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「人の期待に応えることはできないし、応えるべきですらない」ことを理解すると、管理職の仕事は楽しくなる

僕が管理職になって一番つまずいたことがコレだった。

部下を持たない立場だったときは、ひたすら上司の期待に応えようとした。
今でこそ思えば、この考え方も間違いだったのだが、当時はそれでもなんとかやりくりしてこれたと思う。

なぜなら"期待を押し付けられる"のが、基本的に上司からだけだったから。

管理職になってしばらくして気づいた。

自分の上司はもちろん期待を押し付けてくる。言葉にしてくることもあれば、僕が勝手に察することもある。
同時に部下も期待を寄せてくるようになった。「上司だったらこうあるべきだ」言葉にならない思いが伝わってくる。

上司からの期待、部下からの期待。
これらが一致しているときは簡単だ。それに合わせて振る舞えばいい。

けど多くの場合、期待は一致しなかった。
いつも選択を迫られるし、一方の期待に応えられないことに罪悪感を感じた。

数年間板挟みに苦しんだが、決定的に欠けていたものに気づいた
それは「自分の判断軸」だ。

管理職は伝書鳩ではない。

例え上司がどう思っても..
例え部下がどう感じても..

根拠と信念があるのなら、自分で自信を持って決めたらいいのだ。
その結果、間違っていたとしても構わない。間違いから学べることはたくさんあるし、その経験が判断軸を強くする。

他の誰でもなく、自分が根拠を持って決める。
このマインドセットがあれば、管理職としての判断能力は飛躍的に伸びる。
経験と学習を繰り返せば、判断軸はどんどん太くなる。

もちろん経験が浅いうちは、自分の「判断と根拠」を自分の上司に伝え、相談したほうがいいだろう。まだ知識と経験が浅いうちは見落としている部分が必ずある。経験者のアドバイスを素直に受けたほうがいい。


それでは会社員はどのような期待に応えるべきなのか。

それは「会社からの期待」である。
会社が持つ理念や目標は、全社員に対して統一の期待値であり、その会社で働く大きな理由となる。そういった会社の期待には応えるべきだ。

重要なのは、「会社の期待」と「上司の期待」は必ずしも一致しないと言うこと。上司(個人)から期待を寄せられた場合は、それが「会社の期待」なのか、「個人の期待」なのか、見極めることが求められる。

あまりにも会社の期待とかけ離れたことを言う上司は問題だが、残念ながらたくさん実在する。気をつけよう。

13年の管理職経験にて、今では僕の考え方は強固なものになった。
まとめるなら以下のようになる。

「期待をするのはその人の勝手だが、応えるかどうかはこちらの勝手。
一方で会社の理念、目標の期待値には届くように精一杯努力する」

ぜひ参考にしてみてほしい。



しめじ
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