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白髪のままでいるのは、ありのままを否定されたのと、ありのままを受け入れてくれたから。

「生まれてから一度も髪を染めたことがない。」

わたしがこういうと、大半の人は驚きます。それもそうでしょう。今の成人した日本人女性は、ヘアカラーで染めているか、ヘアマニキュアで色を乗せているか、はたまた色を抜いているかのいずれかではないでしょうか。

白髪を染めない理由は、
✔「当然、染めるんでしょ?」と言われ続けたから
✔反面教師
✔ヘアドネと出会ったから


✔「当然、染めるんでしょ?」と言われ続けたから

生まれつき、茶髪です。わたしが子どもの頃は、地域性もあるのでしょうが、茶髪・金髪=不良でした。

だから、地元の公立中学校に進学する前、もうそれは本当にイヤになるくらい、同級生から、

「(当然)髪を黒く染めるんでしょ?」

と言われまくられました。理由は、(天然)茶髪のままだと「不良になりたいと(特に)先輩に間違われるから」。そうなると、「先輩から目をつけられるから」というものでした。

そんなことを言ってる人たちはわたしのことを心配していて、悪気はまったくないのでしょうが、こちらとしては、生まれつきのありのままの姿を全否定されたような気持ちになりました。

それで「絶対、髪を黒く染めるもんか!」という気持ちが余計に強くなりました。

それは、高校入試の前も同じことが起きました。

「茶髪のままだと入試に不利になるから、当然、髪を黒く染めるんでしょ?」

またしても、わたしのためを思って言ってくれた言葉ですが、生まれつきのありのままの姿だと、不合格になることが納得いきませんでした。

そんな高校はむしろ入学したくないと思いました。生まれたままの自分を自分自身で否定して3年間過ごすくらいなら、高卒認定で大学に行こうと思いました。

入試当日は、私立も公立も、わたしのところだけ監督官が長くいて、頭部をジロジロ見てきましたが、どちらも合格しました。

入学した公立高校はかなり自由な校風だったことから「髪の毛を黒く染めるように」と言われたことは一度もありませんでした。

普通は、自由な校風だと髪を染めることができますが、わたしは逆に、自由な校風だったので髪の毛を染めずに済みました。

髪の毛を染めることも、髪の色を何色にするかも、最後はその人自身の意思がとても大切だと思います。自身の身体に関わることを自分以外の人に強制させられることほど、イヤなものはないでしょう。

✔反面教師

姉は若い頃からよく、髪を染めたり、パーマをかけたりしていました。髪質のせいか、切れ毛だらけになっていました。ヘアブラシで1回とかしたら、そこに切れ毛がゴッソリ付いたのを見て、髪を染めたり、パーマをかけたりすることに恐怖心が芽生えました。

✔ヘアドネと出会ったから

これまた生まれつきなのですが、髪の毛が伸びるのが異常に早いです。美容室の床に落ちていた自分の髪の毛を見る度に「もったいないなぁ」と思っていました。

ヘアードネーションの存在を知ってから、それに参加するようになりました。

染めたりしていても、ヘアードネーションはできますが、まったく染めてない髪の毛の方が、破棄されずにカツラに再利用される可能性が高いそうです。

生まれたままのありのままの自分が、どこかの誰かの役に立っていると思うと嬉しいです。

(ヘアドネのヘアモデルのご希望がある美容室があれば、ご連絡ください。ヘアカット代や髪の毛の郵送をもちろんこちらで出します。その模様をSNSに載せるのは可能ですが、わたしの個人情報や顔を出すのは不可です。)

以上で、

✔「当然、染めるんでしょ?」と言われ続けたから
✔反面教師
✔ヘアドネと出会ったから

白髪のままでいる理由でした。

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椎良麻喜|物書き(グルテンフリー/小説/エッセイ/写真)
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