人形を粗末に扱わないで!違う意味でヒヤヒヤする謎多き作品「怨恨-Cursed Forever」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(421日目)
「怨恨-Cursed Forever」(2021)
ジョエル•スミス監督
◆あらすじ
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アイドルのいちかは同じマンションの常に人形を抱いた変わり者の女性とトラブルを起こし、勢い余って女性を突き飛ばしてしまう。それ以来、彼女に付き纏う人形は周りの人間を不幸にしてしまう。川に捨てても、燃やしても彼女の元へ戻って来る。そしてついにいちかは精神に異常を来してしまう。
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40分程なのでさくっと見られます。
ちなみに今作の監督を務めたジョエル•スミス氏はこれ以外に携わった作品もなければ、検索にも引っかかりません。別名義で活動しているのでしょうか。
兎にも角にもこの作品に関する情報が少なく、2021年の3月13日に下北沢トリウッドで上映されたことくらいしかわかりませんでした。
この作品がどういった経緯で作られたのか御存知の方は是非とも教えていただきたいです。
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低予算感はありましたが構成が非常に面白かったです。
冒頭で物語のラストをあえて見せ、その後そこまでに至った経緯を描くという流れなので「あれはどういう意味なんだ?」が解消されていく気持ちよさがあります。
何度も差し込まれるアニメーションはシンプルながら不気味でとても印象的でしたが、赤と紫のフラッシュが激しく、目がチカチカしてしまいちょっとキツかったです。
あと個人的に気になったのが“人形の扱い”です。
脚本の流れ上仕方がないとはいえ、主人公が人形を蹴り飛ばしたり、頭をもいでバラバラにしたり、川に流したり、燃やしたりと何度もギッタンギッタンにしてしまいます。
人形は霊が憑きやすいとよく言われますし、小道具として用意されたただの日本人形を何度も何度も乱暴に扱う様子に心が痛みました。(あくまで個人的な感想です。)
携帯に着信があったり、階段から落ちて骨折した際に本編の空気感にはあまりそぐわないポップでカラフルなオノマトペがフォントとして現れるという表現は意図的にやっているのだとは思いますがあまりハマりませんでした。
かなり暗い展開の時に明るめの主題歌が流れるのも、監督としての明確な意思があってのことだと思いますが分かりませんでした。
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