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群馬旅行記2022 夏(秋)

さてさてご無沙汰しておりました。十六夜杯のお祭りから今度は群馬へと梯子して、未だその気分の冷めやらぬ最高な状態の僕でございます。
あ、鹿田です、よろしくね。

挨拶はさっさと済ませて兎に角大事なのはコロナの発生で一度延期になってしまった群馬(桐生)旅行。本来であれば3泊4日だったところ、急な予定の再調整で2泊3日になってしまったこと、そして季節が夏から秋へと移行してしまったことは残念無念であったのだが、その分意識して濃密な時間を過ごすことができた、結果ーオーライな旅行であった。

いつものごとく運転はH所長。鹿田といえば呑気に助手席に座り一人もうお祭り気分で飲んでもいないのに頬は赤らみ、口元は弛緩し、お土産を買いに立ち寄ったふるらーじゅでは自身が食べたいという理由でかりんとうラスクを購入し、まだ新車の匂いのする所長の車にそのかすをばら撒いてはワハハと陽気に笑う始末で、まさに有頂天の極みであった。

因みにそんなハイ状態に常態的になっていた鹿田がなぜ詳細を語れるのかといえば、Notionに日々書き込んでいたからに他ならない。

ずっと前、Evernoteの上位互換を探していた僕ですが、先月よりNotionに落ち着きましたことを気まぐれにここに報告いたします。

日報とは名ばかりに私的に利用し鹿田の日記帳と化しているnotionであるが、ま、公的につかっているわけでもないので問題はない。因みに旅行初日の鹿田のnotion日記はこう始まる

副題:晴天の下いざ行かん、馬群れなし駆け巡る我らの聖地
この旅の素晴らしさを予感させるような素敵な青空の下、今宵旅立つはわれらがメッカその名も桐生。なんだかんだと予定の夏には出立できず、また今回は一日少ない2泊3日の予定になってはしまったが、しかしその分質を上げれば良しというもの。濃く、濃く、世界中にその熱気が行きわたるほどの旅にすると鹿田(※勿論元は本名が記されている)はここに誓おう。オタマトーンも2つ持ってきた!道中はオタマトーンとともに臨時カルテットを集い、メガネさん(※同じ)とともに旅路を盛り上げる所存であります。かしこ。
さて今日は特別に一日が今より始まると言っても過言ではない。ではまた後程!2022,10,28 16:30

令和4年10月28日のNotionの日報もとい日記より

この日記は後にもその時時の空いた時間に追記がされているのだが、以降はしどろもどろの酔っぱらいの無意味な文字が羅列されているだけなので披露はしない。鹿田の辞書にとて、薄っすらとは”恥”がまだ残っているのである。


翌日の朝の”ウンブナイッ♪”こと線路

さてさて翌日も快晴、また3日間通して快晴の最高の旅であったのだが、この日の朝は所長と鹿田とメガネさんで、所長実家近くの桐生ヶ丘を歩こうということになった。勿論きっかけは我々の中で大流行中のピクミンブルームのためである。まだゲットできていない”テーマパークのピクミン”、”動物園のピクミン”を一挙両得してやろうというのが我々の魂胆だったわけである。

しかしこの季節の快晴の早朝というとこで、それはそれは空気は気持ちよく、爽やかな風が常に緩急つけて吹き渡り、なんとも歩くのが楽しくて仕方なかった。

しかし、坂道がかなりの急なのである。いつものごとく所長はぐんぐん一人山を登りあっという間に鹿田は差をつけられてしまった、メガネさんは置いてかれまいと必死に所長にくっついてゆく。

勿論土地勘などないゆえY路地に差し掛かったときは、ああもうこの迷宮を脱出できないと嘆いた鹿田であったが上の方より声が聞こえ、その方向を辿ってなんとか山頂まで上り詰めることができた。

さて、なんで所長はそんなに早く歩いてしまうのか、所長の故郷なのであるから所長のみが頼りであるのに、メガネさんも程よい距離で鹿田を待っていてくれれば良いのに!

鹿田はしこたま頂上で文句を言ったのだがあまりにも酸欠で結局近場の椅子に腰を下ろしたならばもうどうでも良くなってしまった。

ま、なにもかもどうでも良くなってしまうほどの、気持ちのいい山だったのである。(再び補足、これは内密に願いたいが、何を隠そう現在ピクミンにハマっているのは、その所長なのである!ピクミンのために日々1万歩歩くことなどまったくもって厭わない。見習わなくてはならぬとも思うのだが、先に膝が笑うので鹿田ない、えへへ)


僕はこんなカーブの手前に一度立ち止まり、その向こうに何があるのか空想するということがアホほど好きである。それにしてもほんと、初夏みたいな気持ちのいい風が吹いてた。

二日目は隣県栃木までいきココファーム・ワイナリーに行ってきた。
ココファームとは指定障害者支援施設こころみ学園の園生たちが栽培をしている農園である。

この見えている急斜面全てが、ぶどうの樹で埋め尽くされている

ここはもともとは杉山だったそうで、こころみ学園の前園長たちが開拓したのだという。見ただけでも広大なこの山を、山の開拓の専門家でもない人たちが数人で、ひとつの農園にするまでにどれくらいの労力と時間がかかったのだろうと考えると、想像を絶する。

園生が山に来たとき、とてもいきいきしていた場面を見て、前園長は山の購入を決意したという。
手作業で、チェーンソーで木々を切り倒し、上半分が丸2年、全て開拓し終えるのに5年という年月がかかっている。

はじめは野菜を育てていたそうである。しかし草刈りの際、園生が雑草と野菜を区別するのが難しく、野菜を刈ってしまうことが多々あったそう。それで管理をしやすいものはなにかと考えた末、果物の木に至ったとのこと。

一房一房紙の袋をかける作業はすべて手作業、それが200万枚近くかけていく
夏は一旦草刈りが全て終わったと思った頃には、すでに刈り終えたところがもう生えていて、草との追いかけっこだという。冬には弦の剪定作業があり、そして間引き作業と一年中作業は絶えない。

またワイン造りについても、それはそれは気の遠くなるような過程があることを知った。思わぬところで興味深い収穫ができて嬉しかった。

あ、勿論ワインも飲みました。

”陽はまた昇る”という名前のワイン

実は一日目所長の実家で飲みすぎてしまい、アルコールは今日は控えようと事前には思ってきていたのだが、みんながおいしいおいしいといって飲むのでついつい飲んでしまった。北関東のまだ温かい風のふく昼間に飲むワインは、最高に美味しかったな。一緒に食べた手作り感満載のチーズケーキ、あれも濃厚で絶品だった。ケーキの上には枝付きの干しぶどうがのっていて、それも美味しかった。

翌日は最終日で近所の動物園にいったり、祇園という甘味処で黒ゴマのパフェを食べたり、それは楽しく楽しく過ごした鹿田でしたとさ。
いけるのなら明日だってまたいきたい。そして桐生八木節を踊りたい。
来年は、踊れるといいなあ。


では、また。

【追記】スキ、有難うございました!

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