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親が「ポジティブ」を与えられないときは【不登校・発達障害 育児日記】

5児の母、shiiimoです。
9歳女子(不登校)、7歳女子(ASD・ADHD)、
5歳双子男子(双子兄はADHD疑惑)、1歳の三男(重い)を絶賛子育て中です。


長女と双子の関係値


「学校に行きたくない」

思えばはっきりと、長女にそう言われた記憶はあまりない。

その話になると急にもじもじしだして「うーん」とか言いながらソファにその細い身体を沈めてしまうのが恒例。

「どうしたいの?」

私はハッキリとした言葉を欲しがった。
でも答えがその口から言葉にはならずに、ため息だったり、その場の空気に醸し出すようにして、彼女はわかってほしがっていたように思う。

「学校はお休みしたいってこと?」

その問いにも「うん」と言うでもなく、うなだれるようにして長女は視線を送る。

―――自分でもわからないよ、どうしたらいいのか。

そんなことを訴えている長女の気持ちには、私は本当は気づいている。
けれど、自分がすべてをわかったうえで、笑顔で。彼女に「いいよ」「ゆっくりしてね」って言えるかっていうと、毎日そうはいかないもので。



「少し気持ちが悪いんだよ」

今朝、次女はそう言って、お休みを申し出てきた。
同じような理由で先週も2回、お休みしている。心の中で「ああ。またか」とは思いつつも、受け入れた。
耳も気にしていたし、今日の授業が終わったら早退して耳鼻科で診てもらおう。そして双子弟と三男も再度耳鼻科に来るように言われていたし、双子も保育園はお休みしようか……。でも三男は置いていくと在宅の夫氏も仕事にならないから、三男は申し訳ないが保育園に行ってもらって、となると朝に保育園へ送るのは私の方が………

「ほら、双子兄くん、双子弟くん、支度しないと!………え、双子兄くんも双子弟くんもいかないの?」
「次女ちゃん、今日はお休みなの?」
「どうして?」

朝のバタつきの中で思考を巡らせていると、長女が不満そうに漏らす。
平日は自分だけの時間がある。でも、こうしてお休みされるとその時間がなくなる。
だからこそ長女としては、「みんなに行ってきてほしい」。
その気持ちはわかる。
わかるけど。


「あなたはソレをこの子たちに言っちゃいけないでしょ」


私はそう長女に言ってしまう。

長女は力なく「はーい…」とつぶやいて、またソファに沈み込んだ。


ああ、やっちゃったなって。動き回りながら、思う。


「行けなくても大丈夫だよ」って。
私は普段そう彼女に伝えているし、そんな言葉で彼女を包み込んでいる気になっているけれど。
「不登校」が内心どこかで
「いけないこと」
「立場的に弱いこと」
「行っている人の方がえらい」
そんな価値観はまだ拭えていない、ということを再認識した。


次女や双子からは長女を責める言動はいまだにない。

「長女ちゃんはなにかわからないけど行けないことがあるみたい」
「でも、お休みの日はいっしょに遊ぶしすごく元気」
「うーん、なんでだろ」

双子の印象としてはこんなところだろうか。ここまでも考えていないかもしれない。双子があまり深く考えないでいてくれるのは、長女にとっても救いだろう。

「学校に行くと具合がよくなかったり、怖くなっちゃったりするから、お休みしているんだよ」

休みだした当初は、双子にはそんな風に説明したっけ。ふーん、と双子はよくわからない、という返事をして、そのうち聞きもしなくなった。

そう言いながらも。保育園は嫌だと泣く双子は連れて行っていたんだから、自分の矛盾にも心が痛くなることも何度もあった。保育園児と小学生の「行きたくない」に含まれる意味合いはまったく異なるものだとしても、だ。

仕事をもっとはっきりと、あきらめないといけないのかな。そう思ったり。


「ブリッジができるようになったよ」
「〇〇君といっしょに、ロボット作ったよ!」


そんなことを考えながらお迎えに言った帰り道の、双子の言葉と三男の笑顔に救われている。
彼らは本当にがんばっているんだな。
そう思うと、私ももう少しがんばらないといけないし、長女への寄り添いの形ももう少し考えないといけない。そう感じている。


運動会前の次女の心


最近の次女は揺れている。

運動会は、通級、つまり在籍している普通級のクラスの子といっしょの練習に参加して、ダンスの練習をしなくてはいけない。
昨年とは違い、同じ個別級の子が1人いっしょの通級なので、昨年よりは参加できているそうだが、それでもやはり、緊張してしまうらしい。

「本日は見学を希望したので、ポジションだけいっしょに確認しました」

そんなコメントが連絡帳に書かれている。その前には

「最近、また『頭が痛い』と言い出しているので、少し様子を見ながら寄り添っています」

と書かれていた。

先週2日間お休みして、久しぶりに登校するとき。
「今日はいっしょに行きたい」
と次女が私にこっそりささやくので、「じゃあいっしょに行こうか」と手を繋いで歩いた。
次女の手は細くて小さい。繋ぐたびに、大きくなったなあではなく
「ああ、そうだった、まだこんなに小さいんだもんね」
と私は思う。


教室の中に入るまで見送ると、担任の先生が廊下で少し様子を話してくれる。

「長女ちゃんの話をすることが増えてきているんです。家ではねえゲームをしているんだよ、とか。気にはなるんだろうと思います、やはり。大切だからね。もうすぐ運動会もあるし。だから、彼女が言ってきた言葉は、受け止めるようにしています。家でも様子を見てあげてください」

先生の言葉に、「すいません」「ありがとうございます」としか言えずに。次女の姿を見送った。持ち込んだたくさんの工作用の日用品を友達に見せあうなどしていた。


学校が好きな次女。
でも、家で毎日ゲームしながら待っている長女がいると知りながら、通級に入るとか算数とか、苦手に向き合うなんて、そりゃあ難しいし、酷だよね。と、思う。

それでも、次女は少し休むと「学校に行くよ」と言うし
「長女ちゃんはズルいよね」と言わない。

その事実だけで、また私は涙が出そうだ。


揺れない母になりたいけれど


もちろん、ゲームをしながら、絵を描きながら、長女もきっと心の中で葛藤し、がんばっている。それを責めることはできない。
でも、この日々を繰り返していることに、不安がやはりないわけではない。

フリースクール、スクールカウンセラー、オンラインスクール、区役所の不登校相談……
今、調べようと思えば。手を伸ばそうと思えばできることはあふれているし、実行している方もたくさん見かける。noteでもたくさんの有益な情報がある。私はそれも求めてここにやってきたのだ。

しかし長女は、それらを提案すれば「無理」「友達がいないところにはいかない」という。

「そうか、そうよね」と私はいったんその言葉を受け止める。
そのまま私は動けずにいる。
でもその言葉を盾に、変化を求めようとしていないのは私の方なんだろう。

それに気づき始めた私は、とても焦っているし、少し最近、落ち込んでいたかもしれない。

長女への対応を少し手放し、そっとしておくことにすることで、次女がそれを気にしだしていることもあったり。
長女がこの環境に身を置くことで落ち着くに伴い、「このままで大丈夫かなあ」と反比例して私の心は焦っていく。

他人の子どもにはきっと笑顔で「気にしないで、大丈夫」って言える。
学校の教室に入れないんですと相談してくる学生には「できることをいっしょに考えよう」と教員としての私は寄り添う。

自分の子どものことになると、どうにも複雑な感情が邪魔をしてしまうのは、私が母だからなんだろうか。
そうだろうな。
母親と言う感情は、どうにも制御ができないものだ。

だからこの「母親」を手放せる「創作」に私は最近身が入ったりもしていたし、それが私を救ってもいたように思う。
でも、それだけやっていても仕方がない。
noteよりなにより大切にすべき家族の、変化のときを、私はしかと受け止めなくてはいけないから。


母としてのこれから

さて

悩ましいshiiimoの最近の心境をつづらせて、ここまで読ませてしまい大変恐縮です。(深々)

書きたいこと、創作したいもの、他にもたくさんありながら
今こうして書きだしたら止まらなかった。
きっと私は、今は、私自身が誰かに「大丈夫だよ」と、励まされたいのかもしれない。いや、きっとそう。


(クッソオ……オラの元気玉が足りねえゾ………
みんなあ!オラに力を!!!!)


そう。
こんなときこそ、誰かからの元気玉をオラ、期待しています。(ニッコリ)

あ、もちろん見ていただくだけで大丈夫です滅相もございませんハイ……(悟空、恐縮)


それでも私は「今」の私のまま、5児を受け止める覚悟は決めている。
ただ、毎日「揺れない」というのは少し別の話。
難しいなって思う。

けれど。
揺れながらこの日々を少しでも前に歩きながら、
子どもたちの顔をしかと見つめていかなくては。
と改めて思うなどしている。

さあ。

少し吐き出したら、自分とそして子どもたちのためにも。
ステップアップしていきたい、そう思っています。

勉強やるぞ~
この勉強自体は苦ではないのです。時間がないだけで。
知識が重なり、実行できること。
そしてこれを今後、自分も提供する立場になれたらいいなって期待もあります。

書いてねえで勉強しろというワケですけど
書かないと進まないタイプ(知らんがな)


ここまで書きながら。
やはりすでに誰かに励まされたくて、不登校親仲間の記事をめぐり…勝手に励まされてきた私です。
いつもいつも、ありがとうございます✨
コメントいただく間もなく、励まされました😭


いつも長々しくて恐縮です。(ほんとにね)
shiiimoはお酒も少し減らしながら運動もして、とても健康ですのでそのあたりはご心配なく✨
noteも変わらず楽しませていただきます😊ウフフ


引き続きよろしくお願いいたします🍀


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shiiimo|5児の母
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