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ホラー×どんでん返し×ホロリ【ぬばたまの黒女/阿泉来堂】


こんばんはーしまころです。

ちょっと本を読みふけっておりまして・・・

合間ににさくっと読み終わったやつを

大大大大好きな角川ホラー!!!!!!もう中高生の時は買いあさりましたホント。


ちょっとみなさんにお聞きしたいんですけど、角川ホラーって8~10年前くらいから路線変わりましたよね?

シリーズものがめちゃくちゃ増えてラノベっぽくなったというか・・・文体も簡単なものが増えて読みやすくなったというか・・・

理由はなんでしょうね?

ミステリーやホラー自体の人気が出てきたり、

角川ホラーで書いていたけど他でも書いていて有名すぎる作家さんがいてもったいないから角川文庫で出版するようになったり、でしょうか?

今の角川ホラーは角川ホラーでだけ書かれている方が多いような気がするような・・・わかんないけど・・・


で、今回は阿泉来堂さんのぬばたまの黒女(角川ホラー文庫)です!!

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【超短いあらすじ】

子供時代を過ごした皆方村が合併で名前が変わるという事で、同窓生6人で12年ぶりに村に集まる事となった井邑陽介。

村の精神的支えの神社が焼失・一家死亡、傍の新しい神社でも無惨な死体が見つかったという事を聞く。

1泊のつもりがそこでもまた死体が見つかり・・・

これは人の手による殺害なのか超常現象呪いなのか

村に来ている作家那々木悠志と共に事件の真相・村の秘密に迫っていく。


【しまころの感想】


まず、これはミステリーであり、ホラーです!!!!

ホラーではありますが、ちゃんと推理をしてちゃんと解決していく感じです。

この作品内に出てくる作家の那々木先生は素敵ですね。傲慢でプライドが高くて、でも鋭い観察眼もあり、きっとこの方無しでは解決できませんでしたね。

嫌な奴だなと思っていたけど最後は大好きになってました。

プライドの高い物言いも段々可愛く思えてきちゃうのが不思議です。


内容としましては

村パート(仲間たちと村の現在の状況)

事件パート(事件が立て続けに起こる)

捜査・推理パート(作家先生大活躍)

犯人と罪の告白パート(事件を起こした理由と仲間たちによる罪の告白)

といった流れです。


閉鎖的な村で起きた殺人事件がテーマなのですが、終盤あたりから急に村の秘密がバンバン出てきて「村社会こわぁぁぁ」ってなりました。

でも閉鎖的な村に秘密は付き物ですよね。むしろなかったらちょっとガッカリしちゃう。

ひぐらしのなく頃に的な要素もあるので、都会育ちでもひぐらし大好きな私は想像しながら読むことができました。


また、結構慎重に読んでいたつもりでしたが意外な人物が犯人で、

仲間たちもそれぞれに罪があり、罪悪感を抱えながら生きてきたという懺悔も幼い頃の人間関係が想像できて胸が痛くなりました。

あと、最後らへんちょっと泣きました

んで最後の最後にどんでん返しがあります。

ネタバレできないので、よかった・・・・・・・・・・ほんとに・・・・・・としか言えませんが。

ホラーですが、読後感は「すこしホロリ」「ほっとした・・・」といった感じでした。


【こんな人に読んでほしい】


ホラーやミステリーが好き

「角川ホラー文庫しばらく読んでないなぁ・・・」

「閉鎖的な村」大好き

オカルトやスピリチュアルなものが好き

どんでん返しが読みたい


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今回の写真は江ノ島の岩屋洞窟!!


罪を犯してない人間なんていないけどさ

反省したならそれでいいじゃん!!!!

あんまり気にすんなよ!!!!!!!


ってことでまた~

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