双極2型(気分障害)の脳内〜ある1日の様子〜06

暑い。うだるような暑さだ。
暑くて思考もままならない。
クーラーの効いた部屋で扇風機を回しながら、この文章を考えている。
それにしても暑い。
とろけるような暑さ。これが夏なのだろう。
作っておいたコーヒーを持ち出し、外に出る。
ムアっとした熱気に玄関で倒れてしまいそうだ。
少し気合をいれないと外に出ることもままならない。
そういう人も多いのではないだろうか。

コーヒーを飲みながらタバコをふかす。
タバコの煙を見ながらあれこれ思案する。
思案。違うな。悩み事を考えるということだろう。

悩み事は尽きない。将来のこと、仕事のこと、病気のこと、家族のこと。とれをもってしても回答はない。ないがゆえに辛くのしかかる。
この悩みを解決してくれるものはないのか。
金か!金なのか?金しかないのか?他になにかないのか?
事実として、ある一定のお金があると、生活できるわけで、そうすれば、病気で抱えてる不安も少しは取り除けるだろう。病気が良くなれば復職への足掛りもできるわけで、これは何も言うことはない。
しかし、まず、その金をどこから調達するのかだ。
そんな簡単な話はない。

思考はここで止まる。結局一周して、辛く厳しい現状だけが残る。考えれば考えるほど嫌になるので、布団に潜ってやり過ごすしかないのか。
20年間給与は上がらず、物価だけ上がるというニュースを聞いた。このニュースだけで嫌になる。
情報を遮断する。
これに尽きる。
一時的に情報を遮断すれば、気も紛らわせる。
そして再度スマホを取り出しニュースをみる。
やってることは同じ。
気分も同じ。
嫌なことばかりだ。

突然の訃報のニュースが飛び込んできた。
好きだったアーティストが突然の病死である。
まだ若いのに、やりたかったことがあっただろうに。お気に入りのアーティストだったのでショックも大きい。
こういうニュースに引きずられては行けないのだが、やはり落ち込むもので頓服薬を飲んだ。

今年は私の好きな人の訃報が立て続けにあった。
それは気が滅入って仕方がないのだろう。
とにかく薬を飲んで落ち着くしかなさそうだ。

あゝ、この世の中、なにか間違ってる…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?