見出し画像

持てない責任を持つのはやめよう。善意と親切心が良い効果を生むとは限らない。

12年管理職をしていると、いろいろなタイプの人を見る。
なりたての管理職の方々が口を揃えているのが、「部下を助けたい!成長させたい!!」という熱い思い。

間違った気持ちとは思わない。でもそれを実現する方法論が身についていない管理職は、混乱を引き起こす。


「なぜこの部下は伸びないのか」

たしかに上司として考えるべき議題のよう。だが本来、それを考えるべきは部下の方ではないだろうか。自分で方法を見出して、試して失敗するからこそ成長する。その過程を上司が奪ってしまっては本末転倒だ。

「自分がこのように成長してきたから」
この考え方はとても危険。自分の成功体験を、人に当てはめて同じ効果が出るとは限らない。なまじ成功体験があるからこそ、「なんでおまえはできないんだ」という極端な結論に走りがち。自分の成功体験の押し売りをしているようであれば、今すぐやめた方がいい。


「そもそも人の変化の結果責任を、他人が持つことは不可能」
洗脳でもしない限り、人の変化を他者が約束することはできない。恋愛で「僕のことを好きにさせてやる」というコトバと同じくらい根拠もなければ約束もない。
もちろん「思い」に気持ちが動かされて頑張れる人もいるのかもしれない。だが会社という枠組みでは、上司と部下の関係なんて一時的なものでしかない。早期に成長責任を自分自身に移し、懸命に努力していただいた方がよっぽど健全だと思う。


「明確な責任範囲を合意することで、成長が加速する」

最初に部下としっかり会話をする。

自分の成長は自分で責任を持つこと。
上司はそれを後押しする責任があること。
結果的にそれであなた自身が成長すると信じていると言うこと。

しめじ

この3点を、1ミリの誤解も生まないように伝え、合意を取ろう。
ここが大切なスタート地点。曖昧にするわけにはいかない。

上司は踏み込みすぎず、一歩引いて部下を見る。
求められれば助け、必要であれば助言し、その人自身が立てた目標を達成できるように、最大限サポート。未達であれば反省を聞き、必要であればアドバイスを行い、またチャレンジを見守る。

これが部下の成長において、上司が持つべき責任だ。


しめじ
noteもツイッターも、ぜひフォローしてください♡

#ビジネス #仕事 #部下 #上司 #上司と部下 #生き方 #勉強 #人間関係 #企業 #働き方 #サラリーマン #悩み #ビジネススキル #キャリア #転職 #副業 #note #外資系

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?