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銃弾なんて何のその!無敵のマイケル・マイヤーズ、あの娘のためならどこまでも!「ハロウィンⅡ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(470日目)

「ハロウィンⅡ」(1981)
リック・ローゼンタール監督

◆あらすじ
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銃弾を浴びて夜の闇に消えたマイケル。襲われて重傷を負った女子高生・ローリーは、そのまま病院へ搬入された。だがマイケルは再び病院内に出現し、殺戮を繰り返して手を血に染めていく。主治医のルーミスは、彼がローリーを狙う意外な事実を突き止める。(公式より引用)
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数日前に鑑賞した「ハロウィン」の正式な続編です。
監督はリック・ローゼンタール氏が務め、一作目の監督だったジョン・カーペンター氏は脚本と製作で参加しています。

動機は不明、異常なまでの怪力を誇り、神出鬼没な不死身の殺人鬼マイケル•マイヤーズが執拗にヒロインのローリーを追い続け、最後は精神科医ルーミスに射殺されたはずが行方をくらますというところから物語が始まります。

前作はグロ描写や血飛沫などがほぼ無く、シンプルにストーリーで勝負し、低予算を一切感じさせない極上のサスペンススリラー映画でした。
しかし今作ではマイケルによるレパートリー豊富な殺戮シーンの数々やカーアクションや爆発、火だるまなど予算の潤沢さがうかがえる作りとなっております。

何もしてないのに観客を怖がらすことができる前作は“静の恐怖”

殺害シーンの数々やグロ描写、爆発などエンタメよりになった今作は“動の恐怖”

といった感じでしょうか。
どちらももちろん面白いんですけど今作はなんとなくシーンの一つ一つが継ぎ接ぎのようで間延びしている印象でした。

マイケル•マイヤーズ

しかし前作では謎のままだった
“なぜマイケルがローリーを執拗に狙うのか”
が明かされる今作は「ハロウィン」シリーズの中でも相当重要な作品となっています。

現在、アマゾンプライムの100円レンタル対象です。
U-NEXTでも配信されています。

日本公開時のタイトルは「ブギーマン」でした。

先述したように今作では“なぜマイケルがローリーを狙うのか”“ローリーの出生や生い立ち”が非常に重要となってきます。
それらが明かされるクライマックスはとても見応えがありますし、マイケルのローリーに対する接し方もそれまでとは異なる見方ができるのでもう一回「ハロウィン」から見返したくなります。

ローリー役のジェイミー・リー・カーティス

エレベーターで追いついて、扉に手をかけたにも関わらずローリーを逃がすシーンは特に胸にくるものがありました。

ルーミス役のドナルド・プレザンス
渋くてかっこいいです。

精神科医のルーミス先生も前作同様に大活躍で、視聴者はルーミス先生にも感情移入しやすいと思います。なので周りの警察や病院関係者の危機感の無さには度々苛立つかもしれません(笑)


そして、マイケル・マイヤーズの恐ろしさは今作でも健在で喋らない、走らない、感情が読めない、神出鬼没、十数発の銃弾を受けても死なない強靭な肉体、医療用の細いメス一本で女性を持ち上げる規格外の怪力etc…

人間離れしてるとかもうそういう次元じゃなくなってます。しかしその純然たる怪物らしさは後半にかけてより顕著になるローリーに対する思いとは良い意味で矛盾しており

人間なのに人間じゃない、怪物じゃないのに怪物

というこれぞマイケル・マイヤーズという“らしさ”を見せてくれます。

この後、メス一本で持ち上げます。

今作ではマイケルによる殺害シーンもかなりの見どころとなっており、熱湯で火傷&溺死、失血、首吊り、注射、メスで串刺しからの持ち上げなどバリエーション豊かな殺戮ショーを見せてくれます。

範馬勇次郎ばりのグラス突き破りは思わず拍手したくなりました。

長きに渡り愛されている「ハロウィン」シリーズの重要な2作目、是非ともご覧になっていただきたいです。オススメです!

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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