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【さいはての彼女】 作:原田マハ

読書記録

今回はマハさんの【さいはての彼女】を紹介したいと思います。


〜あらすじ〜(本書裏面参照)

25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。

がんばった分、会社は順調。

その反面、結婚とは縁遠くなり、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去っていく。

失意のまま沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んで一人旅に出たが、行き先は女満別(北海道)。

しかし、ここでの出会いが涼香を変えていく。


短編集なので、【さいはての彼女】以外にも3つお話があります。

それぞれ問題を抱えた女性が主人公。

マハさんの描く女性は、とても"パワフルウーマン"。

最後に必ず彼女たちは、自ら前を向いて進んでいく姿が本当にかっこいいなぁと思います。

以前、マハさんのHPで彼女の経歴を拝見したことがあるのですが、本当にすごいです。笑

自ら"運"を掴んできたんだなと、文章を読んだだけでも分かりました。

どの作品を通しても、『原田マハ』という1人の女性の魅力がものすごく伝わってきます。

『きっとこんな人なんだろうな』と、お会いしていなくてもわかります。

マハさんだからこそ描ける物語。

マハさんの描く女性たちのように、強く図太くまっすぐ生きたい。

そう思わずにはいられないのが、マハさんの作品の魅力です。


ちなみに、私は3番目のお話。

【冬空のクレーン】がお気に入りです。

私自身も、今まで積み上げてきたものが崩れてしまい、その場から逃げてしまったことがあります。

あの時、逃げたことを後悔はしていません。

だけど、どんなに逃げても向き合わなければいけない壁は変わらないのかなと思います。

美しいタンチョウとともに、主人公が少しずつ前進する内容は綺麗でとても大好きです。

自分とも重なり、とても思い入れの強い作品の一つです。


私のおすすめの一冊です。

















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