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間違ってはいけない緊急事態宣言

10日の日曜日。世間で言う成人の日までの3連休もレジャー感覚などない。普段開けない日曜に、三宮の駅前から生田新道、東門、北野坂、山手幹線経由で加納町を歩きFacebook動画配信をした。駅前のイベント会場から撮影を始め、店までの道のりに思うところを話した。残りは店で一人ラジオのようにこれからを語ろうと思ったら、店に到着と同時に来店があり結局ほとんどただ店の状況を流すだけの日になった。でもそれが不意に嬉しかった。

兵庫県の営業時間短縮要請を受け、1月12日より2月7日、飲食店に向けて21時までの営業自粛が決まった。休業要請でなく協力金が出るということが告知されているので、今回は大半の飲食店が従うのだろう。協力金を『売上規模』で変えないことは疑問だが、日曜の動画の30分ほどでも話した「飲食店がコロナ感染の温床のように言われ大変でしょう」と言われるたびにそうじゃないと返す。僕のように一人でやってる店は何とでもなる。何人もの従業員がいたり食材在庫を抱える店であったり、何より仕入れに関係する業者(飲料、食材、氷、つまみ、おしぼりなど)への補償は充分にされない。飲食店が時短営業や休業をすれば、その煽りは計り知れないものになる。

前回はと言えば、2020年4月15日から5月末までの一ヶ月半の「休業要請」だった。それは確かに辛かった。20数年続けた店で、初めての長期休業。要請当初はまだ「補償」の話もままならなかったので不安もあった。しかし今回は21時までの営業はできる。13日、京阪神3府県に緊急事態宣言の発出となれば、首都圏に準じて20時まで(酒類提供19時まで)になるかも知れず今まで通りの営業はできないが、開店時間を早めるなどの工夫で店には立てる。協力金も相まって、まだ前回よりは不安は少ないマチの様相もある。(事業継続への給付、支援金は課税対象だと認識していない人は多い)

しかし、21時までの時間短縮要請の意味を、その時間からの「夜の店」は感染源となりやすいからと理解し、ルール、規定に抜け道や都合の良い解釈をする人が常にある。それが日中であれ21時までであれ、人で溢れてしまえば同じことは起こる。街を歩いてみてわかったのは、とにかく若い人はそんなの関係なく動いている人も多く、それを足止めしようと待つ店もあった。

どんな規制にも、それぞれの考え方はあるだろう。今回の時短営業をどう捉えるか迷っていた店主に知らせた、僕の考える言葉はこうだった。

近くに住んでないけど、店は身体の一部だし
掃除とか風通しは良くしておきたいから
お客さん来る来ない関係なく僕は店に行くと思う。
店と自分をしっかり磨いておかないと再開が怖いしね。

仮に21時まで店にいられるとすれば、来店を求めるというよりは「これからの備え」のためにソコに居たいと願う。スポーツで言う、いつでも同じように動き、パフォーマンスを発揮できる準備をしたい。今ならそれができる。

緊急事態をいきなり迎えた、1995年震災の教訓を生かしたい。


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