低予算でおバカなモキュメンタリーサメ映画!邦画もまだまだ捨てたもんじゃないぞ!「イド•シャーク 心霊調査ビッグサマー」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(602日目)
「イド•シャーク 心霊調査ビッグサマー」(2023)
夏目大一朗監督
◆あらすじ
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心霊・オカルトを多角的に調査するチーム「心霊調査ビッグサマー」の元に送られてきた1本の動画。それはあるカップルユーチューバーが心霊スポットの廃井戸を訪れた際に、カップルの女性が井戸から現れた異形の怪物に襲われた映像だった。その後、女性は行方不明となった事で、彼氏がチーム「心霊調査ビッグサマー」に捜査を依頼する。そして全ての根源となった廃井戸へと向かう、チーム「心霊調査ビッグサマー」の夏目と西川だが、そこでは怪しい村人が彼らを阻み、井戸に近づく事すらできない。そこで夏目と西川は夜の人がいない中、井戸を訪れると、夏目が突然、異形の怪物に襲われてしまう。その後、命からがら逃げだした二人だが、その日から夏目が奇怪な行動を起こすようになってしまい…。(albatros-film.comより引用)
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敬愛する夏目大一朗監督が手掛けた新たなジャンル“心霊サメンタリー”シリーズの第1弾で、いわゆるモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)テイストとなっています。
シリーズ第2弾はこちらから↓
そして!
今作「イド•シャーク 心霊調査ビッグサマー」は2023年7月に開催された第3回サメ映画総選挙2023において並み居る名作、迷作、珍作を押しのけて見事1位に輝きました。
ちなみに15位から1位まではこのようになっております。(board-gill.comより引用)
15位:ジョーズ/ロスト・バケーション(同率)
13位:令和シャーク
12位:MEG ザ・モンスター
11位:ハウス・シャーク
10位:エクソシスト・シャーク
9位:えっ?サメ男
8位:シャーケンシュタイン
7位:シャークネード
6位:シャークネード カテゴリー2
5位:ディープ・ブルー
4位:ウィジャ・シャーク2
3位:妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク
2位:ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦
1位:イド・シャーク 心霊調査ビッグサマー
マニアックな総選挙故に王道の作品よりも通好みの作品に票が流れやすい傾向ではあるものの、それを差し置いてもやはりこれは大快挙!ジャイアントキリングですね!
現在アマゾンプライムとU-NEXTにて配信中です。
ちなみにシリーズ第3弾の「ラスト•シャーク」は今年の7月12〜15日に開催された第一回東京国際サメ映画祭にて先行上映が行われ、さらに9月8日に池袋のHUMAXシネマズにて追加上映が決定いたしました。
こちらに関してももし予定が合えば伺いたい次第です。
◇心霊調査ビッグサマーに送られてきた一本の映像。それはカップルユーチューバーのかなとまさきが心霊スポットとして知られる廃井戸を訪れた際のものだった。そこでかなは廃井戸から突如現れたサメのような怪物に襲い掛かかられる。その後、かなは生配信の直後に行方不明となり、まさきから調査を依頼されたビッグサマーの面々はさっそく情報を集めていく。
という、モキュメンタリーとしては王道の導入なので世界観に没入しやすく、さらには随所に低予算感がにじみ出ているのでこの作品をどう見ればいいのかがすぐに分かります。
廃井戸とサメの怪物について調査する夏目たちが真っ先に話を聞きにいくのがサメの覆面をしたプロレスラーのザ•シャーク氏で、その理由も「サメの覆面をしているからサメに詳しいはず。何か知っているだろう」という根拠に乏しいもので、案の定夏目監督はザ•シャーク氏にボコボコにされてしまいます。
その後は
UMA研究家の中沢健氏の見解を伺ったり、なぜかザ•シャーク氏から怪談師•夜馬裕さんの廃井戸にまつわる怪談動画が送られてきたりと順調に情報を集め、実際にその廃井戸がある場所を訪れる夏目と西川でしたが、そこで怪しい村人からの妨害に遭い、夜になってから再び訪れると夏目は例の怪物に襲われ、2人は命からがら逃げ出す。しかしその日から夏目は喉の渇きを訴え、日に日に様子がおかしくなっていく。
というふうに展開していきます。
夏目の様子がおかしくなってからは西川と旭が主に暴力を駆使して新たな情報を手に入れつつ、広島フレディ氏やブラックストーリーのくろ氏の助けもありつつ、事件の真相に迫っていきます。
内容ももちろん面白いですし、やっぱり都市伝説界隈の話が好きな我々からすると中沢健さん、広島フレディさん、夜馬裕さん、ハニートラップ梅木さん、國澤一誠さん、ブラックストーリーくろさん等など錚々たる面々が出演されているだけでもテンションが上がってしまいます。
サメに関しては手作り感があるものの逆にそれが世界観にもマッチしておりかなり良かったです。欲を言えばもっと登場して欲しかったです。ですがオチもかなり秀逸で、エンディング含め最後の最後まで楽しめました。
昨今「邦画は駄目だ」、「日本映画はもう終わった」等と囁かれておりますが、ことインディーズの低予算作品においてはむしろ年々面白い作品が増えている印象です。
『邦画もまだまだ捨てたもんじゃないぞ!』という力強いメッセージを感じられるとともに、肩の力を抜いて楽しめる緩いテイストが絶妙でずっと面白かったです!オススメです!
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もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓