報告がないと動けない
・未来予測ができない
・新しい働き方を自分がマネジメントできない

そんなことになります。

私が新任マネージャーを育成するときに
一番最初に教えるのは

部下をマネジメントできるのは
自分をマネジメントできるヒトだけだ

つまり、
マネージャーとして最初の仕事は
自分のマネジメントから
です。

それがITスキルがなければ、できないことになり、いつも「待ち」になってしまいます。

そんなマネージャーが必要でしょうか。

これからのマネージャーには
ITスキルが必須です。

もちろんITツール・SaaSが導入されていない企業もマネジメント不全になりがちです。
安いもの、無償のものからでよいので検討してほしい。


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VISIONやゴールを明確に指し示すこと

VISIONやゴールを示すのは経営者の仕事だが、マネージャーは出す必要があるのか。
与えられたものを設定して、進めればいいのか。

私の答えは「否」

ただでさえリモートになり、
コミュニケーションがおざなりになり、
これからの時代を超えていかないといけないのに、その行き先を自分で決めないのですか?

もちろん会社の方向性あっての話だが、

その方向性の推進や達成のために、
チームとして何をし、何をゴールとすればよいのか、これを

・与えられたものをやる
・与えられるより前に自分で決め、作っていく

どちらの仕事をするほうが
楽しいか、意味があるのか、成果がでるのか

私は自分ゴールを決めるべきだと思います。
そうでなければいつまでたっても
誰かが決めたからと言い訳がでます。

その会社にはいったのも、
いまその役割にいるのも、

辞めることはできるんだから
自分で決めたこと。

だったらゴールを誰かに任せてはいけない
なによりも自分の役割はチームのゴールを決めることだ。

在宅でそれぞれの不安や方向がバラバラになる中で、明確な北極星を示すことが必須だ。

私はミッション設定はもちろんのこと

背景や意味づけを伝え
通常の1on1や週次、月次以外に
3ヶ月に一回Team Campなる合宿をしています。

メンバーと通わせていくこと、
すり合わせしていくことにより時間を使うことが重要です。


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テキストコミュニケーションの工夫

リモート中心や新しい働き方になって
かなり重要になったのが、この
テキストコミュニケーションだ。

テキストコミュニケーションで大事なことが3つある

1.ヒトによって捉え方が違うこと
2.気持ちを文字に込めること
3.上司こそテキストで報告せよ

この3つが大事なポイントだ。

チャットが増えたから、
テキストコミュニケーションが重要になっていたが、1~3ができないと、うまくいかない。


1.ヒトによって捉え方が違うこと

これ結構大事な話なのですが
相手の顔が見えないので、伝わったかどうかが
わからない、という事実だ。

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これ、どっちのプリンが大きく見えますか?
というスライドなのだが、

どうですか?



答えは「同じ大きさ」です。

これは上のプリンの下の辺と、
下のプリンの上の辺が
長い⇔短いの錯覚で上のプリンが大きく見える
という目の錯覚です。

もう1つやってみましょう。

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これに、どんな犬を書きますか?



はい。
おそらく下記くらいかと思います

・犬という漢字を書いた
・イヌとカタカナを書いた
・犬の顔の絵を書いた
・犬の体まで含めて絵を書いた

男女やタイプにより変わるのですが、
ヒトによって違うものを書きます。

言いたいことは
人は「フィルター」が無意識にあり、
その人の状況におうじて判断するんです。

なので、例えばですが

Aさんはすごい!よくやった!

とテキストで褒めたとして、
実はBさんもそれに貢献してたら
Bさんにとっては面白くない、
なんてことがありえます。

Aさん○○いつもどおりお願いしますね

こんなお願いをしたとする。
よくありますよね?

でも、
Aさんがもしトラブル直後に見ていたら

「は?いつも?何様なの」

となることも。

テキストコミュニケーションでは言葉選びや
言葉運びが非常に重要です。
数字や事実に基づいた伝わりやすい伝え方が重要です。箇条書きとか。


2.気持ちを文字に込めること

気持ちを伝えるって難しいですよね。
テキストやオンラインコミュニケーションがメインになると
どうしても「要件だけ」伝えがちです。

信頼関係が不足していたり、
部下が「?」と思っていると、

上司がなに考えているかわからん

となり、辞めていきます。

なので「思ったこと」「気持ち」を
テキストで書いて下さい。

悔しい
嬉しい
幸せ

なんでもいいです。
要件ではなく、感じたままの言葉を
文字として使って下さい。

文字になった途端に使わなくなります

例を書いておきますね

★イマイチな例①
Aさん目標達成おめでとう!よかったね!

★GOODな例①
Aさん目標達成おめでとう!
一緒に頑張れて私は嬉しいし、本当に安心したよ!よかったね!

★イマイチな例②
Aさん、今回のトラブルは仕方ないけど
ちゃんと報告書あげるように。

★GOODな例②
Aさん、今回のトラブルは仕方ないけど
一緒にやってきたから僕は悔しかったし、
なによりも支援しきれなかったことを反省しています。
報告あげるのは僕も苦しいけど、ちゃんと報告書あげるように。


まぁちょっとした違いなんですが、
こういう感情とか自分がどう思ったかを
加えていくことで

上司がどう思っているかが伝わりやすくなります。こういう感情をいれることが大事です。


3.上司こそテキストで報告せよ

みなさん、自分が部下の動きを見えづらくなる、これはすべての上司が理解できると思いますが、その「逆」が起きることを理解していますか?

部下だって、上司のことを見ています。
上司とは多くの目線で見られているものです。

部下には報告せよ、と求め、
日報を出させがちですよね。

私は上司である自分も出すべきだと思います。

部下の日報とは違うものでよいです。

日々何を考え、
何を想い、
どういうプロセスで意思決定に至るのか

こういうことを発信してください

この積み重ねで部下とのテキストコミュニケーションが完成していきます。

ちなみに、当社の代表は
こんな「中島の頭の中」というSlackチャンネルがあり、ここでよく考えていることを発信してくれています。

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※この画面は私がよく情報発信しているので
その話に触れながら社内に情報発信の重要性を
問いている内容です(実際の画面キャプチャ)

在宅だからこそ、
こういう社長の考えに触れられるのは
本当にありがたいですよね

まとめですが、
テキストコミュニケーションは間違えると
結構部下の退職に繋がる要素の1つです

前書いたnoteも参考にしてください↓

改めてテキストの重要性を考えたいですね


ということで前編はここまで。
長くなったのであとは後編で。

★後編の内容★

・無用の用のマネジメント
・グループ内外の情報共有が必須
・上司としての動きをする
・時代の潮流を理解することは
・その手があったかをひねり出せるか


緊急事態宣言発令直後ですが、
たくさんのマネージャー、リーダーのためになれば幸いです
一緒に乗り越えていきましょう!

(たぶん後編は明日UPします)

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