緊急事態宣言からの "進"マネジメント論(後半)
昨日アップさせていただいた
緊急事態宣言からの "進"マネジメント論(前半) の続きになります。
再掲ですが、
緊急事態宣言が発令され、
コロナ以降のマネジメントは変わってきました。
いまあらゆるマネージャーやリーダーたちが
知っておくべきマネジメントについて
私なりの観点で整理しました。
ぜひ前編もご覧ください!
前半にかいた、
テキストコミュニケーションの工夫は
特に大事なのでぜひ!
さて、後編です。
★コロナ後のマネジメントやリーダーに必要なこと
・ITに疎いとマネジメントできない
・VISIONやゴールを明確に指し示すこと
・テキストコミュニケーションの工夫
・無用の用のマネジメント
・グループ内外の情報共有が必須
・上司としての動きをする
・時代の潮流を理解すること
・その手があったかをひねり出せるか
今日は上記のうち、
「無用の用のマネジメントから書いていきます」
無用の用のマネジメント
これは前職の代表に教えていただいたことなのですが
無用の用というマネジメントというか
この概念をよく理解していると
信頼関係を築きやすいという話です。
まず、
マネージャーがメンバーに連絡するときって
どういうときでしょうか。
普通は何かしらの用があるから連絡しますよね
では、皆さんに聞いてみたいのは
用がないけどメンバーに連絡した事ありますか
用がないけどメンバーに話しかけていますか
意味もなく連絡ができる間柄でしょうか
という質問です
上記の2つ目にある
用がないけどメンバーにふと話しかける、
ができている人はいますが、
おそらく、
なんとなく気になって声をかけることが多いでしょう
そうではなく、
リモートでも、普段ふと声をかけていたように
声をメンバーにかけることができるか
という話です
恋愛にたとえるとわかりやすいですが
大きな意味がないやり取りや
何気ないやりとりが二人を近くしますよね
今日何食べたの?鍋?焼き肉?
え?そういえばあの漫画よかった?
やっぱり電子版かな、、
あ、この写真おもしろくない?
まぁ質問してるので用があるじゃん、
という意味ではなく、こんなかんじの
なにげない会話ができるって大事だ、
ということです。
意味があるとき、用があるときの会話は
特段その要件に対してのやりとりをしているだけで「その人自身」と会話していません
大事なのは、
業務以外でコミュニケーションをとることです。
もう緊急事態宣言下では
飲みニケーションはありません
簡単にオフィスで話しかけられません
でも、
ちょっとチャットで賑やかしたり
ちょっとWEB MTGの開始に小話したり
やれることってあると思うんです。
こういう小さなやり取りの積み重ねが
コロナ禍での小さな信頼を積み上げると思います。
簡単だけど、
やっていない人が多いですが、
小さな積み重ねこそ、崩れにくい関係を作ります。
小さな無用の用が習慣になったときに
しっかりと信頼関係ができると思うんです。
グループ内外の情報共有が必須
上司として当たり前の責務ですが
コロナ禍ではより重要になる情報共有です
組織は殆どの企業が
ピラミッド型になっているわけですが
上層部の話や結論までのプロセスを
部下は知らないわけです。
これをシェアしてくださいという話です。
私が現在数社の経営顧問やアドバイザリーを
個人でやっていますが、
その相談ごとのほとんどが組織経営の相談です
組織経営の相談に対して
最初にするのはいつも同じで
「情報の流れ」を綺麗にすることです。
一般的な組織はこんなかんじですよね?
よくベンチャーあるあるですが、
上記でいうと、リーダー同士がシェアしあって
状況把握するということがありますが
これは正しくはありません。
本来は上司が適切に部下にプロセスを説明すべきだし、現場でやりとりして把握している段階で、上司が上司の仕事をしていません。
緊急事態宣言下では
トップダウンで変化すべき事が多くなります
在宅により周りの状況が見えにくくなります
つまり、
情報格差が広がりやすい、
情報のプロセスがブラックボックスになりやすくなります。
普段の組織でもここが課題になるのだから
リモートでの組織経営では
重い課題になります
情報格差専用に議論して、
打ち手をうっても良いくらいの課題です。
そんなとき活躍するのが
中間管理職でもあるマネージャーです
マネージャーがうまくバランスをとって
会社・経営と現場とのバランスが取れると
組織は安定しやすいです。
マネージャーがいまいちだ!うーん、
マネージャー教育が重要だ!とされる
要素の1つがこの能力・対応ができるか、でもあります。
丁寧になぜそういう結論になったのか
プロセスも合わせてシェアしてください。
上司は決定事項を話す時
結論から話しがちです
部下→上司への報告は結論からがよいですが
その逆は、必ずしもそうではありません
プロセスを理解できなければ
その結論には至れません
経営・管理職陣が何十時間もかけて考え、
右往左往して議論してきたプロセスを
体感していないメンバーはその結論を聞いても
正しさを評価しきれません。
プロセスからシェアをすること。
コロナ禍での大事なスキルです。
上司としての動きをする
マネージャーにとって一番最初の仕事は
自分をマネジメントすることだ、
という話は前編でも書きましたが、
マネージャーに限らず新しい役職になった時に
その役職の期待値や職務を理解することが大事です
私のやっているリーダー研修の資料抜粋ですが、役割が変わった=仕事が変わった、というのは当たり前です。
当然関わる人も変わるわけですから
やるべきことが違います
「役職」という名前のとおり、
その役割には「意味」があります。
マネージャーは部下の業務をマネジメントすることが、役割とだけ思っている人が多いですが
それは大きな勘違いです。
他にも山ほどやるべきことがあります。
自分のチームを強くすること(人がいなければ採用してくる)
メンバーの教育
メンバーの心的マネジメント
メンバーのキャリア支援
他グループやチームとの連携
部長・経営との連携
会社全体の情報を周知していく
自チームの認知や立場の向上
などなど…
ほんと、
きりがないほどやることがあります。
特に漏れがちでぜひ認識し直すことといえば、
・他グループやチームとの連携
・会社全体の情報を周知していく
・自チームの認知や立場の向上
この3つです。
詳細は割愛しますが、他グループとの連携は
上司という立場だからこそできることですから
メンバーには深いレベルではできません。
メンバーと1on1していればいいわけではない
顧客と話していればOKというわけではない
業務面で連携があるチームとは、
別軸で連携をとり、
部下やメンバー動きやすような支援を
上から握っていくことも役割の1つです
今一度、上司としてのやるべき仕事はなにか。
コロナ禍での自分がやるべき事はなにか。
考えていきたいところです。
(うん、ちょっと長くなってきた、、、あとすこしお付き合いください)
時代の潮流を理解すること
これはすべての人に必要なことなんですが
コロナ禍では、多くのマーケット変化がありました。
営業において、大事なことは
コンペリングイベントが発生しているマーケットを探すことです。
(詳しくはこのあたりの記事読んでください)
営業において、スキルは大事ですが
ぶっちゃけリストが一番大事です。
良いリスト >>> 営業力です。
優秀なセールスは、
リストづくりが最強に上手です
※私がやっているコール研修の資料から抜粋
つまり、
いまセールスしているマーケットに
ターゲットがどれくらいいるのか
コロナにより変化していないか
これを現場でウォッチして
誰よりも早い判断をしていくのは
現場を統括しているマネージャーの仕事です
変化している時代だからこそ
時代の潮流をウォッチしていきましょう。
変化を。
その手があったかをひねり出せるか
やっと最後の1つになりました。
実はこの内容は最近私も身につけたというか
習慣になるように訓練中なのですが
もともとこれは当社のバリューの1つです。
ついでなので抜粋すると
Think different
というバリューなのですが
これ難しいんですよね。
私たちは常に「その手があったか」ってあるんですが、実際は普段は私たちは通常性の中に生きているので、いつも「その手があったか」とは思っていないんですよね。
最近では日々、その手があったか、、その手があったか、、
と念仏のようにブツブツいっていると、
だいぶ考えられるようになったのですが、
やってみるとこれが良くて、
いままで思いついてなかったことが降ってきて、そうか、なんでやってなかったんだ、、、
ということがよくあります。
コロナや緊急事態宣言の渦中では
いままでとは違う変化が起きます
そんなとき、
なんとなくの解決策をするのではなく、
まっすぐストレートな答えではなく、
すこしだけ立ち止まって、
抜本的に変えるようなその手があったか、
を問いかけてみてはいかがでしょうか。
この1つの問いかけに対する
「その手」はきっとイノベーションをつくってくれます。これが作れる、マネージャーってかっこいい・・・
ぜひ、やってみてくださいね
ちょっと最後のほうが雑になったかも。。。
ということで長々と失礼いたしました。
最後に、繰り返しですが
さらに社会は厳しい時代になってきたましたが
一方で変化に乗ることができれば飛躍もできる時代です。
いまマネージャーやリーダーがすべきことはなにか
こういうときだからこそ
すこし立ち止まって考えていきたいですね
たくさんの企業やマネージャーたちの
一助になりましたら、幸いです。
いまを乗り越えていきましょう。
★再掲ですが前編はこちら
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