電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅 #13|神奈川で見つけた桜と菜の花の穴場スポット
こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(@shiho_zekkei)です。
「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅」シリーズ第13回、今回は「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅 #13|神奈川で見つけた桜と菜の花の穴場スポット」をお届けします。
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旅のしおり
今回の旅の目的
「絶景」というとどうしても街から離れた地方・郊外にあると思いがち。
「絶景プロデューサー」として全国各地を巡るわたしも、東京や神奈川、埼玉、また大阪などで撮影をすることは少ないです。
しかし、都会と言っても面積は広く、少し郊外に出れば自然豊かな場所もあるもので。
あるとき、このポスターを見かけたことで知ったのが、神奈川県にある「まつだ桜まつり」。
神奈川県内にこんな桜と菜の花の名所があるのか!しかも富士山が見えるなんて!?と知り、東京出張の合間にふらっと訪れてみることにしました。
旅のはじまり
東京都内→松田駅
ちょうどこの日は土曜日。
撮影を考えると空いている平日に行きたいところでしたが、すでに見頃後半だった上に、スケジュール上どうしてもこの日しか行けなかったので、開園と同時に入れるように行くことにしました。
東京から電車に揺られること、1時間半。普段から「片道4時間までは日帰り圏内」な私なので、これくらいの移動は朝飯前!
車窓の景色は建物から畑、そして山にかわり、到着前にはついに富士山の頭も見えてきました。
駅でトイレを済ませ、公園まで向かうことに。
ポスターに書いてあった「まつだ桜まつり」の開催場所は、足柄上郡松田町にある「西平畑公園(にしひらはたけ)」。
公園から有料のシャトルバスも出ていたけど、始発が9時。
公園は9時開園のため歩いたほうが到着が早そうだったので、混雑前に到着すべく、歩くことにしました。
これが大正解!
シャトルバスだと公園の中心部である山の上まで一気に行ってしまうのですが、そこまで行く途中がすでに絶景だったのです。
西平畑公園
バスに乗っていたらこの景色は見れなかったので、バスには乗らず歩くことをおすすめします。
ここで、「あれ、9時開園にあわせて入ったはずなのに、めっちゃ人いるんだけど…!?」と気づいた私。
どうやら公園自体は24時間入れて、受付が開くのが9時頃ということらしい。もっと早朝に来ても入ることはできたようです。
そうだったのかああああ!!!(入園料は後から払いましょうね)
いずれにせよ週末ということで混雑は覚悟していたので、先へ進みます。
登る途中で、ひときわ賑わっている場所を発見。
そう、コレコレ!
桜のトンネルをくぐる滑り台として、SNSでバズっている滑り台。とくに日本在住の外国人トラベル系インフルエンサーの投稿がバズっているようです。
子供とオトナが半分ずつくらい並ぶ中で、私もせっかくなので並んで滑ってみることにしました。朝イチなので数名待てばすぐ順番が来ます。
▼13時半には長蛇の列になっていました
ここでひとつハプニングが。
ワンピースを着ていたので、ローラー式の滑り台ではスカートがめっちゃ捲れてしまう!!!笑
滑り始めてから気づいて一人でテンパってしまい、ギリギリまで捲し上げて、なんとか絡まないように気をつけて、ほぼ腰を浮かせながら下までおりていきました。笑
ひとり旅の辛いことは、こういうピンチのときに笑ってネタにできないところですね…
友達と一緒に来ていたら写真や動画を撮りあいたい場所ではありますが、今回はひとり旅なので1回で満足して先へ進みます。
ここでやっと公園の中心部に到着!
富士山みえた〜!
シャトルバスの発着所やお手洗いがあるのもここ。ひときわ賑わっている場所です。
スカイスイングというブランコもありました。
天使の展望台という展望デッキもありました。
かなり坂を登ってきたけど、こんなに上まで来ていたんだなぁ…!
そのほか、このエリアには「松田山ハーブガーデン」や遊園地にありそうな「ふるさとSL列車」がありました。
桜と菜の花自体は、この山頂エリアよりも、入口からあがってくる途中のほうが本数も多くて壮観という感じ!
足腰に不安がなければ、必ず徒歩で来ることをおすすめします。
あぐりパーク嵯峨山苑
さて、この時点で10時前。
本来はここで終わる予定だったのですが、ここで気になる看板を発見しました。
なになに、近くにまた別の桜の名所があるということ???
情報が少なかったのでスマホで調べてみると、西平畑公園から徒歩15分ほどの場所に「あぐりパーク嵯峨山苑」というまったく別の場所があり、そこも河津桜と菜の花が見頃になっているとのこと。
百聞は一見に如かず。せっかくここまで来たので、行ってみることにしました。
Googleマップを見ながら歩き始めると、同じ場所へ向かうであろう人も
ちらほら。
西平畑公園のように「向かう途中にも花があったりするのかな?」と思いきや、コンクリートで舗装された完全な山道!上へ上へと登っていきます。
汗ばんできたので着ていたコートを脱ぎ、手に持ちながら歩きます。なんでよりによってヒールのあるブーツで来てしまったんだ私よ…
15分ほど歩き、手作り感のある入口に到着しました。
ここはみかん農園をされている「内藤園さん」の敷地で、ここは春には河津桜と菜の花、そして梅などが咲く果樹園だそう。
どんな場所なんだろう…入園料を払って一歩足を踏み入れたら、そこはもう桃源郷!
見てください、このカラフルな色のコントラストを…!
なにより、敷地が広い。
そして驚くことに、全ッ然人がいない!
西平畑公園は写真を撮ろうとしても絶対に他の人が映り込んでしまってあまりシャッターを切らなかったのですが、こちらはもう貸し切り状態。
まさかこんな穴場スポットに遭遇すると思っていなかったから、自撮り用の三脚なんて持ってきていません。
「この散策路でポツン写真が撮りたい!」
しかし、そもそも全然人がいないから、シャッターを頼める人すらいない!!
近くに丸太の休憩椅子があったので、サイフや化粧ポーチで頑張って固定し、なんとかセルフタイマーで撮影した1枚がこちら。
スマートフォンのアプリを使って遠隔シャッターで撮影したものです。この、お花に囲まれている感じ、伝わりますか…?
正直桜より人に囲まれがちだった西平畑公園と違い、ここは本当に360度お花に包まれるような場所。
花粉症デビュー2年目だった私は、目のかゆみと止まらないクシャミに堪えながら歩を進めます。
園内の道は舗装はあまりされておらず、歩く道は土でできた坂道。
「ここ本当に入っていいのかな…?」という菜の花だらけの小道や時折滑りそうな斜面を歩くので、スニーカーはマストだし、土で汚れるのでお気に入りの
スニーカーはおすすめしません。笑
西平畑公園は見頃後半で葉桜が出始めていましたが、あぐりパーク嵯峨山苑はさらに標高があがるからか、開花に差があるようで、ちょうど見頃真っ只中という感じでした。
もう最高じゃん…?
頭上を見上げたらパラグライダーも何機か飛んでいました。
園内マップもあるようなないような、とにかく広い敷地にずっと花畑が続き、どの道を歩いたのか忘れてしまうほど。
歩き回っている最中には、同じご夫婦に何度も遭遇しました。
途中までは「あら、また会ったわね〜」と挨拶していましたが、ついに最後に会ったときには「全部見たか分からないけど、これだけ歩けばもう満足よねえ〜」とお互い話しながら、たっぷり2時間見てあぐりパーク嵯峨山苑を出ました。
この時点でお昼の12時ごろ。
下りはラクなので、まずは西平畑公園まで戻ります。
3月上旬だというのに気温も高く暑かったので、松田山ハーブガーデンで名物の「さくらソフトクリーム」を購入。
その後、松田山ハーブガーデンにレストランがあることに気づき、松田駅前には飲食店が少なかったので、せっかくなのでここでランチしていくことにしました。
土曜の昼過ぎということもあって少し待ったけど、意外とすぐに案内されました。
パスタは可もなく不可もなくという感じだったけど(ジビエがあんまり好きじゃないのにジビエ以外のメニューが売り切れだった…)、軽い山登りをした気分で疲れていたので、食後にコーヒーを飲みつつホッと一息つくことができて良かったです。
帰りは下るだけなので、シャトルバスに乗らずに松田駅まで歩きます。
途中までは、桜を見ながら下りようかと登ってきたのと同じ道を通ったものの、立ち止まって自撮りする人が多すぎて全然進まず、下山用?の横道を使ってストレートに下までおりました。
2024年の開花情報
2024年は暖冬により河津桜が例年にない開花スピードを見せています。
西平畑公園はすでに【2月16日】に満開宣言が出されていました。
▼開花状況
2023年は2月20日に満開となり、私が訪れた3月4日で見頃後半という感じだったので、2024年は2月末くらいまでが一番の見頃かな?
▼あぐりパークもすでに満開のよう
今年は寒暖差がすごかったり、雨が続いたりと気象がおかしいので、桜の開花も予想がしづらいですね…。
植物はもちろん、管理するみなさんや桜まつりを運営する皆さんも大変だろうなあ…
西平畑公園だけだったら正直撮れ高はあまりなかったけど、思いがけずに良い穴場を見つけることができてホクホク。
心地よい疲労感とともに、松田駅からまた東京まで戻りました。
旅のまとめ・旅費
もっと歩いたと思ったけどな〜
旅のベストショット
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