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テンダーシング再演(アーカイブ2023.10/11)

2023.10/11 観劇

10代のうちに数え切れない程観劇をしてきましたが、中でも「テンダーシング」の世界に居た時間は忘れられない体験です。
高校生の時客席に座るに至った経緯も、2年越しにこの作品に再会したタイミングも全てが私へのギフトであり、忘れかけていた高鳴りにも、忘れられない恋しさにも気付かせてくれました。

初演を観た時の自分からすっかり無くなってしまった脆さや、実はずっと当時からそこにあった軸に久しぶりに対面することになり、戸惑いながらもどこかやっぱりねと、自分に呆れる気持ちもありました。

この作品はシェイクスピアの書いたロミオとジュリエットのその先にある、愛の美しさをみせてくれる芸術だと私は思います。

原作は、その燃えるような刹那的な恋愛が醍醐味と捉えていますが、例え愛する人と生涯を過ごせたとしても、その時間が足ることなど無いということ。だからこそいつか来る別れをも尊いものになるのだと、テンダーシングが教えてくれました。

ロミオとジュリエットが青春である私にとって、いつかつくりたかった、ずっと観たかった、そんな大切な演劇です。

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