学年1位だった人の現在
高校2年生の頃のクラスはとても賢い人が多いクラスで、一時期のテストでは学年1、2、9位がクラスTOP3のときもありました。
先生が授業に来なくて自習になったときも誰も喋らず黙々と勉強する人が多く、賢くなかった私は初めのうちは「まじか、、、」と思わされました。
高校に限らず、成績の良い人はいつだって将来もこのまま順風満帆でエリートコースを歩むんだろうなあと思いますが、最近高校の頃の友人と会う機会が増え、周りの話を聞くと意外なことを多く聞かされました。
今回は先ほど言った学年1、2、9位だった人を話していこうと思います。
学年9位だった人の現在
学年9位にもなった彼はとにかくカッコよくて盛らなくても吉沢亮に似ていました。
そして賢い。
完璧すぎ、だと思いますがそんな彼は今フリーターをしています。
大学を指定校で進みますが、そこで学校に馴染めずほとんど行かなくなります。
この時期に僕は彼と1週間に一度のペースで会ってました。
どちらかと言うと待つタイプで、サークルも途中から行かなくなった彼にあまり友人は出来ていない感じでした。
そして卒業単位が足りず1年留年することになり、就職活動もなあなあで結局学生時代から続いていたアルバイトを今も続けているそうです。
社会人になってから会うこともなくなり、共通の友人からそのことを聞きました。
学年2位だった人の現在
彼は今でもたまに会う友人で、サッカーがとにかく上手な人でした。
2年生の頃からレギュラーでその中でも既に中心の1人でした。
休み時間に一緒にプレイしてもやはりとんでもなく上手くて、ここにさらに賢いのかよと嫉妬を何度もしていました。
要領を掴むのが上手な彼はテストに出るであろうところを最低限勉強し、とても効率よく高得点を取っていました。
そして部活を引退してから猛勉強に励み、同じ学年で現役で行った大学のなかで1番高い偏差値の大学に行きました。
そして大学でもフットサルのサークルに入り友達をたくさん居て、会うたびにすごく充実しているようでした。
就活でもやはり彼は努力家で自己分析を丁寧に行い、積極的に色んな会社を受けていました。
その中で内定を貰った業界内では有名な会社に入りました。
その会社のとある人が最近とても有名で本を出したり、と評判も良い会社でした。
そこからしばらく会うことはなかったのですが、今年になって大学を卒業したして以来会うことになりそこで色々話を聞きました。
営業で入った彼は時代錯誤の上下関係にとても苦しんでいました。
朝は誰よりも早く、そして上司より先に帰ってはいけないという風潮の会社で毎日3時間、そして土曜日は残業がつかない、サービス出勤をしていました。
「俺たちもやってきたんだからお前らもやった当然で、むしろコロナで少しましになってて羨ましい」と上司に言われたと聞いたときは驚かざるを得ませんでした。
それでも彼はその中で耐え、給料はよく色々遊びに行って楽しいと言って締めていました。
学年1位だった人の現在
彼もまたカッコよかった。
爽やかで誰かの悪口を言っているところも見たことがなかった。
席替えをするときも自ら1番前に行きたいといい、ノートもすごく綺麗にまとめてありました。
バトミントン部に入っており、彼女も入学した当初より1年生から卒業間近までずっと同じ人でまさにリア充でした。
そんな彼の印象は「腹の底が見えない」でした。
こういうと性格の悪い人だと思われますが、彼と接していてあまり「素」を感じたことがありませんでした。
いつも良い人だからこそなのか、どれだけ楽しく話してもどこかに一定の距離感を僕は勝手に感じていました。
そして進学先も大学ではなく、専門学校でした。
詳しいことはわからず、さらに専門学校に行ってしばらく周りの友人全員が彼との連絡が途絶えたそうです。
というのも学年9位だった彼はバトミントン部で、定期的に会っていたのでそこでそのことを知りました。
さらにそこでさらっと聞かされたのがエホバの商人の信者ということでした。
それを知ったからと言って何か見方を変えるつもりはないですが、彼の掴めなさはここから来ているのかと邪推してしまう自分も正直いました。これは完全に僕の浅はかな考えです。
修学旅行も体調不良ではない理由で来なかったのもこれか、とか色々考えましたが今更考えたとこで何も変わるわけでもなく、別にどうでも良かったのですがただ連絡を取れなくなったことだけが心配でした。
その後、最近になってまた別のバトミントン部の友人から連絡が取れて久々に会ったと聞いたので一安心しました。
人生結局、何が起こるかわからない
テストで良い点を取って、良い大学に入って良い会社に入る。わかりやすい幸せへの確実な道。
そんな風にして育てられてきました。
何が正解で、不正解なんてなくて、幸せも誰がなんと言おうと自分で決めてしまえばいいんだと思います。
例えテストの点が悪くても、成績が悪くても自分が幸せと思えればそれが正解です。
ただ刹那的な幸せは快楽で、そこの勘違いをしていると破滅的な人生になってしまうのもまた事実なのかなとも思ってしまいます。
自分だけの幸せを見つけて生きたいですね。