【本レビュー】21世紀の民俗学 畑中章宏
こんにちは、シフクです。
アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!
本好きさんと繋がりたく、初めてもうそろそろ1ヶ月。最初は途切れる日もあったのですが、だんだん毎日できるようになってきました。継続はやはり侮れません。
きっかけ
これも何かの紹介で知った1冊。
作者は畑中章宏さん、元々編集者の方で今は大学で講師をやられている。主に民俗学やや写真と通して日本のこころについて書いている方になります。
民俗学という古そうな文化的なものが現代と結びつくことがそもそもできるのか。できるとすればそれがどう発展、進んでいくかがよくわからなく知りたかったので手に取ってみました。
ここからは個人的に引っかかったところをピックアップしていきます。
全て場所は事故物件である
家はエネルギーがこもるものなので(さまざまな人が住んでいた)、お化けが出現したところで驚くけど、怖くはない。
確かにそれはあるなあと。
ボクは賃貸に住んでいるが、事故物件を意識的に選択しないようにしていた。理由としては見えたら怖いからである。
幽霊って見える人見えない人いるのですが、ボクはうっすらと見えてしまうんですよね。手配というか残像みたいなものなのですが。
けどそれをみても別に怖い、と思ったことはほとんどなくて。なぜかというとこちらに攻撃はしてこないから、なので見えてもほったらかしという感じです。
なんか見えてしまって怖い、と感じるのは呪怨とか富江とかのホラーのイメージが強いからなのではとも思います。
ヒトがむやみやたらに攻撃してくることがないように、お化けだってそこらへんの分別は持ってるよ、と勝手に思っています。
河童に選挙権を!
この章では河童のありようというのが書かれているのだが、民俗学的にこの妖怪は河川災害で死んだひとからできている怨念ではなないけれども、できている妖怪だそうです。
ここから選挙権の話になっているので、題名から見ると飛躍しすぎててtよくわからん、とおもてしまうのだが、要は国というのは今生きているヒトだけで作っていくものではなく、先人たちがこれまで築き上げてきたものの上に成り立っているので、死んだヒトにだって選挙権あったっていいでしょ、という話である。
まあ確かにそれはそう、と思うのだけれども死者は参加できないし極端な考えではと現実的には思います。しかし歴史もブランドもそうだけど、仕事もそうかもしれないが積み重ねなんですよね。
仕事に特化して話をすると、最初から1人前に仕事ができる人なんていなくて、名刺の渡し方や電話の取り方などのスキルを身につけていくことで1人前になっていく。
しかも死の積み重ねは1人前になっても終わらない、常にアップデートしていかなければいけないのだ。
なので国家も個人も1日でならずといことです。
まとめ
色々パラパラとめくって読んでみたのだが、民俗学って奥深いなあと。妖怪の話から地名とか食べ物とかに至るまで守備範囲がとても広い。しかも現代とリンクさせてこれを考えるのはもずごい知識と教養がないとできないことだと思い、ただただ読みながら感心した次第です。
今回の本は、エッセイ的な要素が強かったので今度は畑中章宏さんが書き下ろした1つのテーマに沿って書いている本について読んでみたいなあと思いました。
最後に告知
です。
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ここまで読んでいただきありがとうございました!
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