どーもくん似の殺人ソファが激ヤバ野郎どもを一掃!意外と人間みたいな殺し方なのね「キラーソファ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(588日目)
「キラーソファ」(2019)
バーニー•ラオ監督
◆あらすじ
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フランチェスカは事件に巻き込まれ行方不明になった知人の所有する一人掛けソファを譲り受けることに。だが、そのソファは呪われていて、変わった男たちを魅了するフランチェスカに恋をしてしまう。殺人鬼と化したソファは彼女の身も心も独占しようと家を訪れる人間に次々と襲いかかる!つぶらなボタンの瞳、快適な座り心地からは想像できない残忍な手口、そして想像を超える機動性。果たして悪夢のような恐怖から逃れることはできるのか?(Filmarksより引用)
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『殺人ソファが人間を襲う』
という、私が大好きなキラー〇〇シリーズ(と私が勝手に呼んでいるだけですが)の作品です。
詳しくは後述しますが、ストーリーに厚みを持たせたかったからなのか、異常なまでに話をややこしくしており結局どういう話だったのか、何を描きたかったのかが分かりづらかったです。
もっとシンプルに『殺人鬼の魂が乗り移ったソファがヒロインや周囲の人間を殺しまくる』みたいな感じでも良かった気がします。ごちゃごちゃした話の割にはキャラの魅力も伝わらず、内容も入ってこないし、ソファの殺戮シーンも地味だったので個人的には消化不良でした。
現在U-NEXTで配信中のほか、各種サブスクでも407〜440円程でレンタルが可能です。
◇ダンサーのフランチェスカは変な男から好意を寄せられることが多く、度々警察に相談していた。そんなある日、かねてより彼女にしつこく言い寄って、警察から接近禁止令を出されていたフレデリコが凄惨な死を遂げる。そんなフレデリコの遺品であるソファを譲り受けた彼女はそれからというもの、自宅で不審な出来事が立て続けに起こり始める。
というプロットだけ見ると、良い感じのB級感が漂うキラー〇〇系なんですけども、これ以降がまぁ非常にややこしくなります。
そもそも自分をストーキングしていたヤバいやつの家にあったソファを譲り受けるフランチェスカの神経を疑いますし、『ヤバい男ばかり引き付ける』という設定も最後まで意味が分からなかったです。普通にモテるだけでもいいと思います。
ソファを手に入れるくだりも『骨董屋で一目惚れしたソファが実はフレデリコの遺品だった』とかでいいと思うんですけど駄目なんでしょうか。
オチから先に言ってしまうと『フランチェスカが好きすぎて狂ってしまったフレデリコがブードゥー教の呪いでめっちゃ強い霊を呼び寄せ、なんやかんやあってソファにもヤバい霊が入り、そのヤバい霊が自身と縁のあるフランチェスカを付け狙う』というものなんですけど、これがすごく分かりづらかったです。
まずディブクという人間の魂を食べて強くなる凶悪な霊がおり、『取り憑かれた人間は肉が焦げた腐敗臭を放つ。強力な電流が流れ、壁や天井に焦げた跡を残す。ディブクに吸収されるのを魂が拒むと電流が流れる。何があってもディブクの邪魔をしてはいけない。』みたいなしっかりした設定もあるんですけど、この説明も正直なところ私は理解できませんでした。
そして、それとはまた別に『ヴァレリーとジェラール』という魔術師兼ソウルイーターで花の毒で人々を殺害していた悪いやつが大昔に存在しており、村の人々から追われていたヴァレリーが自ら命を絶ったときに目の前にいたのがフランチェスカの曾祖母で、男たちを魅了していたヴァレリーはそれ以降は曾祖母に取り憑き、今ではフランチェスカに取り憑いているとのこと。なので彼女は変な男を惹き付ける魅力があったのです。(変な男限定の意味は最後まで分かりませんでしたが)
なんだかんだあってソファにはジェラールの霊が取り憑いており、そのためヴァレリーが取り憑いているフランチェスカを付け狙い、彼女の周りにいる人間を殺していたようです。
なのであらすじにあるように『フランチェスカに一目惚れをしたため、周囲の男どもを殺害する』というのは実際の内容とは異なります。
ですが色々書いてみて改めて思いますが、本当にややこしすぎます。あらすじくらいシンプルにやれば良いのにと心底思います。
現時点でもうややこしいのに、ここにフランチェスカとゲイの友人のやり取りや、フランチェスカのマネージャーを務めるマキシの祖父で霊能力者のジャックが登場したり、ソファは魂の一時的な保管場所に過ぎないみたいな変な要素を追加してきたりともうわけがわからなくなります。
たぶんですけど公式のあらすじを書いた人もどう書いていいのか分からなくなったのではないでしょうか。
シリアスな作風にしたかったのかもしれませんが、その割には終盤でフランチェスカがディブクの霊が入っていると思っているソファに向かって、「燃やしてやるから霊だけこの箱に入れ」と一休さんもびっくりな無理難題をふっかけ、それにソファが応じないとやけを起こして灯油をぶっかけ、マッチで火を付けようとしますがソファの吐く息で消されてしまいます。その後、『火を付ける→消される』のくだりをマッチの本数分繰り返すというギャグみたいなやり取りもあるので最後の最後まで中途半端でした。
ソファの殺し方はパワータイプというよりかはどちらかというと人間っぽい殺し方が多く、「ソファ内の細い金属で足を刺して動けなくする」や「フランチェスカの自宅に忍込んで毛布に包まってシコっていたラルフを後ろからアイロンで殴る」などあまり派手さはありませんでした。
中盤以降はぬりかべのように立ち上がったり、リクライニング機能を使ってラルフの遺体を二階から捨てたりと多少のアクションはありますがそこまでインパクトはありませんでした。シンプルに「のしかかる」とか「上から落下してくる」みたい殺し方があってもいいような気もします。
色々やろうとした結果、全部中途半端な感じになってしまった印象の作品でした。
これ以降は余談にもほどがある余談なんですけども、私はこのキラーソファになんだか既視感を覚えました。
これです。
そうです。どーもくんです。
1998年、NHK-BSの放送開始10周年を記念して作られたストップモーションアニメのイメージキャラクターとして誕生し、当初は1年限りのキャンペーンキャラクターの予定で作られました。ですが予想以上の人気が出たため、それ以降はNHK-BSのキャラクターに定着。2004年4月からはNHK全体のキャラクターへ出世を果たし、今もなお愛され続ける不動の人気キャラクターです。
個人的に私も大好きで、小学生の頃にストラップや人形を買っていた覚えがあります。
そして!
ここからが余談の本題になるんですけども、皆様はどーもくんのゲームがあったことをご存知でしょうか?
2002年、GBA(ゲームボーイアドバンス)にて発売された「どーもくんの不思議てれび」です。
『不思議なテレビに吸い込まれたどーもくんが、隕石の衝突でバラバラになったアンテナを回収するために、テレビ番組に模した30個のミニゲームをクリアする』
というものなんですけども、このミニゲームのクオリティがどれも異常なまでに高く、さらにはやり込み要素も凄まじかったため、当時小学5年生だった私はどハマりして引くほどやり込んでました。
特に「時代劇風のチャンバラ」や「ゾンビの館の探索」、「相撲」などは飽きもせずに永遠とやっていました。
今でもメルカリやヤフオクであれば手に入ると思いますのでレトロゲームが好きな方はぜひやってみてください。というかGBAはもうレトロゲームに分類されるんですかね?
という、私がただ好きだったゲームの話をしたかっただけです。長々とすいませんでした笑
☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓