朝の公園
今朝、犬の散歩をしていると、公園で一人のおじいさんを見かけました。ベンチに座って足を上げたりしていたので、朝のリハビリなのかもしれません。
最近見かけなかった方だったので、「おはようございます」と挨拶をしました。
すると、おじいさんはニコニコと笑顔を返してくれました。でも、言葉はありません。もしかすると、もう話すことが難しくなったのかもしれません。
このおじいさんは、以前から通勤・通学の時間帯になると、子どもたちの近くのアパートのフェンスに座り、ニコニコしながら挨拶をしていた方です。そんな姿をよく見かけていました。
私の愛犬に気づくと、おじいさんは手をグーパーと開いたり閉じたりしました。
リハビリなのか、それともただの仕草なのかは分かりません。でも、犬が近づいても穏やかに受け入れてくれたので、愛犬も興味津々で寄っていきました。
公園を後にすると、なんだか切なく、寂しい切ない気持ちがこみ上げてきました。
たった5年の間に、こうして老いていく姿を目の当たりにすると、時の流れの早さを実感します。
おじいさんとは深い関わりがあるわけではありません。でも、人とのふれあいが好きな方なのだろうなと感じます。
誰かと挨拶を交わしたり、笑顔を交わしたりすることで、少しでも寂しさを紛らわせているのかもしれません。
私は、近しくなくても誰かの寂しさを少しでも和らげることができる人になりたい。
挨拶ひとつで心が温かくなるような人になりたい。
きっと、相手を思いやる気持ちが、言葉だけでなく仕草などで乗せることができるのかもしれない。
人は人と関わることで元気になる。
犬も人や犬と触れ合うと元気がなる。