デジタルイラストを1年半、知っててよかった知識を振り返る
今日は絵描きのぐだぐだした内容なのですが、最近の絵コーナーが一番下にありますので、よかったらそちらだけでもお立ち寄りください。
2020年12月からはじめたiPadによるデジタル絵描き生活、1年半ちょっとになりました。
今、ちょびっとずつアナログもやってみようとしているところではありますが、約1年半デジタル絵描きをしていて、絵で稼ごう、絵で食べていこう、ということはしないまでも、何かを作ったり、お誘いを受けたりしてきたなかで、「知っていてよかった(最初から知っていればよかった)知識」を自分の中でも整理してみることにしました。
まだ歴史の浅い私のデジタル絵描き、仕事にしているわけでもないので、知識が中途半端なところは多々あると思いますが、趣味として絵を描いて、絵で人と交流して、という次元であっても、知っていてもいいんじゃないかなと思ったことのまとめです。デジタルイラストの描き方に関することではなく、デジタルイラストのデータの作り方というか、基本設定に関する部分中心で整理しました。ちなみに、正確性より方針の理解というところ重視なので、正確ではありません)
そんな記事でいいのか、とも思いましたが、正しい説明になると難しいので、そこまで知らなくてもいい、という需要はないだろうか?と、思ったのです。
これからデジタルやるんだよね、という方のひとつの参考になればうれしいです。(でもこれだけ参考にしない方がいいですよ、とは申し添えます)
デジタルイラストを描いていくうえで知っておいた方がいいこと(しち経験上のまとめ)
ピクセルは長さとイコールではない・・・(よね?)
最初に絵を描こうとキャンバスを開くとき、そのサイズって大体
「○○px × ○○px」
と、ピクセルで表示されていると思うのですが、このピクセル、結構訳のわからん曲者だと思っていて、これだけ見ると長さの単位のように見えるけれども、実はそうではない。ピクセル指定で縦横比が決まる、くらいのイメージでいいんじゃないだろうかと思っています。
仮にA 4サイズの原稿を作りたいと思ったら、それはピクセルではなくてcmでキャンバス指定をした方が間違いないです。1ピクセル=何センチ、という単純な変換はできません。
さっきから表現が曖昧なのは、私も正しくは理解できていないからです。デザインやイラストのプロならしっかりわかっているべきなのでしょうが、初めからそんなにしっかり理解しなくてもいいと思います。ややこしくてそれだけで嫌になったら元も子もない。ピクセルは長さの概念ではないという、それだけ心のどこかに留めておけばいいと思います。
RGBとCMYKの違いは知っておくべきだった。
そもそもこの単語何ぞや、っていう話ですが、「色基準」とでも言ったらいいんでしょうか、とにかく色の話です。
RGBとCMYKにもそれぞれ種類があるのですが、そこまで細かく理解しようとするとまた訳がわからなくなりそうなので、
RGBはデジタル(ディスプレイ上で見る)ときの色基準
CMYKは印刷するときの色基準
という点だけでいいと思います。RGBの方が色鮮やかな発色になります。
私の失敗として、何も知らずにRGBでグッズ用原稿を作り、出来上がったものの色が思ってたのと全然違う、ということがありました。グッズ作り、展示会などの印刷用途の場合は、CMYKでイラストデータを作っておかないと詐欺レベルに違う色になります。逆にLINEスタンプなどのデジタル用途の場合はRGBとなります。ストックイラストは、、どっちなんでしょうやったことがないからわかりません(笑)
この設定は、できるアプリとできないアプリがあるみたいです。私はメインアプリがprocreateですが、こちらではカラープロファイル設定がRGBにもCMYKにも対応しています。
解像度も意外と大切な気がする
解像度、dpiです。「1インチにどれだけドットが含まれているか」(dot per inch)という意味らしいですが、こういうのを聞くとまた混乱するので置いておきます。
私は何も考えないで初期設定のまま絵を描いていて、そこでは解像度が130くらいでした。
これ、デジタルだけで済ませるなら特に気にすることのない数値なのですが、印刷を想定する場合、モノクロは600dpi程度、カラーは350dpi程度必要というのが通常らしいです。何度も言いますが、なんで?とか考えていたらぐるぐるするので、まず描くことを楽しむために最低限のことしか書いていません。なんなら私も詳しくは知らないです。(え?)
最近あったのが、ただなんとなく描いていた絵を印刷することになった、という場面。
そもそも上に書いたRGBとCMYKの時点で残念賞なのですが(もちろんRGBで描いていたので印刷すると色が全然違くなる)、それ以前にdpiが印刷に耐えられないのです。おそらく、印刷したらガッタガタです。
このdpi、後でキャンバス設定を変えても、元々ある絵のきめ細やかさがアップするわけではありません。初めから解像度高めで、せめて350dpiで描いておけばよかったな・・・という、失敗談です。
ただし、解像度が上がると当然イラストデータも重たくなるので、デジタルでしか使わないと割り切っている場合は低めの解像度のままでもいいと思います。一枚あたりの容量が大きいと、イラストデータの保管場所の容量がすぐにいっぱいになってしまいます。
背景透過データはjpgでは作れない
これも、私がやった初歩的な過ちです。
グッズの作成やLINEスタンプの時などには、「背景透過データ(背景色が無色=透明のデータ)」を求められることがあります。この設定は、アプリによって方法があると思いますので設定自体はアプリの説明に譲りますが、私、背景透過データを張り切ってjpgで保存して「透過にならない??!なんで?」ということをやりました。
背景透過データは(他にもあるのか知らないけど)pngデータです。いくらキャンバスの背景をなしにしても、pngデータで保存しないと実際背景透過データにはなりませんので、ご注意を。(と、当時の自分に言ってます!)
ただ描いているだけならそんなに出てこないかもしれませんが、イラストで何かしようと思った時に、意外と出てきます、背景透過の必要性。
アプリによっては、直接pngデータが作れない場合もあるみたいです。(私の使っているサブお絵描きアプリはできません。procreateは、アプリから直接pngのはき出しできます)
なお、日頃のイラストデータの保存は、選択できるのなら、jpgが良いんじゃないかなと思います。(pngよりデータの容量が小さくなります)
以上、まとめ、とか言っといて4つしかないやん!という、まとめでした。
まだまだ知らない基礎知識があるかもしれないけれど、私の1年半の経験上で必要になったのはこのくらいでした。(あと、アスペクト比くらい。これは動画のイラストの場面でしか出てきてないです今のところ)
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最近の絵コーナー
自転車については、ずっと逃げまくっていた題材。
デジタルイラストを始めようと思ったときに、描いてみたいものリストに挙げていたにも関わらず、一度写真トレスしてみてあまりの難しさに匙投げたことがあります
が、無理して写実的に描かなくてもいいんじゃないかと思っている最近、描き込みの素晴らしい絵だけが良い絵ではないと思っている最近。(寧ろしっかり描いて描き込んで塗ってある絵が素晴らしいのは当然で、少ない線や色で雰囲気良く仕上がってる絵の方が圧倒的好みだと気がついた最近)
今もう一回挑戦したら、写真をトレスした当時よりそれっぽい自転車が描けました。だから、諦めないで続けていけたらいいなと思っています
自転車ができたら、自動車に行こう・・・(遠い目)
最近、これは頑張ったなー。という仕上がりで着地する絵があまりできていないので、少々もやっておりますが、描いているうちに好きな表現が出たりするので、とりあえず描いとく。
わーー。今日、長くなってしまいました。
長い記事にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。