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自分の経験を元にしたアドバイスを後輩や部下にしたくなったらこれを読んでほしい。

本当に伝えたいことがあるのなら、相手が受け入れやすい表現をしよう。

一般的に経験者は自分の後輩や部下に、自分の経験を元にしたアドバイスをしたくなるものだ。

「あなたが失敗しないように言うけど..」
「これは常識だから、あなたの今後のために覚えておいた方がいい」
など。

自分がしでかした失敗。そこから生み出した改善策。
「同じ様にすれば、失敗しないはず」

だからこそ後輩に伝えたくなる。
そういう気持ちは自然だし、とても好ましいものだ。

ただし謙虚さを失ったとき、それは"押しつけ"となる。
人に伝えるアドバイスは、多くの場合"自分にとって"間違いのないものだ。自らが痛みを感じ、乗り越えてきた過程で学んだことは、"自分にとって"完璧なソリューションのはず。

だがその解決策を、そのまま相手が活用できるかは全くの別問題だ。
人が違う。環境が違う。状況も違う。ありとあらゆるものが常に変化し続けているから、再現性は100%とは言えない。

時が経てば、「常識」や「あたりまえの価値基準」さえもコロコロ変わるものだ。ビジネスマナーに対しても同じことが言える。昭和であたりまえだったマナーと、令和で求められるマナーは全く少し異なる。リモートワークに対してのマナーなんてものは(良い悪いは別として)、昭和にはあり得なかったものだ。

つまり、自分自身が「絶対に正しい」と思っていることでさえ、「うまくいくかもしれない一例」として捉えておいた方がいい。

自分のアドバイスの再現性が「100%ではない」ことが理解できる人は、冒頭の文章を使うのは少し抵抗を感じると思う。

そして「あなたのため」と言いつつ、実は「自分が言いたいだけ」ということもある。本当に相手のためなのかどうかは考え直した方がいいだろう。
「後輩がアドバイスに従わないと困る対象は、実は自分自身だった」ということもあり得るので注意したい。(言われている方は意外と冷静に分析しているものだ)


ともあれ、受け取る側が求めていないアドバイスは余計なお世話と紙一重。
求めていないアドバイスを「あなたのために..」と言われ、挙句のはてにその通りにしなかったら失望される。こんな悲劇は避けねばならない。


謙虚なアドバイスは、意図を届けやすくなると思う。

例えばアドバイスを伝えたくなったときに、
「自分の経験を話させてもらってもいいですか?」
「感じたことを伝えさせてもらってもいいですか?」
と許可をもらってみてはどうだろうか。

合意の上で話させてもらうのであれば、問題は起こりにくい。
「自分はこう思うよ」というアイメッセージは、嫌味も恩着せがましさもなく、クリアに伝わるはずだ。

アドバイスをするのは自分の自由。それをどのように受け取るかは相手の自由。そしてアドバイスを受ける側は、実は自分に調子を合わせて話を聞いてくれていることが多いものだ。


気づいたら「裸の王様」になっていたということがないように、謙虚に伝えていこう。


しめじ
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