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「意識します」という対策。本当に改善したいなら、もう一歩踏み込みたい。

部下に対してフィードバックする。返ってくる返答の中で一番多いのが、「改善できるように、意識していきます」というもの。気持ちはわかるが改善効果は薄い。なぜなら意識してるかしてないか、第三者にはわからないからだ。

緊急度も重要度も低いような話であれば、「注意喚起」ということで終わらせればいい。しかしそうでない場合はもう一歩踏み込むことが求められる。


精神論から行動変化へ

僕がよく聞くのは、「あなたが意識してるのかしていないのか、僕はどうやったらわかりますか?」という質問。

おそらくキチンとした答えは返ってこない。
その人を疑っているわけではない。きっと指摘されたときは反省されていて、「改善しよう」と考えているはずだ。

でも人間の気持ちなんて数分後には変わっている。

その瞬間意識していたとしても、1週間、1ヶ月なんて経ったらその時のことなんて忘れてる。

人の考え方は変わるし、それが自然。そこで焦点を「意識」から「行動変化」に移してみる。「第三者も理解できる行動変化」は他人の目が入ることで、果たされやすい。

行動に焦点を合わせてもらうと、その人の考え方はあとで変化が起きてくる。最初は違和感のある行動も、続けていけばそれが自然な考え方として定着していく。


意図する結果が出なかったときの論点
改善のための話をして、数ヶ月後に振り返って結果が出ていないことがある。
意識レベルの話にとどめた場合、結果が出なかったことの論点は、「意識したのかしてなかったのか」「意識し足りなかったのか」になりがちだ。

この会話には意味がない。ほしいのは意識ではなく、「結果」と、そこに行き着く「建設的な行動」。意識に焦点を合わせた会話をしてしまうと、「じゃあ次はどうする」という対策が生まれにくく、精神論に終始しがち。


そうは言っても杓子定規に全て同じ対応はしない
ものごとには優先順位がある。緊急度と重要度が低いような話であれば、精神論に留めておいて、「改善を意識してもらう」程度で良いこともある。全てのことに100%の力で対応させるのは、お互いの労力の無駄遣いになるので、使い所は考える。

ただし、「ここぞ」というところでは、精神論では終わらせずに、行動変化まで一歩踏み込んで考えてもらうことが重要だ。改善自体は本人にしかできない作業。しかし、コトの重要性を気付くキッカケを与えるのは上司でもできる。しっかりとした判断基準を持ってマネジメント業務にあたりたい。


しめじ
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