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「希死念慮は明日の向き」

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中編第一作目。
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#新人賞

「希死念慮は明日の向き」⑥完

 十二月三十一日。  年が明ける前日。昨日はそのまま寝てしまい、母とは話していない。反し…

死角 計
6か月前
4

「希死念慮は明日の向き」⑤

 整理をしようとしても体がそれを拒んだ。脳の命令を聞こうとしないのだ。あるいは、その脳で…

死角 計
6か月前
4

「希死念慮は明日の向き」④

 綿貫は寝たようだ。  随分と落ち込んでいた。初めての失恋は奴に大きな影を落としたらしい…

死角 計
7か月前
2

「希死念慮は明日の向き」③

 放課後だんだんと人が少なくなっていく中、僕は着席を続けた。帰るクラスメイト達は、皆一様…

死角 計
7か月前
6

「希死念慮は明日の向き」②

 耳を疑った。  何かの冗談かと。しかし母の声は震えていた。放たれた言葉が真実であること…

死角 計
7か月前
6

「希死念慮は明日(あす)の向き」①

 何度か、地獄というものを辞書で引いてみたことがある。  納得出来る答えを得られたことは…

死角 計
7か月前
2