時には厳しい言い方が必要なことがある。安全に働ける環境を保つのは上司の務め。
「必要のない残業」を好む人がいる。
本人はもちろん「必要のある残業」と考えているわけだが、その日中に終わらせる必要がなかったり、引き継げば済むような業務を、遅くまで残って作業したがる人が現実に存在する。
「誰も手伝ってくれない」
「自分しかやれる人はいない」
「こんなに遅くまで自分は働かなくてはならない」
よく言えば責任感。
だがこういう方々は、管理職がたとえ「残業しなくてもいい」と言っても「大丈夫です!」と言って残業する傾向にある。
私見だが、この"残業中毒"は自己顕示欲に繋がることが多いと思う。
「〇〇さんがXXだから、私がなんとかしてあげないといけないの」
「毎日残業しなきゃいけないから、全然寝れてない」(嬉しそうに言う)
"残業中毒"とでも呼べるこの症状は、被害者意識を伴ったヒロイズムを感じさせるようだ。
実害がある。
残業中毒者は他者へアピールをする傾向がある。
自己顕示欲を満たすには、"自分の努力"を他人に知らしめなくてはならないからだ。
自分の大変さについて伝えたり、あえて深夜にメールを送ったりする。
すると「自分も残業しなくてはならないのではないか」と受け取る人も出てくるものだ。
"残業するのがあたりまえ"の悪慣習が広まる原因になり得る。
極端な言い方をすると、こういうタイプの方々の心の奥底にあるのは、
「大変な境遇にいる自分にスポットライトを当ててほしい」
という思いだと思う。
だから管理職から感謝されれば喜ぶし、逆に残業が多いことを注意されれば表向き理解を示すものの、劇的に改善しようとはしない。
僕はこういう方々に対しては、「迷惑です」と伝えるようにしている。
悪い慣習を生み出そうとしている点、やらなくてもいいことを手出しして、チームに余計なプレッシャーを生み出す点、勝手にチームのスタンダードを歪曲させようとする動きは、迷惑以外の何物でもない。
そして上長からの「迷惑だからやめてほしい」という指示を無視して勝手な判断で残業を続けるのであれば、それは業務命令違反の疑いすら出てくる。
・やめてほしいことを明確に伝えること。
・理由を添えること。
・勧告を無視したらどのような結末の可能性があるか示すこと。
このようなケースは、こういった点を注意して指導するようにしている。
厳しい言い方にはなるが、部下の精神状態を正常に戻すには、この方法が一番良いと考えている。
<注意>
業務負荷が偏らないように仕組みの改善を通じて生産性を高め、部下のワークライフバランスを整えていくのは上司の責任範疇だ。
現場のことを知らず、一方的な判断で上記対応をする事などないよう、注意してもらいたい。
しめじ
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