非の打ち所がない脚本!こんなかっこいいヒロイン見たことない!「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記」【ホラー映画を毎日観る人】(393日目)
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記」(1990)
トム・サヴィーニ監督
◆あらすじ
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母の墓参りをするため兄と共に墓地を訪れたバーバラ。そこへ突如ゾンビが現れ、兄は無惨にも命を奪われてしまう。助けを求めて近くの民家へ逃げ込んだバーバラだったがそこにもゾンビが襲来。偶然通りがかったベンと共に立て籠もるが続々とゾンビが集まってくる。
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1968年に上映された「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の監督•脚本を務めたゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ氏自ら脚本を脚色し、時代に合わせた作りになっています。
1968年のオリジナル版ももちろん面白かったんですけど個人的には今作の方が登場人物の心情が伝わりやすいため、分かりやすくて好みでした。
ゾンビはレンガで車の窓を割ったり、家屋の窓など壊れやすい場所から侵入を試みます。ベンの松明に怯える表情を見せたり、ラストシーンでバーバラとベンの目が合う様子からゾンビにはある程度の知能があるように思われます。
憶測ではありますがゾンビになりたての状態ならまだ少し人間の頃の記憶が残っているのかもしれません。
オリジナル版ではほとんど怯えているばかりだったヒロインのバーバラが今作では強く逞しく、芯のある女性なのが非常に良かったです。
演じたパトリシア•トールマンの圧倒的な演技力は最早セリフは不要なのではないかと思うくらいに視聴者に訴えかけてくるものがあります。冒頭のゾンビに囲まれた絶望感からベンがやって来た時の安堵や気が触れたかのような笑い、そして取り乱し方がとにかくリアルです。
そして後半にかけての状況への理解、判断力、決断力。
そりゃあ助かりますよ!
ラストで辿り着いた集落では人々がゾンビを慰み物にして楽しんでいます。その光景を目の当たりにしたバーバラが呟く
「私たち人間は奴らと同類なのね」
というセリフにこの作品の全てが凝縮されているように感じました。
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