アクション盛り盛り!戦うアイドルと女子高生!「トウキョウ•リビング•デッド•アイドル」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(435日目)
「トウキョウ•リビング•デッド•アイドル」(2018)
熊谷祐紀監督
◆あらすじ
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限りなく現在の東京と同じ世界。ゾンビが発生するこの世界で、アイドルユニットTOKYO27区の人気アイドル・神谷ミクがゾンビに噛まれた!ゾンビ化までのタイムリミットは72時間。ゾンビ感染者は強制収容・抹殺されるこの世界で、ミクは生きる道を求めて逃亡し、全国指名手配となってしまう。ミクは探偵の犬田に助けを求めて、噂になっているゾンビ血清を探そうとするが、彼女の前に、警察、女子高生ゾンビハンター・如月そしてゾンビが襲いかかる。彼女は時間内までに目的の場所へたどり着くことができるのか!?(公式より引用)
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現在も俳優として大活躍されている浅川梨奈さんがSUPER☆GiRLS時代に主役を務めた作品です。
ゾンビ相手の大立ち回りを筆頭に異常なまでの派手なアクションシーンは見応えたっぷりで、好みは別れると思いますがコメディ要素(個人的にはあまりハマりませんでした)も多く、王道の“アイドル✖ホラー”という単純な枠組みでは括ることのできない意欲作です。
現在アマゾンプライム、U-NEXTで配信中です。
冒頭でも書きましたが異常なまでにアクションのクオリティが高いです。アクロバティックなアクションができる俳優をどれだけ用意したんでしょうか。今まで見てきた中でもこれだけ動ける人たちがたくさん出ている作品は見たことがありません。
ゾンビハンターは女子高生、ウエスタン、忍者、侍など分かりやすい見た目で、各々の個性を活かしたゾンビ相手の大立ち回りは必見です。残念ながら血飛沫やグロ描写はほぼ全てCGで後から合成しているため返り血などはありませんが特殊効果と音響で上手くカバーしています。
今作はゾンビの設定がざっくりしているというか展開重視になっているように思いました。
基本的には普通のゾンビが主ですが、作中誰よりもキレのある動きを披露する童顔巨乳好きゾンビやボスポジションであるセクシーゾンビお姉さんやラバーマスクの大男ゾンビ、軍人ゾンビなどは電子機器を操作したり、ゾンビ語で会話をしたりと非常に知能が高くてどちらかというと人に近いです。
普通のゾンビとの違いがなぜ生じているのかの説明が無いためどうしてもこのあたりが納得できませんでした。
あと、世界観や作品の方向性が若干とっ散らかってるいるように感じました。
ゾンビが普通に存在しているものの、現代を舞台にしているので基本的に登場人物は普通の格好をしています。そのため眼帯に車椅子の蜘蛛沢博士やゾンビハンターたちの格好が完全に浮いてしまいます。
「遅刻〜遅刻〜」と言いながら食パンを咥えて走っている女子高生、警察とのドタバタ逃走劇、「快•感」や「駆逐してやる」やオカルト雑誌「ワー」などのパロディネタ、アクロバティックな動きを披露する童顔巨乳好きゾンビ、ヲタクの北斗百烈拳、日本ゾンビ狩猟協会の本部が東京都庁にあるなど
コメディ要素だけでも胃もたれしてしまいます。
ゾンビ、アイドル、アクション、コメディetc.…
等など色んなものを詰め込んだ結果ブレてしまい、何を一番見せたかったのかが伝わりづらくなったように思います。
中盤での浅川梨奈さん演じる主人公•神谷ミクの独唱シーンはファンでなくても惚れ惚れしてしまいます。ストーリーも設定もオリジナリティ満載で非常に印象的でした。
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