見出し画像

上司と先輩は違う。現場の質問に答えを出すことが正解とは言えない。

現場から昇進した上司がやりがちなことがある。それは現場の質問に瞬時に回答を与えることだ。
(※ここでいう"現場の質問"とは、現場の働き方やオペレーションなどについてを指す。当然上司が答えるべき質問もたくさんある。)


時と場合、事と次第によるが、これは勧めない。


理由はふたつある。
1, 部下が、「現場の働き方の答えをあなたから得る」という不適切なエスカレーションフローが作られてしまうこと。

2, 「現場の経験によるリーダーシップ」から脱却できなくなるリスクがある。


上司が部下に提供すべきは、働き方で質問が出たら、問い合わせる場所を確保してあげることであり、自分が率先して回答を出すべきではない。

現場の細かい質問に答える役回りを担ったら、管理職の仕事は手が回らない。自分の身体と頭を空ける意味でも、質問の解答役は別に用意しよう。

ちなみに現場の働き方について上司が回答を出すと部下は喜ぶ。
「現場を理解してくれている」と思い、心強さを感じるものだ。

だが部下が喜んでくれるからと言って、その対応を快く続けてしまうのは少し問題だ。一度この方法で部下の期待値を上げてしまうと、方針を変更するのは大変。本質的に部下の仕事に上司が介入すべきではない。


もうひとつの理由についてだが、現場の経験を売りにしている管理職は、最初の頃は重宝されていても、徐々に存在価値を失って行きやすい。
本来管理職とは「仕組み」を作り上げていくことが求められている。自分が回答を出すような働き方をしていたら身がもたないし、自分が違うポジションに移ったり、後任の方が来たときに苦労をさせてしまう。


現場の経験はすごく貴重なものである。
経験の長い先輩は、速やかに回答を提示することはある。だが上司は徐々に仕組み化に切り替えていったほうがいい。

管理職は中長期的な目線で物事を考えることが大切だ。

しめじ
noteもツイッターも、ぜひフォローしてください♡

#ビジネス #仕事 #部下 #上司 #上司と部下 #生き方 #勉強 #人間関係 #企業 #働き方 #サラリーマン #悩み #ビジネススキル #キャリア #転職 #副業 #note #外資系

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?