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ラオスで思索にふけるために・・・2018年2月23日

 自称「探しに行く女」神垣です。

 読まず嫌いにも程があるとは

 思うのですが・・・


高校のとき、読書家の親友が
「面白いから読んでみて」と勧めてくれたのが
村上春樹の「羊をめぐる冒険」でした。

読んではみたものの、わたしにはその「面白さ」がよく分からず
一緒に勧められた
椎名誠の「さらば国分寺書店のオババ」の方が
はるかに面白かったことを記憶しています。

以来、わたしの「村上春樹読まず嫌い」症候群は続き、
52歳の今に至る。

これから先も、作品を読むことはないだろう
と思っていたのですが、先日、読んでしまいました。

来週のラオス旅行に向け、
同行する旅のリーダーから
氏の紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか?」
を借りたからです。

実に35、6年ぶりに村上春樹を読みました。

そして、思いました。いや、思い出しました。

村上春樹の文体を。

高校の頃、この文体に馴染めなかったんだよなぁ。
そして、50過ぎた今も馴染めませんでした。

やっぱりわたしは
同じ村上なら、春樹より龍。
同じ春樹なら、村上より角川
の方が好きかな。


でも、せっかく村上春樹が訪れた地へわたしも行くので
彼に倣い、古都ルアンプラバンで「寺院ホッピング」をしつつ
『普段(日本で暮らしているとき)
 僕らはあまりきちんとものを見てはいなかったんだな』
なんて思索にふけってみたい、と思っています。

本書の本人写真にあるように
ホテルの「中庭を望むポーチでゆったりと読書」
もしてみたいなぁ。椅子から足を投げ出して……。

でも、今回の旅のリーダーは
ホテルでゆったり読書派ではなく
現地の食を求めて市場や店、生産地を探索したい派なので
「神垣さん、そんなところでのんびりしている場合じゃない。さ、行くよ」
とおしりをたたかれそう。

そんなわけで
ラオスにいったい何があるのか
探しに行ってきます。

村上 春樹 著「ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集」


春樹もいいけど龍もいい。
先日、日経新聞の広告で読んだ短編。
この文字数で小説世界が出来上がる村上龍に感服しました。
▼山手線、新しい風景の物語「同窓会の夜」 

(2018年2月23日 VOL.3038配信 【仕事のメール心得帖】あとがきより)

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