朽木 祥 「ぼくのネコにはウサギのしっぽ」 2009年6月5日
おはようございます。自称「思い出した女」神垣です。
子どもの頃の自分に会える
三つのお話です。
今日は児童書のご紹介。
タイトルは「ぼくのネコにはウサギのしっぽ」。
ネコや犬と子どもとのふれあいを描いた
三つのお話です。
きょうだいと自分を比べて劣等感を抱いたり
序列争いに必死になったり…
大人になった今、振り返ると
ちっぽけなことが
子どもの頃の自分には一大事で
くよくよと悩んだり
激しく怒ったり
時に涙がこぼれたり
したものです。
でも、子どもだったのだから
当たり前と、今ならわかります。
いろんな経験を積んで
大人になっていくのはうれしいことですが
忘れたり、鈍る感情もあるもので…
でも、この本を読んで
“あのころ”の気持ちを思い出すことができました。
だから、失っているわけではないんですね。
強く、たくましく
面の皮の厚いおばちゃんになり果てた私を
純情だった(?)少女のころに
ひととき、連れ戻してくれる
そんなお話。
私は三番目の
「おたすけ犬(けん)」のお話が
一番好きです。
小学校3、4年生の子ども向けの本ですが
こっそりお父さんやお母さんも
読んでみてください。
朽木 祥 作「ぼくのネコにはウサギのしっぽ」 (学研の新しい創作)
作者の朽木 祥さんは、広島市生まれの児童文学作家。
近著に「風の靴」があります。
(VOL.1065 2009年6月5日配信 メールマガジン あとがきより)