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あの童話の続きを私が考えました。 (オリジナル・パロディー・涙あり笑いあり、内容に無礼があったらお許しください) #つくってみた

あの童話 2   原作 兎と亀 


ある日の事です。
兎がぴょんぴょんと跳ねながら山の頂上を目指していました。
山の八合目できた時です兎は甲羅に首も腕も脚もしっぽも入れて気持ちよさそうに寝ている亀を見つけました。
兎は亀は足が遅いと言い馬鹿にして笑いました。
それを聞いた寝ていた亀は甲羅から首を伸ばし「あなたは足が速くても、私のほうが勝ちますよ」と言いました。
 するとウサギは、
「あははは、そんなことはないよ。では、競争してみようか? そうすれば、わかるさ」というと、
「誰が場所を決めて、勝った者に褒美を出すのですか」
と、亀はいいました。
「狐が公平で利口だから、狐にたのもう」
と、兎はいいました。
 そこで狐がはここから早く山の頂上へ着いた方が勝ちだといい、競争をはじめる合図をしました。
「よーいコン!」狐の掛け声で走り出した足が速い兎は たちまち、亀をを引き離して跳んでいきました。
 それを見て狐は兎が勝ったと思いました。
しかし亀はあきらめずに、のそのそと休むこともなく歩き続けました。

 兎が途中で後ろを振り向くと亀の姿は見えません。
すると兎は自分は足が速いと思って安心しているものですから、途中で大きな木を見つけると、その木かげでひと休みしました。

亀が休まずに歩いていると木陰で休んでいる兎を見つけました。
「ぐーぅー ぐーぅー ぐーぅー」兎は気持ちよさそうに寝ています。
亀は兎を起こさないように静かに静かに歩いていったのです。

 それからしばらくして、ウサギは起き上がりました。
「あれ、すこし眠ってしまったか。まあいい、どうせ亀はまだ後ろにいるはずだからな」
 兎は大きくのびをすると、そのままゴールにむかいました。
「よし、もうすぐゴールだ。・・・あれ?」
 自分が勝ったと思っていたのに、なんと亀が先にゴールしていたのです。

 能力があっても、いいかげんにやっていて、ダメになる人は沢山います。
 また、能力はなくても、真面目で辛抱強く努力する強い人は、能力がある人に勝つ事もあるというお話ですが・・・・

私が考えたあの童話 ”兎と亀” の続き

「ちょっと ちょっと待ったぁー!」大声を上げる兎。
「なし なし なし 今の勝負は なし なし」と兎は脚で地面をドンと蹴り狐に猛抗議。
「僕が寝てたら起こすやろ!」
「狐は亀の味方や、そんなの卑怯や」
「俺なら起こす」「絶対お・こ・す!」と怒りだし猛抗議をする兎の態度に狐もあきれ顔。
「ズルいとよく言われる狐の俺でもあきれる言い分だな」と兎に注意すると亀が「もう一回やってもいいよ」「どうせ私が勝つから」と言いました。
「でも今度は山の麓の池の淵の岩の上までどっちが早いかで勝負するよ」そう話す亀の言葉に「よーし決まった」と気合がはいりドンドンと地面を蹴りだし、「負けるもんか 絶対に負けるもんか こんなに悔しい事はない」と言うと、兎は興奮で身体が震え出しました。

 「よーいコン」狐の掛け声で兎はものすごい勢いで走り出しました。
振り返ると亀はゆっくりと動きだしたところでした。
(今度は勝った)思った瞬間、兎は脚が縺れて転んでしまい、ゴロンゴロンと山道を転がり堕ち、自分が寝てしまったあの大きな木にぶつかってしまい気絶してしまいました。
 兎は後ろ脚が前足よりとても長いため、上り坂を早く駆け上がるのはとても得意ですが、下り坂を早く走る事は苦手でした。
ですから力いっぱい下り坂を駆けながら後ろを振り返る事は兎にはとても危ない事でした。

「うっぅー」兎が気が付くと亀と狐の顔が見えました。

「あーよかった」と亀が言いました。

「脚は兎のほうが早いよ」と狐が言いました。

我がままな自分に優しくしてくれる亀と狐に
「みんなありがとう」「意地悪をしてごめん」と目を真っ赤にし、涙を堪えながら言い、兎は自分の行いをとても反省したそうです。

ですから今も兎の目は赤いのかもしれませんね。

兎の浮世絵

終わり

#つくってみた
#眠れない夜に



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