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大切な仲間のイベントのために、私がやらないと決めているたった一つのこと


私は個人的な活動として、イベントや勉強会を主催して参加者を募ることがままあります。

それはキャリアコンサルタントとしてであったり、NPOや地域の取組としてであったり、立場はその時々で様々です。


その際に、参加してくださる人を募るために、よくSNSを使ってご案内をするのですが、そこにこんなコメントをいただくことがあります。

「参加したいけど●●で参加できません、残念です~」

参加していただけないのは、こちらも残念。

「参加しないのにコメントをしてくれるなんて律儀だな」「参加していただけない条件(日時・場所・内容等)で申し訳ないな」「今度は参加していただけるように設定したいな」と思います。



ひとによってこの手のコメントに対する受け止め方は様々だと思います。

ただ、《私は》こういうコメントをしないことに決めています。(もちろん《他者》にそれを強いるつもりはありません)


友人や知人が関係するイベントの案内を目にして、私が「参加したいけど●●で参加できません、残念です~」というコメントをしたとすると。

それを私がどういう意識で書いたとしても

「私が参加できないのはこういう事情で正当なんだよ」

ということを「理解してほしい」という気持ちがにじんでしまいます。


もちろんコメントする側にそんな意識はない場合もあります。「理解してほしい」なんて気持ちは一切抱いていないかもしれません。

それでも、「参加できない」という《状況》や《事実》だけではない《メッセージ》を感じ取るひともいるのではないでしょうか。


例えば主催者ではなく、第三者として、そのイベントの情報を目にするひとが何を感じ取るのか、考えてみるといいかもしれません。

その視点で見ると、そのコメントは、イベントを盛り上げる方には作用しません。

むしろ逆。

コメントをした本人が実際にどんな《メッセージ》を込めていたかは、第三者には関係ありませんし、どう伝わるかは保障できません


「イベントやります!」っていう投稿に

「仕事で参加できません」
「法事で参加できません」
「朝起きられないので参加できません」
「若い人が多そうなので参加できません」

こんなコメントがついていたら、そこからどんな《メッセージ》を受け取る可能性があるか。「こんな《メッセージ》を受け取るに違いない」ではなく「どんな《メッセージ》を受け取る可能性があるか」です。


そのコメントから「このひとにとっては万難を排しても参加したい、というほどのイベントではなかったんだな」という《メッセージ》を受け取るひとがいることを、私は完全には否定できません。

そして、結果としてそのコメントを読んだひとにとって、そこで案内されているその友人・知人のイベントの価値が下がるのではないかと思うんです。
私自身がコメントすることで、それを促す可能性が少しでもあるなら、コメントしない方がいいなと思っています。


どんなに参加しにくい状況にあっても、本気で参加したい人は参加します。


それは根性論みたいなことを言いたいのではなくて、困難だということ「だけ」が参加可否の要素ではなく、どれだけ本気で参加したいかということ「も」参加可否の要素だということ。


そこから目を背けることはできません。


案内されたイベントに参加するかどうかは、そのときの状況がどれだけ参加が困難(容易)かという要素と、そのイベントがどれだけ魅力的(魅力が小さい)かという要素と、2つの要素で決まるということです。

すごく参加が困難でも、すごく魅力的なイベントなら何とか参加するし、すごく参加しやすくても、魅力が小さいイベントなら参加しませんよね。


他者の参加しやすさ(困難さ)なんて、正しく評価できません
だから自ずとイベントの魅力に対する評価に影響を及ぼしてしまいます。


どんなに困難そうな事情であっても「参加したいけど●●で参加できません、残念です~」というコメントを読んだ第三者が、その困難さを正しく評価できるわけじゃないので、同時に「参加すると決めるだけの魅力が足りてないんだ」という《メッセージ》も「伝わってしまう」ことがあるのです。


自分自身もイベントなどを主催する立場にある者として、そのことに無自覚ではいられませんし、無自覚でいたくありません。


繰り返しになりますが、私が主催するイベントの案内へのコメントについては、基本的に気にしません。特に収益を目的とするものではないため、参加人数が多い方がいいということもないので、そういうコメントを読んでも参加したいと思ってくれるひとに参加していただければ、私は十分に幸せです。

ただ、この記事で書いたようなことを「私は」考えているため、大切な友人や知人が努力して設定したイベントの案内には、「ごめん、今回は参加できません!」というコメントは「私は」しないことに決めています


もちろん、どれだけ本気で参加したいと思ってもらえるか、主催する側の場を設計するチカラと伝えるチカラが常に問われています

そこから逃げることはできません。

皆さんは、いかがお考えでしょうか?


(2022年5月10日改題・追記・一部修正しました)
こちらの記事は2021年11月に公開し、SNSで投稿した際にいろいろなコメントをいただきました。どのコメントも大変貴重な宝物なので、ここにパーマリンクを貼っておきます。

note で新しい記事を書きました。 コレって、イベントを主催する者の感覚なのでしょうか。 《私は》気にするようにしています、というお話。

Posted by 島田 正樹 on Friday, November 12, 2021




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