りんごとさつまいものガトーインビジブル
あまりビューが上がらなくて、結構落ち込んでいる私です。どうもこんにちは。よかった観てやってください。
そんな告知はさておき。お菓子作りの話。
どう最近はお菓子作りがマンネリ化していて、パウンドケーキかチーズケーキ、または餡子を使った何かというパターンにはまっており、なんだか流れ作業のようになりつつある。夫婦生活に例えれば倦怠期。3年目の浮気という言葉が身に染みる。倫理に反しないためにも、たまには変わったものを作りたい。刺激が欲しい。
手元にあるのは「りんご」と「さつまいも」。このあたりをキーワードにして適当に探っていたところ、目についたのが「ガトーインビジブル」というお菓子。
フランス発のお菓子らしく、2017 年頃にフランスでかなり流行ったものらしい。
日本でもオレンジページが紹介してブームになったとのことなのだけど、私は聞いたことがない。浮世離れしているのだろうか。正直初耳だ。
ガトーインビジブルがどんなものかというと、スライスした果物をミルフィーユ状に敷き詰めて焼き上げたもの。
焼いている間に、生地が果物や野菜と一体化し「見えなくなる」ことから「インビジブル」との呼び名がついた。
という説明が一般的にされているのだけど、一体化したら何が見えなくなるのかが説明されていないのでよくわからん。
こういう書きっぷりのときは、ライターさんもよくわからないで書いているパターンがほとんど。「なんとなく文章に勢いがあればいけるっしょ」的にゴリ押した感じですね。とはいえ、ライターさんを責めるつもりはありません。どうせありえないほどのギャラで書かれているのでしょう。わからなかったら勢い任せになる。必然です。ホント、金稼ごうと思ったらライターなんてなるもんじゃないですよ。若者よ。年寄りの言うことをたまには聞け。
と、ぼやいたところで、レシピを確認。
「ガトーインビジブル」って名前からしてなんだか面倒そうなオーラはあるけど、作り方を端的にまとめると「混ぜて→和えて→敷いて→焼く」だけ。面倒そうなオーラを纏いつつも、実のところ難易度は割と低い。
生地の材料は、卵(2個)、砂糖(50グラム)、バター(30グラム)、牛乳(100cc)、小麦粉(80グラム)、バニラエッセンス(数滴)。今回はきな粉もちょっと入れてみた(まだ余っている。どうしよう)。
生地作りはとにかく簡単で、パウンドケーキみたいに「粉を混ぜるときは切るようにしろ」とか、餡子を炊くときみたいに「豆を踊らせるな」みたいな細かい指図もなく、ただひたすらアホみたいに泡立て器で混ぜてりゃどうにかなる。
あとは、薄くスライスした果物を生地に突っ込んで、和えて、ケーキ型に敷き詰め、余った生地を上からかけて170度のオーブンで50分焼けばOK。
基本はりんごだけを使うものらしいのですが、前述の通りさつまいももあるので、一緒に使う。このような場合は、生地を2つのボールに分けて、それぞれりんごとさつまいもを入れて和えて、りんご→さつまいもの順に重ねていけばよし。
因みに今回はりんご1個とさつまいも小さいのを2本(大体200グラムぐらい)を使用しました。
ガトーインビジブルが流行った要因は、「断面が美しい」かららしい。確かにミルフィーユっぽい感じで、確かに「映え」かもしれない。
しかし、私はそれだけではないような気がする。お菓子作りをする人ならわかると思うけど、洋菓子にしてはバターも砂糖も使う量がかなり少なめ。そして、構成する要素のほとんどが果物だ。
つまり、罪悪感が薄いのである。
1人前で食す生地は少量。カロリーの基となる生地よりも、ほぼ果物を食べている感覚のお菓子。何とありがたいことだろうか。
お腹は出っ張り、糖尿は気になり、痛風に涙する。
そんな中年諸氏は少なくないだろう。昔は細かったのに。昔は食べても太らなかったのに。などと過去に思いを馳せても痩せないものは痩せない。病はどんどん近づいてくる。痛風になれば同情されずに怒られる。
だからといって極端なダイエットをすればリバウンドが怖い。いったい何をどうしたらよいのだ?いったい私が何をした?
ガトーインビジブルはそのような方でも罪悪感が少なく食べられる貴重なお菓子なのである。これが流行った要因なのではなかろうか。と思う次第です。
甘いものを食べたいけど、身体に気を遣ってしまう中年の皆さん。一度作って食してみてはいかがでしょうか。お菓子の怖さがよくわかりますよ。
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