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さあ、今日も上機嫌で生きよう! 2014年5月23日
自称「好きな女」神垣です。
夜明け前
一人でくすくす笑いながら読みました・・・
10代 桐島洋子
20代 山田詠美
30代 不在
10代、20代の頃は
影響を受け、読みあさった女性作家がいたものですが
30代でぱったりと途絶えていました。
が、40代も後半にきて
「やっぱり、好きだなぁ、この人!」
と思うのが佐藤愛子さんです。
佐藤愛子の箴言集 と銘打った1冊
「ああ面白かったと言って死にたい」
を読んで、改めてそう思いました。
作品というより
愛子さんの生き方が好きだし、
こうありたいと思うのです。
この本は
数々の佐藤愛子作品から
「老い」「死」「人生」「男と女」「夫婦」
といった幾つかのテーマに沿って
作品中の一節をピックアップして紹介しています。
例えば「女のたしなみ」というタイトルで
自分が今、女としての、どのへんの位置に存在しているか、
それを正しく認識するのが女のたしなみというものであろう。
若すぎてもいけないし、老けすぎてもいけない。
といった感じで、人生の至言が集められています。
人生は美しいことだけ憶えていればいい──。
私はそう考えている。
苦しいことの中に美しさを見つけられればもっといい。
強くなるということは、
やたらに傷ついた傷つけられたと騒がぬことである。
人を傷つけるのはよくないことだろうが、
むやみに傷つく方もよくない。
そもそも夫婦げんかというものは、
勝負をつけようとするものではなくて、
感情の抑圧を発散させるものだ。
勝つも負けるもない。
あぁ、胸に染み入る愛子語録。
新書サイズの本に
1ページに1項目・1節という構成なので
あっという間に読めます。
[性(さが)] 私はこんなふうに生きてきた
の章に、特に心に残った1節があるのでご紹介します。
「上機嫌で憤怒(ふんぬ)する」というタイトルで
私はいつでも上機嫌でいたい人間である。
憤怒するときでさえ、私は上機嫌で憤怒する。
上機嫌で憤怒するという芸当を薬籠(やくろう)中のものにするには、
余計な情念、怨みつらみは捨てなければならないのである。
そう! そうなんです。
余計な情念、怨みつらみを捨てなければ
上機嫌ではいられない。
そして、わたしが苦手とするのも
「余計な情念、怨みつらみを捨てられない人」。
よほど、未練がましのか
いつまでも自分が抱えた「情念、怨みつらみ」を
語りたがる人がいますが
いらんし、知らん!
わたしは、
どんなことでも覚悟をもって臨み
失敗しても、損をしても
自分で落とし前をつけ
ひきずらない人が好き!
あ~、すっきりした。
佐藤愛子語録を読んでいると
感化されて、バサッとスパッと言い切りたくなるので
いけません。
なんだか気持ちがもやもやしているときは
読むと、スッキリします。
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さあ、今日も上機嫌で生きましょう!
(VOL.2184 2014年5月23日配信 メールマガジンあとがきより)
https://www.kamigaki.jp/blog/vol-2184/