「髑髏(しゃれこうべ)に色を塗る」①
美しさは細部に宿る。それは物理的な意味であり、比喩的な意味でもある。
見てくれで伝わる品格は、門の入り口として最も重要だ。所作で伝わる慎重さは、軽はずみに生きていない証左として。言葉を交わして伝わる感性は、己との距離を測る物差しとして。
入りたくなれば、近ければ。立ち寄ってみたいと思うのが動物として自然と言えるのだろう。
花を生ける。青々とした茎や葉は力強く生い茂る一面の緑を彷彿とさせ、先端に展開する花弁は鮮やかな青色の大海を想起させる。その色彩はまるで手中に一つの