vol.1 錯覚資産の存在を理解する
若手ビジネスマン、新任マネージャーを想定読者とした渋谷のITマネージャーのnote第1弾です。
今日は「錯覚資産」の存在を理解できているか?について書きます。錯覚資産というのは簡単に言うと、自分のことを凄い奴だと相手(例えば上司)に思い込んでもらう(錯覚してもらう)能力のことです。
この資産の存在を理解せずに、誰にも見えないところでコツコツと自己研鑽に励んでいる若手ビジネスマンの方をよくお見受けするのですが、少しもったいないなと感じているのです。
前提として、コツコツと自己研鑽に励むこと自体は自己成長に必要不可欠なファクターであることに何ら異論はございません。自分の力を磨く意識の低い人に成長はなくて当然だと考えています。ですが、誰にも気づかれないところで自分の力を磨き続けるというのは、成長速度という点で考えた時に損をしている可能性が高いのです。
仕事の実力というのは仕事の環境によって効率よく伸びるか伸びないのかが規定されます。難しい環境、チャレンジングな環境にいる人の方が、そうでない人よりも実力を伸ばせる可能性は高いわけです。ではそういった機会を得るにはどうしたらよいのか。答えは簡単で、上司(もしくは決定権を持っている社内の人物)からの錯覚資産を高めればよいのです。
我々は資本主義、競争社会を生きていますので、当然周囲の人とは共存しながらも競争関係にあります。その競争に勝つためには、コツコツと誰にも見えないところで努力をするだけでなく、また「あいつはゴマすりだけで評価されている」などと腐るのでもなく、自分を磨きながらも上司への健全なアピールや意志の伝達を中心に、錯覚資産を増やしていくことを忘れないでもらいたいのです。
この資産があれば、新たなチャンスをもらえる機会が格段にアップするはずです。そしてそれが成長機会となり(そこで成果を出すことは前提ですが)、その成長や成果が新たな錯覚資産を生むという好循環に入っていきます。
とにもかくにも錯覚資産というものの存在を認知することが成功への第一歩ですし、直属の上司や社内や部内で権力を持っている管理職に一目置かれることが成長への近道です。まだまだ挽回できるという方は明日からの仕事の仕方を錯覚資産の存在を意識したものに変えてみましょう。もう仕事が出来ない奴というレッテルが貼られてしまった、、、というような人は思い切って転職や部門異動を検討しても良いでしょう。正直その組織に居続けても新たな機会や高い評価を得るのは難しいかもしれません。ですが、それはあなたという人間がだめというわけではありません。ただ単に組織に合わなかっただけかもしれませんし、錯覚資産の存在を知らなかっただけからかもしれません。必ず輝けるフィールドがあるはずです。
繰り返しとなりますが、錯覚資産だけを意識して自己研鑽を怠るようなことがあっては本末転倒ですので、両方の資産を効率よく回していく意識は忘れないようにしましょうね。
錯覚資産に関して詳しく知りたい方は是非こちらを読んでみてくださいね。知っているのと知らないのとでは大きな差が出るはずです。
それでは。