自己効力感を高める夏にする
皆さんは、「自己効力感」ということばをご存じでしょうか。
「自己効力感」とは、なにか行動するときに、自分がそれをできると思えるかどうか、つまり、「行動への自信」と言い換えることができます。
これは、カナダ出身の心理学者、バンデューラが築いた理論で、彼は自己効力感こそが、なにかを成し遂げるときの重要な要因であるとしました。
バンデューラの理論では、自己効力感が高いと行動することを選択し、低いと行動しないことを選択する可能性が高まるとされています。したがって、自己効力感を大きくすることが行動的になるためのポイントです。
そして、自己効力感を生み出す要素として、以下の4つのものを挙げています。
1.直接の成功体験(行為的情報)
自分の力でやり遂げたという、自分自身の成功体験を積むこと
2.代理体験(代理的情報)
他者の行動を観察し、成功へのイメージをつかむこと
3.言葉による説得(言語的説得の情報)
「説得する」「ほめる」「励ます」といった、他者からの言葉
4.情緒的な喚起(生理的喚起の情報)
行動中に自分の内部に生じた生理的状態を意識すること、また、好きな音楽を聴くなどして、情緒的な変化を起こすこと
注目すべきは、他者の成功体験を見ても、自己効力感につながるということです。例えば、不遇な環境を乗り越えて、成功をつかみ取る主人公の出てくる映画やマンガを見るとしても、その主人公の成功体験を観察することが自己効力感へつながるということです。
長期の休暇は、成長への絶好の機会です。積極的に直接体験や代理体験を積んで、自己効力感を高めるための成長機会を取るようにしていってほしいです。
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