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異形の兄といざ復讐の旅へ!でも女の子とイチャイチャしたい…「バスケットケース」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(449日目)

「バスケットケース」(1982)
フランク・ヘネンロッター監督

◆あらすじ
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ある医師が、何者かに襲われて死亡する事件が発生。犯人は、デュアンが抱えたバスケットケースの中に潜むベリアルだった。シャム双生児として生まれたデュアンとベリアルは、2人を切り離し、ベリアルを捨てた医師たちへの復讐を目論んでいたのだ…。(公式より引用)
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後述しますがこれは是非とも配信ではなく、円盤をレンタルなりして見ていただきたいです!

作品が面白いのはもちろんのこと、監督とその友人がロケ地を巡る特典映像が最高過ぎます。

予算はわずか3万5千ドル程で、小規模な製作チームによって16ミリフィルムで撮影したそうです。

“結合双生児の兄弟が自分たちを切り離した医師たちに復讐を果たす”

という非常に分かりやすい内容で、先日見た「ボーはおそれている」のように『このシーンには実はこういう意味があって〜』みたいな難解さがなく、コメディ要素も多めで個人的にはとても助かりました(笑)

今作も無茶苦茶な設定ではありますが妙に説得力があり、切っても切れない兄弟の絆の在り方に心を揺さぶられました。

双子の兄•ベリアル
双子の弟•デュアン

とても考えさせられる内容でした。

医師の殺害は全てベリアルによるものです。汚れ仕事を一手に引き受け、目的遂行のためにガムシャラに襲います。しかし途中からデュアンは女にうつつを抜かすし、以前ほどかまってくれない。同じ目的とモチベーションでニューヨークまで来たはずなのに…。その辺りからベリアルはずっと考えていたのかもしれません。

復讐を果たした後もデュアンは自分と一緒にいてくれるだろうか。デートもしたいだろうしゆくゆくは結婚もするだろう。

その時に怪物の自分がいたら迷惑なんじゃないか…

でも一人では生きていけない…

窓から飛び降りた時、ベリアルの中で様々な感情が渦巻いていたのかもしれません。

ちなみにベリアルは主に人形とストップモーションアニメで構成されており、人を襲う際などはヘネンロッター監督自らが手袋をはめて撮影に臨んだそうです。

人間の言葉は話せませんが一番哀愁が漂ってるし、誰よりも人間らしいです。デュアンが女性といちゃついているのを見たら僻むし、パンティーも失敬するし、我慢できずに夜這いもします。

やり場の無い性欲の爆発が何とも辛かったです。

DVDには本編の他にNG集や監督へのインタビュー、そして「ホテル•ブロスリンを探して」という短編映像も集録されています。

この短編は監督と友人(自称ミュージシャン)が20年ぶりにロケ地を巡るという一見当たり障りのなさそうな内容ですが、ホテルのロケ地では監督の友人が「建物の中に入れろ!」と建物の管理人と大いに揉めて結局入れなかったり、バーではゲストで登場した俳優に「あのセリフ言ってくれよ」と監督がしつこく絡み、挙句何度も同じセリフを言わせるなど自分たちのイメージダウンになることばかりしています。

ちなみにバーの責任者(一般人)が巨漢に大髭、小さ過ぎるチョッキ、胸ポケットには極太葉巻3本というどう考えても仕込みとしか思えないキャラの濃さでした。

隣の優しそうな老人が監督にしつこく絡まれたゲストの俳優さんです。

ちなみにこの「バスケットケース」は前々から気になっていた作品でしたが、アマゾンプライムのレンタルだと400円と少々お高めだったので近所のTSUTAYAに行って参りました。

そのTSUTAYAに訪れるのはおそらく3〜4年ぶりでしょうか。当時はワンフロアながらかなりの広さを誇っており、私も頻繁にB級映画を借りていました。しかし先日訪れるとレンタルコーナーは以前の三分の一以下で、あとはデイケア施設のような何か、そしてカード売り場とガランとしたデュエルスペース。

レンタルコーナー撤退の匂いがプンプンしました…

悲しいことですがそうなる前にできる限り通おうと思います。

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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