大企業、ベンチャー、スタートアップ、個人事業、フリーランスを経験して思うこと
現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦兼フリーランスをしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。
今日はこれまでの働き方を振り返った時に、働く先の形態によって感じるものが違うことが多く、それを共有出来たら良いなと思い、その違いやわたしが感じたことについて書いてみようと思います。
ざっくりとした変遷を言うと、大手企業→ベンチャー企業→フリーランス→個人事業→スタートアップという感じで色々な形態の働き方を見たり経験しました。
特に会社をやめてからは、色々な企業さん・個人の方と働くことが多くて、わたしの視点で見た時に、見えてくるそれぞれの違いを考察出来たらいいなと思います。
フリーランスになって、雇用形態について考えさせられることが多かったのですが、提携する会社形態によっても特徴や違いが大きくあるなと思います。
今日は雇用形態(会社員・フリーランス・業務委託等)ではなく、会社形態(ベンチャー・大企業・スタートアップ等)についての違いを書いていこうと思います。
業務委託の仕事の話はこちらで書いております。
それぞれ良いところも悪いところもありますし、わたしの性格や主観が入っているので、そういった傾向があるんだ~くらいに思ってもらえれば良いなと思います。
大手企業からの社内ベンチャーとの新規立ち上げ
わたしが新卒で入社したのがいわゆる大手企業。
わたしは最初に入ったのがこの大手企業で良かったなと今になって思っています。
やはり大手企業は1人の社員にかけるお金が大きい。入社してからの研修や、都度行われる部門や役職ごとの研修、会社の福利厚生や会社の設備・備品など、どれをとっても大手企業はすごく充実している印象です。
世間のことを何も知らない学生から、大手企業の手厚いサポートを受けて社会人生活を歩めたのは、今考えると本当に良かったなと思います。この後に書きますが、ベンチャーやスタートアップにいきなり入っていたらと思うと・・・非常に恐ろしいなと感じます。
その後に新規立ち上げ部署に異動になり、外部の社内ベンチャー企業と一緒に会社を立ち上げることになります。
こう言うとなんだかカッコいい感じに思えますが、出資をしているのはあくまでも新卒で入社した会社なので、わたしからするとただ部署が異動になっただけです。
社内ベンチャーというのは、その会社の中で新規事業の公募を募り、その中から選ばれた事業が会社から出資をしてもらい、新しくベンチャー企業として会社を立ち上げることが出来る制度とのこと。
わたしはそこの部署に行くまでこの制度を知らなかったので、へえ~そんなのがあるんだ!くらいにしかその時には思っていなかったです。
ただ、先方の会社は誰もが知るような超絶スーパー大企業様で、その中で新規事業を提案して選ばれるということは、とてつもなく優秀な精鋭部隊の人たちということは分かっていました。
わたしのような凡人と上司も含め全員凡人(失礼)の会社が一緒に事業を作っていくというのは、かなり無理があったんだろうなと今になって思います。
この部署に行ってから、今までの大企業でのぬくぬくしていた働き方とは大きく変わり、ものすごいスピード感で色々なことが進み、同じ会社にいるとは思えないような働き方に変わりました。
この時に、今まで普通に一緒に働いていた人たちと話しが合わなくなったり、違和感を感じるようになってきます。
それはこちらの記事で書いております。
それは、ベンチャー企業の方が特別優秀だからという話ではなく、仕事に向かう姿勢というか、モチベーションというか、成果や数字への向き合い方から全く違い、わたしの今までの仕事は何だったんだろう・・・と思うようになりました。
ここで大手企業に勤めることに、かなりギャップを感じ始めます。
ここでの違和感やギャップが、今会社をやめて働く先を自由に選べる身の、わたしの選択をする上で大きく影響していると思います。
フリーランスになり個人事業主の方と出会う
その後、転勤族の夫と結婚し、わたしは一旦会社を退職し、フリーランスという道に踏み出しています。
最初は自分のサービスを作ることを目標にしていたので(今も長い目で見ればそうですが)、とにかく個人事業主になろうということを目指していました。
その中で、安定収入を得るために始めたのが業務委託のお仕事。
これは今も続けているものもありますが、会社は一度入社してしまうと辞めることが難しい反面、業務委託の仕事は契約書の範囲内であれば割りと自由にその仕事を選び・経験することが出来ます。
わたしが最初に経験したのは、一応会社登録はしているものの、わたしからしたら完全個人事業主と思われるような組織の会社さん。
全てが代表の方の意思決定であり、会社のルールのようなものが明確に存在せず、完全にマンパワーでの運営をされているなという印象でした。
こちらは受ける仕事の領域が明確に決まっていないため、その日その日で対応することが分からない、マニュアルやルールがないためその人の主観で指示がされたり業務が進んでいく、という感じでした。
これが、家族経営や友人同士での経営であれば良いと思うんですよ。お互いにある程度意思疎通が図れるし、だいたいの人となりが分かっているので。
外部から人を雇って、会社として経営していくのであればちょっとこちらで働くのはわたしは難しいなと感じました。
わたしが働いた中でこういった経営をしている方の多くは、仕組みづくりが苦手な人が多いなと感じます。発想からの行動力や実行力は本当に素晴らしいのですが、それを組織として運営することに落とし込むのが苦手なのかなと。だから毎回、仕組み化されていない仕事をその場しのぎのように、その日その日に振っているように思えます。
個人事業主で、ある程度規模が大きくなり会社として運営していくには、この仕組みづくりをしてくれる人をまず雇い、ある程度仕組み化した上で、外部委託を雇う必要があるのでは?と思いました。(これは実際は難しいのかな?)
結構この仕組みを作りながら、でも通常の業務はしっかりと回して行ってほしいというのが多いなと感じます。もちろんその方が手っ取り早いし、その分人件費もかからないのですが、働くこちら側からするとものすごく大変でやりづらい。もちろんある程度の枠組みが出来ていて、細かい修正点を加えていくのは仕方ないことだと思いますが、自分のマンパワーで言語化すら出来ていない仕事を、「察してよ、分かってよ」でなんでも屋さん業務委託に押し付けている現状を見て、働く先はやっぱりきちんと選ばないといけないなという教訓になりました。
スタートアップ企業での働き方
その後に働くのがスタートアップ企業と言われるような会社。
ベンチャー企業とよく混同されますが、一応定義はされているようで(調べてみてね!)わたしがどちらも働いてみて思うのは、スタートアップはベンチャーより更にスピード感が早い!!
とにかく意思決定が早い、仕事のスピード感が爆速、ものすごく効率的に働くことを重視しているという印象を受けます。
大企業あがりのわたしは毎日、ひいひい言っております(笑)
でも、この効率的に働くということにおいては、日々すごく勉強になることばかりで、大企業で受けた社会人としてのマナーなどの研修ではなく、タスクの作り方・こなし方の研修があったり、相手へ依頼するときのわかりやすい伝え方の研修やマニュアルなどが充実しています。
大企業でやっていたことは当たり前に出来るものとして、なにも教えてもらえません。
とにかく時間を大切にする、相手の時間を奪わない、分かりやすく伝えることへの工夫、作業の引き継ぎの効率など、色々なところに生産性を高める工夫がされているなと思います。
お陰でわたしは、大企業でぬくぬく働いていた頃には考えられないくらい、自分の生産性は高まっているなと感じます。
ただこれは、完全に向き不向きがあるなと思います。
そして、新卒で働く会社としてはわたしは絶対に選ばないなと思います。
ベンチャーもスタートアップも、わたしが一緒に働いてきた企業さんはどの人も大企業あがりの精鋭たちばかり。
大企業から独立→スタートアップを立ち上げるが主流になりすぎているからなのか、大企業のぬくぬく具合には物足らない人の集まりで結成されるのか、とにかくみなさん大企業を何社か経験された人たちが経営陣にいるという構成ばかりです。
だからというのもありますが、とにかく仕組みがしっかりしている。
でも大企業ほどガチガチに仕組みがあるわけではなく、柔軟な仕組みで意見の反映も都度されてアップデートしていっている仕組みだと感じます。
わたしは今ここがすごくやりやすいのですよね。
そして、みなさん言語化能力に長けている。これが本当に大きいです。
自分が今何につまづいているのか、なかなか相手に言語化して伝えるの難しいなと思います。そして、相手の言わんとすることの本質を聞き取ってそれを言語化するのは更に難しいなと思います。
でも、こういった効率化を重視して働いている環境にいる人たちって、それがものすごくうまいなと思います。
話の組み立て方もうまいし、相手への伝え方もうまいし、指示の出し方、質問の仕方もうまい、これは全て言語化する力が必要になってくることだと思います。
わたしはこれを見ていて気持ちいい!!
見るだけでなく自分もやれ!ですが(笑)
みんなこうやってものを伝えてくれたらいいのに~と思ってしまいます。
ただ、これはやっぱり向き不向きが大きくて、これが合っている人もいれば、ここにいたら病んでしまう人もいると思います。
わたしは今、この働き方や風土が合っているなと感じますが、じゃあこの一生成長し続けないといけない、一生効率重視で働いていないといけないという環境にいられるのかと言えばそうではないです。
大企業には当たり前にあった、産休育休制度。
これを今のスタートアップでとれば、他の人になかなかのしわ寄せがくるのも現実です。
色々な働き方があって、色々な業態を見て思うのは、自分のライフスタイルや、自分の成長度合いに合わせて職業選択が出来るのが一番良いなということ。
ずっとそこだけに居続けて、そこしか知らないというのはやっぱりリスクが大きいと改めて感じました。
今までは会社員とフリーランスという大きなくくりだけでしか見れていませんでした。というかそれくらいの区分しか自分の中で知識がなかったというのが正しいかと思います。その中にも更に雇用形態や会社の形態があって、それぞれの特徴があって、良い面も悪い面もあると思います。
その良い面悪い面は、自分の求めていることや生活環境によって見え方が変わってくることも分かりました。
自分にとって必要な時に、必要な選択が出来ることが一番の自由だと思います。フリーランスの本当の自由の意味は自己選択が出来ること。
その選択肢をたくさん持てるよう、またこれから自分の道を歩んで行こうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
シンバ🦁
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