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町田そのこさん『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』について語ってみた。
突然ですが…
あなたは今までに職場・学校・家などで息苦しいと
感じたことってありますか。
私はあります。
何というか疎外感を。早くこの場所から逃げ出して息がしやすい場所を探さなきゃって。
誰しもがこの感覚に陥ったことがあり、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そんな人にオススメの本がこちら!
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チョコレートグラミーとは何ぞやと思う人!
私も何だろう、あのバレンタインに、多くの人に駆り出されるお菓子のチョコレート?と思ってしまいましたが、表紙をよく見てください。魚です。
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…体がチョコレート色だからこの名前らしい。
読んでいたら、町田そのこさんが、この作品タイトルを『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』にしたのか分かるはずです。
カメルーンの青い魚
夜空に泳ぐチョコレートグラミー
波間に浮かぶイエロー
溺れるスイミー
海になる
この作品、とにかく冒頭の一文が凄いんです。
大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれた。しかも、二本。私の前歯は、保険適用外のセラミック差し歯なのだ。
この話がどういう話かというと…
登場人物が意外なところで繋がっている5つの連続短編集で、息がしやすい場所を求めて新たな場所へ行く人たちや今いる場所で生きることを選ぶ人たちのお話になっています。そして、思いがけない再会や出会いが登場人物たちの背中を押していきます。
私も人生で息苦しいと思ったことがあるからこそ、この作品、胸に深く突き刺さりました。どこか息ができる場所へ逃げたいとかたまにありますが、思いがけない出会いだったり、趣味や好きなもの・人が息継ぎスポットになるのかなと個人的に思いました。
重苦しい話で人によって負荷がかかるかもしれませんが、間違いなくいい作品です。良かったら読んでみてください!
評価
□個人的好き度★★★★★
□読みやすさ ★★★★☆
□おすすめ度 ★★★★☆
生きづらさを感じている人にオススメです。
最後に印象に残った言葉について紹介させてください!
教わるもんじゃなくて、体で覚えてくるもんだよ。そんなの。ひとから叩かれたら痛い。だけど同じことができる手のひらを、自分も持っている。こういう気づきの繰り返しだろ。
ギスギスした両親より、にこやかな片親よ。親が幸せそうに笑ってたら、子どもも幸せに育つわよ。
やってみなきゃわかんないって。想像ばかり膨らませても仕方ないわよ。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
また次の投稿で会いましょう!