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ゾンビVSテコンドー?全然効いてないし、展開めちゃめちゃ雑だけど、これが韓流ゾンビスタイルなのか?「江南ゾンビ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(807日目)
「江南ゾンビ」(2022)
イ•スソン監督
◆あらすじ
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ソウルの中心、華やかな江南地区の動画制作会社で働くヒョンソクは、かつてはテコンドー韓国代表の控えとなるほどの実力の持ち主。密かに同僚のミンジョンに思いを寄せていた。ある日、会社に半狂乱の男が乱入し、人々を襲いだした。噛まれた人々が次々とゾンビ化、爆発的に増えていくゾンビ集団に街は占領されてしまう。周りが次々とゾンビ化していく中、残された数少ない生存者たち。ヒョンソクはテコンドーで習得した超高速回し蹴りを武器に襲い来るゾンビどもをぶちのめしていく!!(Filmarksより引用)
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『猫を媒体とした未知のウイルスによって人々は次々に凶暴なゾンビと化し、江南のとあるオフィスビルは瞬く間に阿鼻叫喚の地獄絵図と化す!』
という、コロナ等の時事ネタや世相を取り入れたスタイリッシュな韓国のゾンビ映画です。
俳優陣のレベルも高く、アクションシーンの見応えはかなりのものでした。
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なんですけども、コロナにしてもハラスメント問題や女性軽視のようなセンシティブなテーマを扱うにしてはかなり上っ面と言いますか、「最近こういうテーマを扱うのが流行りなんでしょ?」みたいな薄っぺらさを感じ、あまりハマりませんでした。
エンディングを除けば75分ほどの尺ですが、本題に入るのが35分過ぎと、あまり構成もよろしくないですし、展開も少々単調でした。
あと、コメディなのかシリアスなのか、何を見せたいのかが最後まで定まっておらず、かなり中途半端な印象を受けました。
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センシティブな話題を扱うからシリアス路線なのかと思いきや、脇役の警備員が急にブレイクダンスの練習し始めたり、ゾンビがブリッジで迫ってきたりと、所々に微妙なギャグっぽさを入れてきます。
クライマックスも『主人公がゾンビに噛まれてしまったけど、そのゾンビは入れ歯だったので感染してませんでした』というかなりの大味なオチで少々残念でした。
いっそのことコメディに振り切って、めちゃくちゃフザケた内容なのに無駄にアクションが凄い!みたいにすればもう少し評価も上がったのではないでしょうか。
余談ですがコメディ系の韓国ゾンビ映画だと「感染家族」(’18)という作品がかなり面白かったです。こちらはAmazonプライムとU-NEXTで配信中です。
そんな今作のゾンビはいわゆるオールドスタイルのゾンビではなく、見た目はほぼ人間だけどALL黒目の凶暴人間タイプに仕上がっています。なもんで動きも素早く、全然走りますし、めちゃくちゃタフです。
さらには一番最初の感染者が猫に引っ掻かれたことで発症したからなのか、感染者は猫のような牙が生えます。これは別に無くても良いような気がしましたし、もしやるならいっそのこともっと猫っぽくしてもいいんじゃないでしょうか?
猫からどんなウイルスが伝染されたのか等、もう少しディテールを詰めても良かったと思います。
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このゾンビのビジュアルや設定は面白いと思うんですけど、同タイプのゾンビ(凶暴化人間)が登場する「哭悲/The Sadness」(’21)と比べてしまうと、ストーリーも予算も規模感も全てにおいて下位互換のようになっており、違いは猫の牙くらいです。
「哭悲/The Sadness」がゾンビパニック映画としてハイクオリティでエグすぎるというのもありますが、これだけ出色の出来の同系統作品があるので、もう少し明確な差別化を図っても良いのかなと思います。
おそらくはその差別化を図るためのオリジナル要素が『主人公がテコンドーでゾンビを倒す』という点なんだと思いますが、先述した通り、今作のゾンビは非常にタフなのでほとんど効いていません。
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一時的に行動不能には出来るんですけど、またすぐ復活するのでマジで意味が無いんです。
なのに今作の主人公は懲りずにずっとテコンドーで立ち向かいます。これが正直大分ストレスでした笑
もちろん主人公のヒョンソクを演じるチ・イルジュ氏が男前な上にアクションもキレッキレで映像栄えするんですけども、作中においてそのテコンドーにほとんど意味がないのがかなり勿体無かったです。
また、『主人公がテコンドーを駆使する』というところにドラマ性が欲しかったです。
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今作だと普通に「僕はかつてテコンドー韓国代表(控え)でした!任せてください!戦いまっせ!」みたいな感じで序盤からずっとテコンドーで戦います。
例えばこれが『本来はレギュラーに選ばれる実力があったけど親友の裏切りで控えになってしまった』とか『練習中や試合中に相手に大怪我を負わせてしまった』など、“何かしらのトラウマがあってテコンドーを辞めてしまった”、または“やろうとしても体が動かなくなるイップスのような状態”で物語がスタートすれば、クライマックスでヒロインを守るためにトラウマを乗り越え、テコンドーを駆使してゾンビと戦う主人公という構図(定番ですけど)が出来ると思います。
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もちろんこれは素人考えなのでもっと面白くなるパターンはたくさんあると思いますが、ただ『テコンドー強いです。それでゾンビと戦います』よりは幾分マシだと思います。主人公含め全登場人物にもっとバックボーンが欲しかったです。
あと、おそらくなんですけどシンプルに予算的な都合で血飛沫、四肢断裂、頭が吹き飛ぶみたいな定番の派手な描写が出来なかったんだと思います。
テコンドーアクションで誤魔化してはいますが、ゾンビ映画としては相当物足りなかったです。舞台となるオフィスビルからも「絶対に汚すなよ!」って言われたんじゃないですかね。
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また、今作で監督を務めたイ•スソン氏は長編映画監督デビュー作は定番の恋愛モノでしたが、おそらく本来は今作のようなアクションやホラー映画を撮りたかったのか、以降は基本的には国内のみでの公開作が中心ではありますが、そういった作風の映画を手がけています。
現在U-NEXT、DMMTV、huluにて配信中です。
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◇ある晩、港のコンテナをこじ開けて窃盗を働く二人組。そのうちの一人が中にいた猫に引っ掻かれたことで未知のウイルスに感染。突如凶暴化して仲間を襲う。さらには海に流され、そのまま韓国ソウルの中心地である江南に上陸。ふらふらと当てもなく歩き始める。
一方、小さな映像制作会社で働くヒョンソクは過去にはテコンドーの韓国代表の控えとなるほどの実力の持ち主だが、奥手な性格が災いし、同僚のミンジョンに中々思いを伝えられない。そんな折、会社の入っているオフィスビルにあの凶暴化した男が侵入。次々と人間に襲いかかり、襲われた人間もまた彼同様に凶暴化し、瞬く間にビルは地獄絵図と化す。果たして、ヒョンソクは愛するミンジョンと共にビルから脱出することが出来るのか!?
というのが今作の細かめのあらすじです。
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やたら肌ツヤの良いALL黒目の凶暴化人間(ゾンビ)の大群から必死に逃げるヒョンソクとミンジョン。テコンドーや金属バットで応戦するもその数は凄まじく、展示用の車にミンジョンを避難させ、一人勇猛果敢に戦い続けるヒョンソク。
しかし、数の暴力に押し切られ、大勢のゾンビが容赦なく彼に覆いかぶさる。
ここで何もかもが終わってしまうのか?
という、物語の終盤を先に見せるかっこいい始まり方で物語は幕を開けます。
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所変わって、どこかの港。泥棒二人組はコンテナをこじ開けて、中から時計やら貴金属を次々と盗んでいきます。すると突然コンテナの中から猫が飛び出してきて、年長の方の泥棒(兄貴と呼ばれてるので以降“泥棒兄貴”)の首元を引っ掻いてどこかへ行ってしまいます。
何やら様子がおかしい泥棒兄貴は突然子分に襲いかかり、そのまま意識を失ったのか、海に落ちてどこかへ流されていきます。
そして翌朝、ソウルの中心地である江南へひっそりと上陸したのだった…
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コロナが猛威を振るってからおよそ2年。クリスマスシーズンの韓国でもまだまだ油断ならない状況で、ワクチンや治療薬などもまだ出来ていないようです。
その割には誰一人としてマスクをしていないのが気になりますが、主人公のヒョンソクは寝起き即筋トレで気合を入れて、今日こそは思いを寄せる同僚のミンジョンをクリスマスイブにコンサートに誘おうと決めます。
しかし、出勤中に口元血まみれの挙動不審の男(泥棒兄貴)にぶつかられて、スマホの画面はバッキバキ。その後はミンジョンたちがチンピラと揉めているのを目撃し、韓国代表(控え)のテコンドーの実力を遺憾無く発揮してチンピラを成敗。
しかし、ミンジョンは特に感謝することもなく、ヒョンソクに対しても塩対応。当然イブの誘いも断られてしまいます。
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彼らが働いている動画制作会社“江南ファミリー”は大きなオフィスビルの一室を借りて運営しているものの、YouTubeチャンネルの登録者数は3000人程、先月の収益は23万ウォン(およそ2万3千円)と終わっています。
なぜこんな底辺YouTubeチャンネルがオフィスビルを借りれるのでしょうか?
他にも何か業務があるのかは一切描写が無いので定かではありませんが、ヒョンソクたちの給料も未払いのままで、当然家賃も滞納続きなのでおばちゃんオーナーもお冠で、立ち退き間近です。
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そんな状況でもカン社長は危機感ゼロで、今日も今日とてミンジョンにセクハラ三昧。ぽっちゃりのデヨン先輩も日和見主義で役に立ちません。
見かねたヒョンソクはこっそりミンジョンを呼び出して、なぜ社長のセクハラを拒否しないかを訪ねます。
彼女曰く、「この不景気の中、編集のスキルを身に着けてやっとこさ入れた会社だし、セクハラで訴えでもしたら仕事が無くなるし、そもそもこの業界にもいられなくなってしまう」という、未だ根深いハラスメント問題や社会情勢などの辛い現状について吐露します。
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そんな折、あの泥棒兄貴が路上で生肉を貪り食って警察に追いかけられる動画がバズっていましたが、危機感の無いカン社長は「めっちゃ近所じゃん!何で誰も撮ってないんだよ!」と愚痴をこぼす始末。
そんなだからウォーターサーバーの水代(数千円)も滞納中で業者のおじさんもカンカンです。
そんな業者のおじさんが地下駐車場から車を出そうとすると突如泥棒兄貴に襲われ、さらに泥棒兄貴はサイドミラーで見た自分のおぞましい姿(黒目、猫みたいな牙、口周りは血みどろ)に驚いて雄叫びを上げます。まだかろうじて自我があったのでしょうか?
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一方、おばちゃんオーナーは警備員二人を理不尽にいびってパワハラ三昧。これには職務中にこっそりブレイクダンスの練習に興じている若手警備員のヒョンチョルも悔しさが込み上げ、拳を握ってしまいます。
そこへ突如悲鳴が聞こえ、おばちゃんオーナーたちが何事かと駆け付けると、そこには泥棒兄貴を筆頭に凶暴化した人々が手当たり次第に人間を襲う地獄絵図が広がっています。
おばちゃんオーナーは直ちに指示を出してビルを封鎖(ナイス判断!)。自分たちも慌てて逃げ出しますが、オーナーを庇ったヒョンチョルも噛まれてしまいます。
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(https://youtu.be/5AIuA1t_ETE?si=SjORWrHOlUTJF_k2より引用)
まだ騒動に気づいていない呑気なヒョンソクたちのいる一室に社長とヒョンチョルが逃げ込んで来ます。
「そんなんヤバすぎるから早く警察呼ぼうよ!」となりますが、おばちゃんオーナーは「そんなことしたら“騒ぎを起こしたビル”、“死亡者が出たビル”だと噂が広まって価値が下がっちゃう!」と拒否。
事態を沈静化させたら滞納分の家賃をチャラにしてあげると言われたカン社長はノリノリで嫌がるヒョンソクたちを引き連れてゾンビ退治に向かいます。
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ですがその頃にはビルにいた人間のほとんどはもうゾンビ化しており、その数の暴力の前に何も出来ないまま、とりあえず引き上げようとします。
こんな時でもカン社長はゾンビに襲われかけたミンジョンをカメラに収め、「いやぁ良い映像が撮れたよ!」と御満悦。これには全員怒りを通り越してドン引きです。
そこへ泥棒兄貴が突如襲いかかり、ヒョンソクがテコンドーで撃退するもダメージが無いのか、すぐに起き上がり、カン社長の盾にされてしまったデヨン先輩が襲われてしまいます。※数少ないコメディポジションのキャラが早々に離脱するのは勿体無かったです。
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一度オフィスに逃げ戻る一行。ここでヒョンソクがデヨンを身代わりにしたカン社長と揉めたり、それでもおばちゃんオーナーは警察への通報を拒んだりとワチャワチャしていると、あのブレイクダンス大好きの若手警備員ヒョンチョルがついにゾンビ化。目の前にいたおばちゃんオーナーを襲います。
ヒョンソクはまたもあまり有効ではなさそうなテコンドーでヒョンチョルを撃退。しかし今度はゾンビ化したデヨンが襲いかかります。ここでカン社長はあろうことかミンジョンを盾にしようとしますが、ヒョンソクが助けに入り、カン社長がようやく因果応報で殺られます。
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ちなみにゾンビになるまでには個人差があるようです。
(映画.comより引用)
その後、物置のような部屋に避難したり、ラジカセで爆音を流してゾンビの気を引いたり、ゾンビ化したカン社長をミンジョンがヒョンソクから教わった護身術でやっつけたりと色々あって、またオフィスに戻ります。
基本、この作品は何かをしたら一度オフィスに戻ります。
オフィスにあるスマホや電話で警察に通報しようとしますが、画面が割れてたり、ロックが解除できなかったりと都合良くどれも使えません。画面が割れてても使えると思うんですけどどうなんでしょう。もしかしたらめちゃくちゃ割れてたのかもしれません。
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そこへまた泥棒兄貴が襲いかかり、懲りずにまたテコンドーで撃退します。ゾンビは基本的に倒されてもすぐに復活するので打撃はあまり有効じゃないです。でもきっとこの危機的状況でヒョンソクもテンパっているのかもしれません。
そこであの冒頭のシーンに戻ります。アベマリアの男性オペラver.が流れる中、ヒョンソクは必死に戦いますがご存知の通り、ゾンビの群れが覆い被さって一巻の終わり。
かと思いきや、ミンジョンが消火器を撒いて助け出しました。ヒョンソクの上に何十体ものしかかっていたゾンビも消火器にびっくりしたのか、見事に離れていきます。
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(https://youtu.be/5AIuA1t_ETE?si=SjORWrHOlUTJF_k2より引用)
いよいよ地下駐車場からの脱出を目指す二人でしたが、ここでまた泥棒兄貴が立ち塞がります。言うまでもありませんが、ヒョンソクはまたテコンドーで立ち向かいます。ミンジョンも金属バットでポコポコ叩いて援護します。
ゾンビ映画のセオリーでもある“頭部を狙う”という概念がありません。側には都合よく消防斧がありますが、誰も気づきません。ならなぜあるのでしょうか。
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どうせ復活しますが、やっとこそ泥棒兄貴を倒した二人。しかしヒョンソクは背後から迫るおばちゃんオーナーゾンビに足を噛まれてしまいます。
どうにかこうにか撃退するももはやここまで…
ミンジョンに「一緒にコンサート行きたかったな…」とこぼし、「最後に抱きしめていい?」とちょいとダサいことを言ってミンジョンもそれを受け入れます。
ですが、『おばちゃんオーナーは入れ歯だったため、ヒョンソクは感染しておらず、ちょっと気まずくなる』という急なコメディオチが入り、そのまま二人は地下駐車場から脱出します。
しかし、出る時に地下駐車場の入り口の扉を全開にしたままだったので案の定復活した泥棒兄貴を筆頭に全ゾンビがそこから町に流入。江南、ひいては韓国の崩壊は目の前まで迫っている…
というところで物語は幕を閉じます。
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(https://youtu.be/5AIuA1t_ETE?si=SjORWrHOlUTJF_k2より引用)
中々に展開やら設定が雑で何を見せたいのかが分からないゾンビ映画でしたね。
テコンドーによるアクションやら格闘シーンはめちゃくちゃかっこいいし、キレッキレなんですけど、ゾンビに対してまったくと言っていいほど効果が無いのはどうなんでしょう。
例えば「それ意味無いんだから武器使ってよ!」と仲間に怒られるくだりを入れておいて、それをフリに最後の最後にテコンドーで豪快に泥棒兄貴にトドメを刺す。※それこそ超高速回し蹴りで頭を吹き飛ばすくらい豪快なクライマックスを見せて欲しかったです。
あるいは、ゾンビをオールドスタイルの脆いタイプにすることで四肢が飛び散る爽快な演出にするだとか、何かしらやりようはあったんじゃないでしょうか。
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(https://youtu.be/5AIuA1t_ETE?si=SjORWrHOlUTJF_k2より引用)
役者さんが良かっただけに何かと勿体なかったですし、ラストの入れ歯オチもそれまでがあまりコメディテイストじゃないのでハマってなかったです。
あと、舞台となったオフィスビル以外の場所ではどうなっているのかが一度も描かれていないのが個人的に気になりました。冒頭で泥棒兄貴に噛まれた子分もどこかで人間を襲っていると思いますし、だとしたら至る場所でゾンビパニックが起きていると考えられます。
せめてその現状をテレビやラジオで報道するシーンを入れるとか、物語の最後で『2人が地下駐車場から無事に脱出したけど、江南もすでに壊滅していた』みたいな終わり方の方が納得出来ると思います。
80分程とサクッと見られる作品なので韓国ホラーがお好きな方は押さえておいても良いかもです。
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