あなたは誰かに恨まれていない?【向こう側の、ヨーコ/真梨幸子】
こんにちは。しまころです。
皆さんは夢を見ますか?
夢って不思議ですよね。小学校の同級生と大学時代の友人が一緒にいたり、記憶にない風景が出てきたり。
今回ご紹介するのは真梨幸子さんの向こう側の、ヨーコ(光文社文庫)です。
【超短いあらすじ】
人気恋愛小説家である40代の陽子。
陽子の夢の中に出てくる、途中で違う道に進んで可哀想な人生を送るヨーコ。
の、2通りの視点から構成されています。
異なる二人の人生に徐々に表れる共通点。
そこで巻き起こる殺人事件。ヨーコは本当に夢?犯人は誰?
【しまころの感想】
さすがイヤミスの女王といった感じの女たちのドロドロした感情が頻繁に出てきます。
犯人を予想しながら読むのですが、登場人物が結構多いのでしまころはメモ書きをしながら読み進めました。
なので、細切れに読むと、この人どんな人だったっけ?となるので出来るだけ短いスパンで読み切っちゃった方がいいと思います。
ちなみに最後のページでは親切に登場人物紹介があったのですが、これを一番初めに持ってきていないあたりで察してください。
登場人物紹介は最後のページにあって、ようやく頭の中がすっきり整理されて改めて読み終わった気持ちになります。
2人のヨーコの話が並走する形なので本を読みなれていない人は結構混乱しちゃうかもしれません。
テレビのコメンテーターもやる程人気の小説家の独身の陽子。
人気の小説家になれた訳はつらく悲しい過去がきっかけ。
結婚し、子供にも恵まれ郊外のマンションに住み慎ましい生活をするヨーコ。
実際はお金もない、旦那も子供も冷たい、嫌気がさす毎日。
それぞれの女友達やパート仲間などみんなどこにでも居そうなリアルな人ばかりです。
そんな40代の女性のよくある日常にとある人物が現れて一変していき、殺人事件へと発展していきます。
この2人のヨーコのロジックは終盤まで悩みましたし、
登場人物も多いので犯人捜しも凄く楽しかったですし、
最後の方で「あーー!!!そういう事だったのかーーー!!!」と謎がスルスル解けていく感じは爽快でした!
【こんな人に読んでほしい】
刺激が欲しい子持ちの主婦
刺激が欲しい独身キャリアウーマン
謎解きや推理ものが好き
女同士のドロドロを見るのが好き
イヤミス系が好き
名前が陽子
いつもの日常も何がきっかけで崩れていくかわかりません。
実際の犯罪もちょっとした妬みや恨みで起きているのかもしれませんね。
それではまた!
あなたは誰かに恨まれていない?
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