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スイカのお化けに追いかけられて

今日は久しぶりに酒でも飲んで陽気に語ろうかと思ったのだが、続いた禁酒が勿体ないと自制心が働き、ほんの一垂らしのウィスキーを入れて(まるで1つまみの塩をスイカに振りかけるように)は飲んでいる。うん、香りさえ無臭のはずの炭酸水の炭酸の匂いに負けてしまうほどなのだから、だったらやめておけばよかった。

鹿田です、よろしくね。

それでも先日語った通り、潜在意識が働いてくれたおかげでぼくはなんだか酔った心地になっている。ずっと飲んでいなかったからさ、気分良く酔っぱらいながらnoteを書いてみたかったんだ。今日はさ、日中はヒグラシ、夜はホトトギスと贅沢な夏の風物詩を聴くことができたから、それだけで満更でもなかったのだけれど、だから夏のお祝いに1杯飲もうかって思ったわけ。結局、存在意義のないウィスキーの入った、ハイボール風(匂いもしなけりゃ色だって透明なんだから風でもないか、まいい )炭酸水を、今飲んでいるわけだけれど。相変わらず蛙君も(最近結構よく合うからさ、ちょっとラフな関係になったのさ)近くの川辺で鳴いているし、なんだかんだで僕は今、とても気持ちがいい。

乾杯!

みんなに、すべてに、今日に、そして夏に。

他愛もない話をしよう。

結局日常であった色々も(先日ぼかしを入れながら語った)少しだけ明るい兆しが見えた。しかしまだ課題は山済み、一体ぼくはどんな道を辿るべきか考えるいいきっかけにもなった。そして、少しはまじめに生きようと思ったのだ、少しはね。知らないところで人に迷惑をかけていることを実感し、自分の性格と照らし合わせながら改善、というか改築していく。そしてそこには必ず、自分にとってもより良い変化となる、という前提を付加して。

あとはなんだろ。明日は久しぶりに1日通して予定のない日だから。午前中は少し寝坊して、午後からは机の上にまだ積んである残り2冊となった中村文則さんの本でも読もうかなと思っている。「A」か「R帝国」惑いの森とかいう奴は仕事のバックに入ったままだ、そのうち仕事の合間にでも読もう。そんなときに気楽にカフェに入ることができる日常は、いつくるかな。夏の午後の図書館も外しがたい。その時も何も予定のない休日がいいな、朝からいってさ、窓が全開になっていてそこからは木々のそよぐ姿が見える。レースのカーテンが凪いだ海の波のように静かに、ゆっくりとふわふわゆれて。

いきたいなぁ。

温泉も行きたい。今日など手ぬぐいを何度絞ったことか。ほぼほぼエアコンの効いた車内にいるというのに、ほんの少しコンビニ等に立ち寄っただけで、車からコンビニへの徒歩だけで汗は垂れるわ垂れるわ。そして僕はすっかり体に馴染んだしなしなの手ぬぐいで顔を拭い、「はあ~っ」と一息はいて。

そう、満更でもないんだよね、これも。

それでキンキンに冷えたお茶を買ってさ、おでこにあてながら再び屋外に出ると「ササアアア…、ササァ…」って木が揺れてんの。僕はそれを(揺れてるなぁ)って見てる訳。なんなのだろうかあの現象は。瑞々しい青葉がそれも波のようにゆわりゆわりと風に流れる様とその音の心地よさは、一体何なのだろうか。なんて、思ってしまうと、僕はもう、トリップしてしまうわけで。

立ち眩みをしたわけでもないのに暗転し、どうやって戻ったか道中の記憶(それも、コンビニからその駐車場までの極短距離をね)を失いつつ、運転席に乗る。バタンとドアを閉める。放心する。ペットボトルの冷汗は見る見るうちにペットボトル置き場を濡らしては水たまりをつくる。そうして底をふき取るのにもう一度取り上げるときの、あの、不快感てなんだろうね。手放す前までは心地のいい清涼だったのに(自身のおでこにつけてしまうほど)一度手放したそれを、再び手に取ると異質に感じるのは。

何かの本で読んだ気がするが、どんな内容だかすっかり忘れてしまった。なぜ人は排出するまでは汚いと感じないのに、輩出した途端、自分の元から離れた途端汚い、異物、と感じるのか。Q&AのQしか覚えていないって、いやんなっちゃうよね。Aさえ覚えていればそれつまりQは必然的に思い出せるけれど、忘れた答えはなかなか思い出せない。

忘れた答えは、なかなか思い出せない。そう、だって。

僕の夏に対する長年の疑問、それもまさにそれで、答えが分からないから、問題もわからない。そのメビウスの輪の中で理由も分からないのに夏を求めて永久にさまよっている。

けれどもけれども、意味が分かんないのに焦がれるものって、それ最強なんでないかい、とも思う。中には人生に目的なんていらない、目の前の課題を一つ一つ丁寧に解決していくだけだみたいな人がいるけれど、すごいよね。いや、僕もどっちかというとそのタイプなんだけれど、なぜか僕を通してその事象をみると「現実逃避」という美しい四字熟語が空に映し出される。不思議だなぁ。不思議。

でもこんなことを、さらけ出せてる今は、ある意味調子がいいのだ。自己分析。そしてアルコールなんて入ってない伊賀の天然水強炭酸水を飲んで程よく酔っぱらってはハイになっている。

このハイがずっと続けばいいのだけれど。もっと続けるにはやっぱり多少は、催眠術師の力も必要かな。自信あるけれど、自信ないんだよ。まいったな。どうでもいいんだけれど、本当はどうでもよくしたいんだよ。

ね、だれか催眠術掛けてくれ。炭酸水で酔っぱらっては眠気が兆した、面倒くさい鹿田に。「逃げるな」って。


またね。


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