完全呼吸法について
今回は、研修会直前ということで、その際に実践させていただく完全呼吸法についてお伝えします。
以下の記事では完全呼吸法の効果ややり方についてご紹介しています。
はじめに分解呼吸法という、腹部・胸部・鎖骨部それぞれの箇所に意識を向けて呼吸を行った後に完全呼吸法へつなげていくことで、より深い呼吸を行うことが可能です。(上記リンク先では分解呼吸法と完全呼吸法を合わせた方法のご紹介となっています。)
分解呼吸法・完全呼吸法ともに、呼吸のカウント数(吸う4・止め4・吐く6・止め2など)は色々なバージョンがありますが、あまりカウント数に縛られずに行ってもらって大丈夫です。
カウント数に縛れると、呼吸の滑らかさが失われてしまうため、それぞれの箇所(腹部・胸部・鎖骨部)に深く呼吸を送り届ける目的を意識して実施されることをお勧めします。
大切なのは、心地よい深い呼吸を味わうこと。
完全呼吸法がうまくいけば、全身に広がる深い心地よさを感じていただけると思います。
尚、分解呼吸法・完全呼吸法では、息止めを入れることがありますが、その際には力まず、呼吸を我慢するのではなく『無』をイメージして静止し、再度柔らかく呼吸に戻ることが大切かと思います。
息止めをしている際には副鼻腔内で産生される一酸化窒素濃度が増加しますが、一酸化窒素には血管の拡張作用がある為、これにより副交感神経優位へ働きリラックス効果が得られます。
ただ、息止めは心疾患のある方やトラウマのある方などにはリスクを伴うものですので、経験者の指導のもとでの実施や、疾患のある方は、主治医に確認のうえで行うことをお勧めします。
以下の研修会にて、今回ご紹介した完全呼吸法の実践も行います。
よろしければご参照くださいね。
自律神経についての学びを深めた理学療法士・作業療法士6人でお伝えする研修会の日程が徐々に迫ってきました。
『自律神経を整えるライフスタイルの実践』
開催地は神奈川県ですが、後日アーカイブ配信もあります。
この研修会は、自律神経を整えるための工夫について、生理・解剖学・運動学視点も含め、多角的にお伝えする研修会です。
講義とボディーワークの両方を体験できるので学び・楽しく1日を過ごしていただけると思います。
現地参加・アーカイブ参加、お好みに応じてお待ちしています。
詳細は下のリンクをご覧くださいね。
『自律神経を整えるライフスタイルの実践』概要
『自律神経を整えるために必要な身体の使い方』 理学療法士 及川文宏
『下肢から整える自律神経』〜トレーニング種目で組み立てるセルフケア戦略〜 理学療法士 石井りえ
『自律神経と体内水と入浴』 理学療法士 後藤和樹
『山登り理学療法士が伝える 歩行と自律神経』 理学療法士 寺島佑
『自律神経を整えるための睡眠の知識』 理学療法士 本塚貴裕
『自律神経を整える ヨガ的生活』 作業療法士 高橋志帆
私は、『情動』や『認知』といった要素も含めた自律神経反応を整えるためにヨガを生活へ取り入れることの提案と、その実践に繋がるボディーワークを行います。
自身の経験より実感した内容をご紹介することで、現在自律神経症状の不調和にお悩みの方や、その周囲の方々に分かりやすくお伝え出来るかと思います。
最後まで読んでいただき有難うございます。
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