「大丈夫」の裏側 ~幼児期の子どもが内緒にしている悩み~
「ママ、大丈夫だよ!」「大丈夫、心配しないで!」
子どものこの言葉で、多くのお母さんはひと安心することでしょう。
でも、本当に大丈夫なのでしょうか。
今回は幼児期の子どもの心に焦点を当て、「大丈夫」という言葉の裏側に隠されている不安や悩みを探ります。
なぜ「大丈夫」というのか
幼児期の子が「大丈夫」という裏には、こんなSOSが隠れている可能性があります。
①分離不安
保育園や幼稚園に行くと、親から離れる時間が増えます。
これまでいつも一緒だった家族と離れ、新しい人たちとともに過ごす時間ができることで、子どもは不安を感じやすくなるのです。
それでも、大好きなママやパパに心配をかけないよう、「大丈夫」と言ってしまいます。
②語彙力不足
子どもは少しずつ言葉を覚えていますが、まだまだ語彙力が十分ではありません。
そのため、自分の気持ちをうまく表現できないのです。
その結果、何を感じているのかという意味を「大丈夫」という言葉で代用してしまうことがあります。
③小さなトラウマ
子どもはいろいろな経験をします。
「走って転んだ」「おもちゃを友達に取られた」などの体験は、子どもにとっては大きなトラウマとなる可能性があります。
親として意識しておきたいこと
子どもが「大丈夫」と言いながらも、内心は不安に感じていることもあることでしょう。
そんな状況の子に対し、親としてどのように対応すればよいのでしょうか。
・スキンシップを大切に
親と離れている時間があるからこそ、一緒にいる時間はスキンシップを心がけてください。
例えば、園バスから降りたときにハグをしたり、帰り道は手をつないだりするだけでも安心します。
・具体的な言葉で子どもの気持ちを代弁する
幼児はまだうまく自分の気持ちを言葉で表せないとき、親が代わりに具体的な言葉を用いると、子どもは安心します。
・無理に対話を求めない
対話をすることは大切なことですが、子どもが話したくない時には無理をさせてはいけません。
無理に話をさせるよりも、適切なタイミングでやり取りすることが大切です。
「大丈夫」の向こうに隠れているサインを見逃さないで!
子どもが「大丈夫」と言ったとき、その背後にSOSが潜んでいる可能性があります。
次の項目を確認して3つ以当てはまる場合は、ストレスや悩みを持っているかもしれません。子どもの様子をよく観察し、適切な言葉を選んで対応しましょう。
まとめ
幼児が「大丈夫」と言った時、その背後にはさまざまな感情が隠れている可能性が高いです。彼らはまだ言葉で自分の気持ちをしっかりと表現できない時期にあります。親としては、子どもの感情に寄り添い、注意深く観察と対話をすることで、子どもが抱える潜在的な悩みを発見し、適切に対応をすることが心の安定につながります。ぜひ、参考にしてください。