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ダニー・トレホの斧無双!体液ピンクゾンビ!ボリューム満点の一作「最強ゾンビ•ハンター」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(504日目)

「最強ゾンビ•ハンター」(2013)
ケヴィン•キング監督

◆あらすじ
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最強ハンター、武闘派神父、セクシー美女ら個性的な面々が、食人ゾンビたちと激闘を繰り広げるサバイバルアクション。謎の新型ドラッグの流行により、人類の大半が人肉を喰らうゾンビと化した。荒れ果てた世界の中で、「ハンター」と名乗るひとりの男がゾンビたちを殺しまくる。やがてハンターは、イエズス神父ら6人の生き残りたちに出会う。ゾンビのいない楽園を目指す彼らに、大量のゾンビや進化したゾンビ、狂気のチェーンソー男が襲いかかる。(映画.com)
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『危険な薬物によりゾンビが蔓延!荒廃した世界で生き抜く人々がゾンビと戦いを繰り広げる』

という大筋自体はありがちですし、脚本自体は目を見張るほどの面白さではなかったです。

しかし!

随所で光る斬新な演出や濃いキャラクターの活躍によってうまいこと低予算感もカバーしつつ、映画としての面白さを2〜3段階ほどぐいっと引き上げているように感じました。

現在、配信などはしていないようです。私はいつも通り池袋のTSUTAYAにてレンタルさせていただきました。

ピンク推しな作品です。

嘔吐や幻覚、暴力行為等の副作用が危険視されている新型合成薬物のネイタス。それを使用した人々がゾンビ化(本作ではイーターと呼ばれています)。今や人類の大半がイーターと化し、更には変異種として巨大なクリーチャーなどもはびこる荒廃した世界が舞台です。

◇そんな世界で、イーターに妻と娘を殺された過去を持ち、自暴自棄になりながらあてもなく旅を続けるちょいワルおじさんのハンターが屈強なイエズス神父率いるコミュニティと出会う…

という流れで展開していきます。

一匹狼の旅人•ハンター

本作の主人公で、悲しい過去があるのであまり他人と関わらないようにしています。そのため言葉数も少なめですが、モノローグはめちゃくちゃ多いです。無口な人も腹のうちではこんな喋ってるんだなぁとしみじみ思うキャラクターです。
あと、やたらモテます。

斧振り回し系神父•イエズス

とある町で起きたゾンビパニックの数少ない生き残りでアリソンたちをまとめるリーダーです。イーターの襲来には斧で立ち向かう前衛向きの強キャラです。すぐに死んでしまったのがもったいなかったです。

正統派ヒロイン•アリソン

ハンターに一目惚れし、甲斐甲斐しく世話をしたりと絶妙な距離感でアプローチするヒロイン。見事ハンターと結ばれたり、最後まで生き残ったりとあらゆる面で王道キャラです。

その他、ビッチのデビー、元パイロットのジェリー、スケベでデブのリッキー、アリソンの弟で体力ゼロの優男のライルがいます。

そしてその後、彼らの住処にイーターや巨大クリーチャーが襲来!クリーチャー相手に斧で立ち向かうイエズス神父は善戦するも死亡してしまいます。

その後、飛行機を手に入れるために空軍基地に向かい、そこでまたイーターたちと壮絶な戦いを繰り広げます。

アクションシーンは血飛沫が画面に直接跳ねたり、ピンクの肉片も派手に飛び散るなどかなり見応えがあります。
また映像自体をピンクや青色にすることで作中の時間帯を曖昧にしたり、低予算をカバーするなど創意工夫が見えました。

エロ本にピンクの後光が射すなどの遊び心も面白かったです。

イーターは予算の都合のためか人数自体は少ないものの、クオリティは相当高いです。巨大クリーチャーなどが生まれた経緯などは不明瞭でしたがバリエーションもあって非常に良かったです。

自害するイーター

自分が食べている肉片を相手に投げつける、拾った銃で自害するなど知性を感じる行動を取るイーターもおり、そこが少し気になりました。

しかし後述するハンターのバックボーンと最後の選択などを鑑みるとかなり深いシーンだったのかもしれません。

ハンターは過去に妻と娘をイーターに殺されています。
その日ハンターは職場の人間たちと浴びるように酒を飲み、ネイタスなどのドラッグにも手を出しました。帰宅した時には妻と娘は見るも無惨な姿になっていたとハンターは証言していますが、おそらく妻と娘の命を奪ったのはハンター自身なのではないでしょうか。

明確な描写はないものの、クリーチャーの巨大な爪で体を貫かれても、道連れで自爆をしても生き残る生命力は普通の人間とは思えません。

おそらくハンターはすでにイーター化しており、たまたまその進行が遅かったのかもしれません。

ラストでようやく気づいたのかもしれません。

最後は自分で首を掻っ切って命を断つという選択を取っており、ある程度自我が残っているイーターもいるという風に考えれば序盤で自ら銃で自害するという行動にも納得がいきます。

自分でこういう風に考察したりするのも映画の醍醐味です。

最後に!
今作でも大きなインパクトを残したイエズス神父役のダニー・トレホについて少しご紹介します。

Wikipediaより引用

10代の頃は犯罪に手を染めたり、大麻を使用していたりと中々のワルで、刑務所に入ったり出たりを繰り返していたそうです。腕っぷしは相当強かったらしく、刑務所内のボクシングではチャンピオンになっているレベルですが、何度も刑務所に入っていた経緯からプロボクサーの道は叶いませんでした。

その後、映画関連の仕事に携わる人と出会い、エキストラから俳優としてのキャリアをスタート。これまでに「スパイキッズ」や「マーダー・ライド・ショー」シリーズなど数多くの作品に出演しています。

ギャングや殺し屋など悪役としての出演が多いため、映画で最も多く死亡した俳優ランキングにおいて1位を獲得するほど頻繁に死にます。

現在も俳優として活躍する傍ら、レストラン経営や麻薬中毒者の更生プログラムのカウンセラーを務めるなど幅広く活動しており、また2019年には交通事故の現場にたまたま居合わせたトレホは横転した乗用車から乳幼児を救出したというエピソードもあります。

本も出ています。

一度見たら忘れられないインパクトのある俳優さんですし、トレホ出演作にハズレ無しです!

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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